Wed 130130 所沢で熱々講演会 ホットな鍋だからこそ楽しい 中途半端はツマラナイ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 130130 所沢で熱々講演会 ホットな鍋だからこそ楽しい 中途半端はツマラナイ

 2月22日、ニャン・ニャン・ニャンのネコの日であるが、さすがのサトイモどんも1日中ネコをなでて暮らしているわけにもいかない。そもそも「ニャン・ニャン・ニャンだからネコの日」などという決め方についても、何だかネコをバカにしていないか。
 例えば、ニャゴロワは何歳になっても子猫みたいなソプラノで「ミー」と鳴く。「ミー」以外にも、「ウンギャラギャー」とか「グルル、グルルル」とか、「ホギャ」なんてのもある。
 ナデシコの基本はアルトで「ナー」であり、もう少し正確に言えば「ゥナンナー」である。頭についた「ゥナン」という接頭辞にこそ、ナデシコの遠慮がちなキャラクターが凝縮されている。
 こういう個性をみんな平らにならし、あらゆるネコを没個性化して「ニャン・ニャン・ニャン」などというのは、ちゃんとネコと付き合っていない証拠である。今井君としては「画一化反対!!」であり、「もっと個性を大切に!!」と絶叫したいところである。
所沢1
(所沢で講演会。熱々に煮え立つサトイモ男爵)

 ま、そうは言っても季節は春だ。この1週間の東京はホントに厳しい寒さが続いて、心も身体も繊細な♡今井君はイヤな風邪を引いてしまったぐらいだが、しかし快晴の日差しを全身に浴びれば、「なるほど、あと1週間で3月だな」と実感する。
 ネコたちだって、やっぱり嬉しそうだ。2月22日が「ネコの日」なのは、ニャン・ニャン・ニャンよりもむしろ「ネコたちが浮かれて日なたに出て、楽しげに顔を洗い始める日」ということなのかもしれない。
 ナデシコは年末の結石の手術以来まだ機嫌が悪いけれども、ニャゴのほうはもう目いっぱい暴れ回っている。階段を駆け下りてくるスピードは激しい雪崩のようで、
「あのね、アナタは800日前に『余命100日、長くて300日』と宣告されたネコなんですよ」
「もう少し大人しくしないと、獣医さんに申し訳ないでしょ?」
「ゴハンもナデシコのぶんまで横取りしてるけど、獣医さんによれば『どんどん食欲がなくなって、どんどん痩せ細っていきます』と言い渡されたネコなんですよ」
サトイモ男爵としても嬉しさ半分で、白い毛だらけの顔に向かってそんなことを言い聞かせる始末である。ネコとは、かくもたくましい生き物であって、「もって範とすべし」。ニャゴほど人間のお手本になりそうな元気なネコを、今井君は他に知らないのである。
所沢2
(所沢での講演会 2)

 一方のクマ蔵どんはこの2~3日、イヤな風邪をひいてちょっと元気がない。鼻が詰まり、微熱があり、ノドが痛い。ノドは別に「痛くて声が出ない」という症状ではないが、「いいか、オマエは風邪を引いてるんだ」「絶好調なはずはないんだ」「今日の講演だってウマくいくはずはないぞ」とジワジワ脅迫するような、マコトにイヤらしい痛みである。
 午後4時半に代々木上原を出て、所沢に向かう。小田急線で新宿、新宿からJR山手線で池袋、池袋から西武線で40分程度。今年早春のスケジュールは、昨日も書いたがこういう首都圏でのチョコッと移動が多い。今井君が風邪を引いたり体調を崩しやすいのは、短距離移動が連続するときなのである。
きっぷ
(所沢までは特急「ちちぶ」に乗る)

 そこで、「せっかく体調も悪いんだし」「チョコッと移動の感覚を忘れるためにも」→「すぐ近くだけど、特急で往復しよう!!」と決めた。池袋から所沢まで、西武特急レッドアローに乗れば25分弱。うぉ、近すぎる。近すぎるけれども、苦手なチョイ移動感覚を忘れるには、この特急はもってこいだ。
 しかし諸君、驚いたことに西武特急はほぼ満員である。発車10分前に駆けつけた今井君は、残り「あと10席」でギリギリ指定席券を確保できた。「金曜だから贅沢しよう」「プチ贅沢、大好き!!」というヒトが多いのか、または今井君と同じように「短距離移動だと風邪を引きやすい」という不思議な体質のヒトが多いのか。
 まあ特急料金350円なら、スタバ1回ガマンすればゆっくり座って行ける。所沢、飯能などに停車して、終点は西武秩父。愛称はカッコよく「レッドアロー」なのに「ちちぶ27号」という命名がいただけないが、とにかくみんなこのプチ贅沢に満足そうだ。
所沢3
(所沢での講演会 3)

 しばらく来ないうちに所沢駅はすっかり新しくなって、駅前の雰囲気はいかにも「オシャレなベッドタウン」。調布や府中、町田や藤沢、津田沼や大宮や立川に勝るとも劣らない。新宿にも池袋にも電車1本で40分という便利さを考えれば、まあこのぐらいの洗練も当然だ。
 ただ、駅前にズラリと並んだ飲み屋の客引きがチョイと面倒だ。何もこんなにズラリと並んで道を塞がなくたって、客は入りたい店には入るだろうし、入りたくない店には入らない。強引な客引きも混じっていて、「少しは規制したほうがよくないか?」と感じる。
所沢4
(所沢での講演会 4)

