Wed 130227 静岡センチュリーホテル ナデシコの回復が順調だ 埼玉県熊谷で講演会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 130227 静岡センチュリーホテル ナデシコの回復が順調だ 埼玉県熊谷で講演会

 3月20日、静岡での宿泊は、駅南口のホテル・センチュリーを選んだ。静岡で19時に講演が終了ということなら、別に宿泊しなくてもサッサと東京に帰ることは出来る。しかしそんなこと言い出したら、日本国内の出張なんかほとんど日帰りが可能なのである。大阪や名古屋どころか、札幌だって福岡だって、夜9時すぎても十分に帰京できる。
 でも諸君、それじゃ寂しいじゃないか。仕事が終わったら、たったいま仕事をした街で、大成功を祝って祝勝会に繰り出す。祝勝会は公式なものなら最高だが、個人的なものでもかまわない。とにかく大成功の余韻の残る中で、ガヤガヤ酒を飲みたいじゃないか。
月が出た
(静岡センチュリーホテルからの夜景。夜半すぎ、月が出た)

 「新幹線の中で」という選択肢もなくはないが、ビールはヌルいし、酒やツマミの種類も限られる。高歌放吟だの大爆笑だのはもちろんモッテノホカなので、新幹線内祝勝会は、声をひそめて喋っているうちに、知らず知らずのうちに愚痴の言い合いになり、その場にいない誰かの悪口になりやすい。
 「飛行機の中で」という選択肢は、最悪である。プレミアムシートに座れば赤白ワインが飲めるし、ビールも日本酒もスパークリングワインもある。ツマミどころか、うまいお弁当だって出てくるから、同僚のオジサマ3~4人で軽く宴会をやろうとすれば、やって出来ないことはないけれども、周囲の冷たい視線を気にしながらでは、甚だ気勢があがらない。
南アルプス
(ホテル24階から、南アルプスを望む)

 3月4日の釧路からの帰路、新千歳空港のサトイモ男爵はとうとう「空港ラウンジ大宴会」を目撃した。50ガラミのオジサマ7~8人でラウンジの一画を占拠。何しろ空港ラウンジなら生ビール飲み放題だ。焼酎だってウィスキーだってある。
 ツマミはオカキとナッツの詰め合わせしかないが、ラウンジに入る前にタップリ買い込めば、ラウンジ宴会は可能なのである。オジサマ連はそろって関西コトバ。高歌放吟はさすがに遠慮していたが、周囲を圧するデカイ声で同僚やら上司やらの悪口を言っては、遠慮なく大爆笑を繰り返す。
 あの日の北海道は大寒波襲来でダイヤも乱れ放題だったから、オジサマたちもきっとヒコーキの遅れに業を煮やしたんだろう。「もうお酒が我慢できないよ」ということなら、あの状況も仕方ないかもね。真っ赤な顔で笑いさざめく紳士たちを眺めながら、少し可哀そうになったものだった。
駿河湾
(ホテル24階から、駿河湾を遠望)

 さて、静岡センチュリーホテルのサトイモ君は、そのあまりの眺めの良さに驚嘆していた。このホテルには大昔に1回だけ宿泊したことがあったが、「はて、こんなに眺めが良かったっけ?」である。南の窓からは青い駿河湾。北の窓からは南アルプスの白い嶺々を遠望。そこからずっと東に視線を移すと、朝日を浴びた美しい富士が見えてくる。
 こういうふうだから、夜景ももちろん美しい。夜遅く雨が上がって、お空にはまあるいお月さまが浮かんだ。空気が澄んできたせいか、夜景はますます冴えてくる。思いもかけず美しい夜景を堪能しつつ、京都で昨日もらってきた純米大吟醸「英勲」の4合瓶を1本カラッポにしてしまった。
富士山
(静岡からの朝の富士山)

