Thu 130207 釧路は快晴 突然の猛吹雪 釧路での講演会 何度も拍手が自然発生する | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 130207 釧路は快晴 突然の猛吹雪 釧路での講演会 何度も拍手が自然発生する

 3月1日から3日にかけての北海道の暴風雪は、死者8人を数えるほどの猛烈なもの。吹雪にも大雪にもすっかり慣れている北海道の人々でさえ、メッタに経験することのない激しい雪アラシになった。
 ところが諸君、今井君はどこまでも晴れ男なので(Mac君の変換によれば「腫れ男」であるが)、荒天の北海道の中で唯一、釧路だけは朝から快晴。釧路プリンスホテル15階の部屋からは真っ青な太平洋がキレイに見渡せる。穏やかな海には、白いお船がゆったりと浮かんでいる。
釧路1
(釧路で講演会 1)

 窓からの光景も、東と南の窓から差し込む暖かな日差しも、テレビのトップニュースでやっている「北海道全域で暴風雪」の映像とは、似ても似つかない。マコトに穏やかな春の風景であって「春の海 ひねもす のたりのたりかな」とはまさにこの光景のことかと思うほどである。
眺望1
(釧路プリンスホテル15階からの眺め 1)

 釧路での講演会は17時開始であるが、13時からホテル内のお店でスタッフと昼食会。広い個室で中華料理を味わいつつ、若いスタッフの皆さんと歓談した。「出席者は150名」「外部生だけでも50名」「高校の先生も5名ほど出席です」など、嬉しい報告を受けながら、昼食会は楽しく進んだ。
 スゴく日焼けした男子スタッフに「スキーで雪焼けですか?」と尋ねると、「毎日10km走ってるんで、そのせいです」とのこと。「まだ24歳です」という若々しいヒトもいたし、「年女です」と笑う女子スタッフはいかにも仕事が出来そうなオカタである。
 講演会主催の塾の会長は愉快な方で「むかしむかし駿台で鈴木長十の授業を受けていました」と、屈託なく何度でも爆笑される。マコトに「多士済々」な塾なのであった。今井君もつい楽しくなって、講演が始まる3時間も前から、すっかり臨戦態勢が整った。
眺望2
(釧路プリンスホテル15階からの眺め 2)

 昼食会のあと、部屋に戻って1時間ほどノンビリしていると、何だか外が突然暗くなってきた。怪しい黒雲が西から急速に接近し「一天ニワカにかき曇り」な感じ。ついさっきまで「サトイモ君って、スゲー晴れ男なんでござるよ」とウヌボレていたのに、いきなり猛吹雪になってしまった。部屋の中にいても、外の風のパワーを感じる。
 ありゃりゃ、こんな天気じゃ、せっかくのスタッフの努力が水の泡になりかねないでござるね。だって、こんな怪しい雲が襲ってきて、これほど激しい吹雪になっちゃったら、もしもサトイモ男爵が高校生だったら
「行くの、ヤメとこー」
「サボっちゃおー」
「メンドクセー」
「煮えたサトイモの話なんか聞きにいって、もしも風邪引いちゃったら何にもならねんじゃね?」
「それこそ『本末転倒』ってヤツなんじゃね?」
とか、その種のオヤジくさいセリフをホザいて、コタツに潜り込んでミカンでもムキはじめるはずだ。とにかく今井君は、その程度のダラしない&意気地のない高校生だった。
西から黒雲
(西の空から怪しい黒雲が。海に向かって激しく雪が吹きつけていた)

 最悪の場合、今井君なら友達に電話しまくるかもしれない。「オマエも、行くのヤメとけよ」「どうせ、面白くネエッて」「煮えた中年サトイモの話なんて面白いワケねえだろ」。意地でも友人たちをダラしないほうに引きずり込んで、まるで正しいことでもやっているように勘違いしていたはずだ。
 うにゃにゃ、今やメールだのラインだのツイッターだの、その手の情報や誘惑を瞬時に大人数に発信できるツールが溢れている。「吹雪だし☃ヤメとこー♡」みたいな誘惑の広がりは、怪しい黒雲が空を走るより速い。いやはや、大丈夫かねぇ?
釧路2
(釧路で講演会 2)

 ところが諸君、釧路の諸君はキチンと会場に駆けつけてくれた。高校の先生がたも含めて、出席者は予定通り約150名。17時開始、18時45分終了。嬉しさに、ついつい今井君自身が盛り上がりすぎて、予定を10分もオーバーしてしまった。
 吹雪をモノともせずに集まってくれた諸君だけあって、講演会の盛り上がりも素晴らしかった。おなじみ「30秒に1回の大爆笑」という今井スタンダードを上回り、随所で自然発生的に拍手が湧き起こった。
釧路3
(釧路で講演会 3)

 拍手の自然発生とは、何とも嬉しいものでござる。「拍手でお迎えしましょう」と司会者に促されて、やっとのことで不承不承に拍手したのではない。話のあまりの面白さに、会場全体が、高校の先生がたまで一緒に顔を紅潮させて、熱く拍手してくれたのだ。こんなのは、さすがの今井講演会でもそんなに頻繁には起こらない事件である。
 「今井史上、トップ20に入るほどの盛り上がり」と言ってもかまわない。「何だよ、『今井史上』って?」と冷笑または失笑するエラいオカタもいらっしゃるだろうが、1年で100回、この8年で約800回の講演会をこなしてきた。これはもう歴史の一種である。
釧路4
(釧路で講演会 4)

 代ゼミの頃は、1週間で30コマ、1年で900コマ、在籍8年間で7200コマの授業。さらに遡って駿台時代は、1週間で36コマ、1年で1000コマ、在籍6年で6000コマの授業。河合塾在籍はもうエラく昔のことだから計算に入れないことにしても、すでにナマ授業を合計800+7200+6000=約14000回こなしたのだ。十分に「今井史上」のコトバを使っていいんじゃないかね?
 14000回も授業をして、「その中でトップ20に入るんじゃないかな?」と思うぐらいの経験だったとすれば、昨日11時間をかけた移動の難行苦行も、大いに報われるわけである。いやはや、感謝、感謝、また感謝であるね。
いけす
(和食屋の生簀。カニさんやホタテさんが元気そうだった)

 終了後、20時半から出席者4名の祝勝会。和食店で寿司などをつまみつつ、日本酒5合を一人で飲みほした。根室の酒「北の勝」の原酒を特別に出してもらったが、これが特別に旨かった。もっとも、これだけの大成功の後ならば、どうせ何を飲んでも旨いのである。
北の勝
(根室の銘酒「北の勝」生しぼり)

 21時半、主催者側の会長も遅れて祝勝会に参加。明日の高校入試に備え、中3生たちのためにこの時間まで授業をなさっていたのだという。マコトに素晴らしいことである。出来れば今井君もその教室を訪れて、チョイと生授業をしてみたかったと思うほどであった。
 何ともユカイな祝勝会は、そのまま2次会に突入。瓶のビールを次から次へとカラッポにする会長に率いられ、釧路の夜はどこまでも爽快に、どこまでも愉快に、どこまでも豪快に、楽しく楽しく更けていったのであった。

1E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
2E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
3E(Cd) Ann Burton:BLUE BURTON
4E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
5E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
total m35 y348 d10543