 所沢は、塾の街でもある。飲み屋の客引きがズラリと並んだ繁華街を避け、1本奥の通りを歩くと、今度は「これでもか」「これでもか」というほど塾と予備校が並ぶ。30年前とは塾の勢力図もすっかり変わって、かつての老舗は見る影もないが、新興勢力を中心に「所沢校」がズラリと軒を並べている。
 その通りの一番奥が東進・所沢校。講演会は19時半開始、21時終了。出席者は約90名。狭い校舎での開催なら90名がMaxであって、これ以上の生徒を詰め込もうとすれば校舎は破裂、生徒は酸欠、講師には火がついて火星か木星まで飛んでいってしまう。
 そこで校舎長が一計を案じ、「2月22日までに…をやり遂げた生徒のみ出席OK」という高いハードルを設定した。「…」のところには、一定範囲までの単語習得/文法習得/講座の修了などが入る。
蝦夷鹿
(祝勝会、下北沢でシカのステーキ)

 生徒たちもそういう目標に思い切り応えてくれて、「今井の講演会に出たいから、単語も文法もみんな修了した」という、マコトにマジメな諸君が集結した。生徒を甘やかして
「あれもやらなくていい」
「これもやらなくていい」
「なんにも努力しなくても、何かの魔法で力がつき、何かの魔法で合格できる」
「努力するのはアホ。努力しなかったからこそ、力がついた」
とか、ありとあらゆる恐るべきバカ話で生徒を集めようとする予備校が多い中、我々のような硬派な方針に賛同してくれる生徒が多いのは、マコトにうれしい限りである。
 男子も女子も硬派な生徒が集結して、今井君のテンションは上がり放題に上がっていく。若いスタッフ諸君に撮影してもらった写真をあとで見てみると、熱々に茹であがったサトイモの迫力に唖然とするほどである。
むかごとユリネ
(祝勝会、下北沢で「むかごと百合根の揚げ物」を堪能する)

 しかし諸君、やっぱりサトイモもジャガイモも、いつだって熱々に盛り上がっているほうが楽しいものだし、鍋料理でも焼き芋でも、おでんでも小龍包でも、「さめたほうがウマい」などということはあり得ない。
 予備校だって同じことで、「わー、さめててオイチイ」「やっぱりウドンはノビてなきゃな」「このパスタ、ベロベロにノビてて最高!!」などというのは、間違いなく何かの間違いである。新受験生諸君、せめてこれからの1年ぐらい、徹底的に熱々でいこうじゃないか。
 冷めたりノビたりしている程度ならまだいいが、「まだ火が通っていない」「何だ、肉も野菜もまだナマのままじゃん」というナマ煮えは、どう見ても言語道断である。「あれも、これも、やらなくていい」という予備校で甘やかされた諸君は、まさにこのナマ煮え状態を1年継続して受験に向かうわけだが、ボクチンはそんなの絶対イヤでござる。
ラーメン
(シモキタ「麺僧」の醤油ラーメン。コーンをトッピング。「熱いからこそウマい」「ヌルいのはヤメてくんろ」を実感する一瞬である)

 全国の新受験生諸君、今こそ思い切ってジャンプ→熱々の鍋に飛び込みたまえ。熱々だからこそハッピー、お風呂だって「ヌルいよー」「カゼひくよー」じゃ、限りなくアンハッピーじゃないか。部活がヌルいとイヤでしょ? ヌルい部活じゃ、退部者続出でしょ? 中途半端なんか、いつだってツマランものなのだ。
 少し厳しくても、スタッフに熱く熱く鍛えてもらいな。そっちのほうがずっと味が染みて、引き締まって、世界にとっての諸君の価値もグッと上昇すること必定なのだ。「ヌルいアンハッピーより、熱いハッピー」。これを諸君の合言葉にしてほしい。
アボカド
(好物「アボカド ラー油かけ」を2回注文。相似形の夜が更けていく)

 おやおや、「今日は何も書くことがないな」と困っていた23日だったが、今日もいつの間にかA4版3枚以上になっちゃった。毎回毎回長くて申し訳ないが、最後に22日の「個人祝勝会」について書いておかなきゃならない。
 この夜も、やっぱり下北沢。迷宮・下北沢の夜を満喫した。入ったお店はまたまた「禅べえ」。シカのお肉のステーキ、むかごと百合根の揚げ物、お馴染みアボカドのラー油かけなどをサカナに、焼酎で祝杯をあげた。
 ただし「風邪気味」を考慮して、今晩の焼酎はお湯割5杯だけで留めた。〆は「麺僧」の醤油ラーメン、これもこの間とほぼ相似形である。相似であって合同でないのは、今日が金曜日だったせい。下北沢の金曜は大混雑するので、「禅べえ」「麺僧」とも、クマ蔵が滑り込んだのはギリギリ最後のテーブルであった。
禪べえ
(今夜も「禅べえ」。楽しかった)

 混雑すると、メンドクサイお客も紛れ込む。「禅べえ」では、クマ蔵のお隣のテーブルの中年男子2名が「領収書、チョーダーイ♨ 『フ○テレビさま』で!!」と叫び、それだけで店内の皆が色めき立った。
 しかし諸君、普通なら領収書を切ってもらうとき、チャンと「株式会社」をつけてもらわないと使いにくい。または「営業局」とか「制作部」「制作第3部」とか、部署名もつけて提出しないと、総務部のOKが出ない。ついでに、エチケットとしてどこまでもコッソリと、他のお客に聞こえないように言うものである。うーん、どうも怪しい☂「フ○テレビ」な諸君であった☃

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES4/6
2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6
3E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 6/6
4E(Cd) Kempe & Münchener:BEETHOVEN/SYNPHONIE Nr.6
5E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 1/2
total m160 y160 d10355