 3月21日、静岡からいったん東京の自宅に戻って、ゆっくりオウチのお風呂につかり、ニャゴロワとナデシコに挨拶する。読者の中にもずいぶん心配してくれたヒトがいるようだが、ナデシコの病状はグングン改善して、今では固いドライフードも食べられるようになった。ブルブル震えながらではあるが、点滴も毎日チャンと我慢して受けている。
 東京から熊谷までは、上越新幹線「Maxたにがわ」で40分ほど。上越新幹線に最後まで残っていたダンゴ鼻の新幹線にはもうお目にかかれないが、東京駅は新しい真っ赤な秋田新幹線を写真に収めようと、たくさんの撮り鉄諸君が詰めかけている。
踊り子
(新橋付近で新幹線と並走する「踊り子」号。何だかすっかり古びてしまった)

 熊谷での講演会は、19時15分開始、21時終了、出席者約150名。当初予定は「100名ぐらいですかね」ということだったから、予定より50名も増えて、会場はパンパンの超満員になった。
 前にも書いたことがあるが、この会場は「コ」の字型。「コ」の字の底辺にあたる部分の席に座ってしまうと、間の壁がジャマになってボードもサトイモも見ることができない。今井君はすぐ近くにいて、その美しい声♡はすぐそばから聞こえてくるのに、目の前には分厚い壁が立ちふさがる。
 何とも苛立たしい状況だろうけれども、何しろサトイモ君の人気はたいへんなものだから♡、ちょっとでも来場が遅くなるとその席しか残っていない。塾側でも彼ら彼女らのためにスクリーンを設置し、壁の向こうで熱演している今井君の姿が、スクリーンに大映しになることになっている。
熊谷1
(熊谷での講演会 1)

 この8年、熊谷のこの会場で今井君が行なった講演会の回数はもう10回を超えている。校舎スタッフの皆さんとももうすっかり顔なじみであるし、生徒たちもたいへん明るい諸君が多いので、最初から大爆笑の連続になることが多い。
 ところが今日のサトイモどんは、最初の15分ほどホンの少し苦労した。後ろから1/3ぐらいまでの受講生諸君の反応が、あんまり芳しくなかったのである。ピクリとも動かない。「どんどんメモをとろうぜ」ということになっているのに、メモなんか絶対にとらない。「意地でも言う通りになんかなるものか」と決意しているような、ガンコな感じの男子がズラリと並んでいる。
熊谷2
(熊谷での講演会 2)

 「意地でも私語をヤメない」という諸君もいた。今井君の話のヒトコトヒトコトについて、お互いどうし盛んに耳打ちをして、頷きあってはニヤニヤ笑う。動くツイッターみたいな諸君である。
 こういう時のクマ蔵は燃える。「私語をするな」「話をやめろ」と絶叫するんじゃなくて、ますます話を熱く面白く盛り上げ、あまりの面白さに反応せざるを得ないように、私語なんか出来ないようにしてやるのである。
 サトイモの猛攻撃に、無反応軍団/私語軍団のトリデは次々に崩れていく。「無駄な抵抗は無駄だ」という当たり前のことに気づくまで、長い時間はかからない。20分後、無反応トリデの掃討作戦に成功したクマ蔵は、残ったガンコな私語軍団への攻撃に移った。
熊谷3
(熊谷での講演会 3)

 30分後、最後まで粘り強く私語を続けていたのは1名のみ。可哀そうなことに、彼が懸命にツイートするコトバを、彼の隣のお友達はもう聞いてあげていない。相手にしてくれないどころか、「うるせえな」「黙ってクマの話を聞けよ」「オメーの言うことなんか、だれも聞いてねえよ」という態度にすっかり変わってしまっている。
 こういうふうで、開始後30分、150名全員があまりにも真剣に今井君の話に耳を傾け、爆笑の頻度は20秒に1回の今井スタンダード。何だかエラく燃えたので、思わず15分も延長して、今夜もまた講演はこの上ない大成功。スタッフ全員で大祝勝会に向かうことになったが、その詳細は明日の記事で述べることにしたい。

1E(Cd) Earl Klugh:FINGER PAINTINGS
2E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
3E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’
4E(Cd) Kenny Dorham:QUIET KENNY
5E(Cd) Shelly Manne & His Friends:MY FAIR LADY
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