Tue 130129 町田で講演会→ベルばらに負けるな 平塚で講演会→男盛りの男達に負けるな | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 130129 町田で講演会→ベルばらに負けるな 平塚で講演会→男盛りの男達に負けるな

 この春の講演会ラッシュは、どういうわけか首都圏近郊が多い。東京・神奈川・埼玉を中心に、ごく短距離を右往左往している。東武線沿線のせんげん台や北千住をウロウロしていたかと思うと、一昨日から今日にかけては平塚・町田・所沢。首都圏の西側を奔走する。
 今井君はどうも「首都圏近郊をウロウロ」なタイプの多忙さに弱いらしくて、必ず風邪を引く。昨夜からどうも風邪気味で鼻が詰まって困っている。昨年2月にも蘇我・大網・木更津と、千葉県方面をウロウロしているうちにひどい風邪を引いて、しばらくマトモに声も出ないほどになった。
 これが長崎・熊本・福岡とか、札幌・旭川・函館とか、そういう遠方ウロウロだと、何だか知らんが異様に元気いっぱいになる。風邪を引くどころか、移動距離が長ければ長いほど、幾何級数的にエネルギーの放出が激しくなって、もう誰にも止められない。ホントに不思議なサトイモである。
町田1
(東京都町田で講演会 1)

 諸君、童話「不思議なサトイモ」を書いてみる気はないかね。遠くに行けば行くほど元気になるのに、オウチの近くでウロウロしているとションボリ寂しそうな、可哀そうなサトイモ君がいるとしますね。
「ボク、飛行機に乗りたいよォ」
「ボク、汽車に乗って遠くに旅がしたいよォ」
と、ワガママばっかり言っているサトイモ君なのでした。
 そんなサトイモ君が、ある日学校をサボって、遠い南米のアルゼンチンを訪ねてみました。すると、アルゼンチンの空港まで、大っきなジャガイモ君がお迎えにやってきました。その名も「インカのめざめ」君です。
 日本のサトイモ君にも負けないほど、ネットリと奥深い味わいが持ち味。このジャガイモ君と、サトイモ君はすっかり意気投合。「2人で美味しいイモの煮っころがしになってみようじゃないか」。そう誓い合うと、2人で熱い熱いお鍋に飛び込みました。
 熱いお鍋の中には、サトイモ君のお友達の鶏肉君や玉ネギちゃんも泳いでいましたが、仲の悪いニンジン君が意地悪するので、何だかムカつきます。サトイモ君は更なる冒険を求めて、今度は冷たい大西洋に飛び込むことにしました…どうだい、このストーリーは。
演壇
(町田、小さな演壇また楽しかった)

 さて、バカバカしい話はこのぐらいにして、20日と21日の講演会について、詳細を記録しておきたい。話は前後するが、昨日2月21日、東京都町田市で講演会。右の「講演スケジュール」には「神奈川県鶴川」としてあるが、鶴川校を中心に、相模原校や中央林間校など、神奈川県北部の校舎が合同で開催してくれた。
 19時スタート、20時半終了、出席者180名。当初の予定より20名近く増えた。会場は町田市民ホール。同じ時間帯に同じホールの中で、宝塚OGによる「ベルサイユのばら」の公演があり、ホール前は60歳代から70歳代の上品なオバサマ&オジサマたちで大混雑。何も知らずにタクシーを降りた今井君は「あれれ、今日は保護者会だったっけ?」とビックリしたが、この年齢層なら「父母会」というより「祖父母会」である。
財津和夫
(ベルばらだけじゃない。財津和夫もR. クレーダーマンも来る)

 うーん、「祖父母会」。その発想も悪くない。パパやママだけじゃなくて、オバーチャンやオジーチャンも積極的にクマ蔵講演会に出席し、普段マゴが受講している予備校講師がどんなレベルの講師なのかを見極める。パパやママに反発していうことを聞かない高校生だって、尊敬するジーチャン&バーチャンのアドバイスなら素直に聞くかもしれない。
 今井君はまさに本心から「保護者会にはジーチャン&バーチャンも」と提案したいのである。この世の中を70年も80年もしっかりと見つめつづけ、戦後の混乱も高度成長期もバブルの崩壊も、直接の当事者として生き抜いてきた高齢者の皆様は、講師や予備校の良さも悪さも一瞬で見抜く能力も健在なはず。マゴに正しいアドバイスが出来るのは、むしろその世代かもしれないのだ。
町田2
(東京都町田で講演会 2)

 「ベルサイユのばら」に集まったヒトビトを見て、クマ蔵は一瞬「我が意を得たり」「ついにその日が来たな」という感激を覚えた。しかし諸君、感激はホンの一瞬で終わり。「実は今日ここで『ベルばら』がありまして」と教えられ、「なーんだ、そういうことね」とシュンとなってしまった。
 正確には、「サ・セ・パリ-2 ベルサイユのばら~すみれの花咲く頃 アンコール公演」であり、「宝塚歌劇団OGによるザ・レビュー」「前回、町田市民ホール満員御礼の大好評を頂いた、華やかな宝塚OGレビュー」である。
 うにゃにゃ、マコトに素晴らしい。このホールは、そういう由緒正しき場所なのである。ポスターを見るに、もうすぐ「財津和夫ライブ」もあれば「リチャード・クレーダーマン・コンサート」もある。おお、今井君としてはマコトに光栄至極というしかない。
町田3
(町田での講演会。ベルばらにも決して負けなかった)

 しかしそういうことになると、当然のことながら今井君の闘志に激しく火がともる。「なら、絶対に負けられない」であり、18時半、今井講演より一足先に始まった宝塚レビューの激しい拍手と歓声に、「負けるもんか」と内心の炎はメラメラと燃え上がった。
 そして実際、負けなかったのである。大いに語り、語り尽くし、ついでだから宝塚並みの音量で歌も歌い、生徒は大爆笑に次ぐ大爆笑で応えてくれた。もちろんここに勝ち負けは存在しないが、生徒諸君は間違いなく「今井が勝った」「今井が明らかに優勢」の判定をくだしてくれたものと信じる。
牛タン
(下北沢「博多とりを」で個人祝勝会。牛タンステーキを貪る)

 終了後、下北沢「とりを」で個人的祝勝会。何度も繰り返すが、下北沢は小田急線の駅が地下に潜るに伴って、まもなく街の姿も一変する。このところ連日のように下北沢にクマが出没するのは、消えてしまうシモキタの情緒を惜しんでいるのである。
 南口には、怪しい店が急速に増えている。かつては演劇ファンやジャズファンが夜明けまで語り合った界隈も、「ガールズバー」の類いのド派手な看板が増えた。路上にはあまり健全と思えない客引きのオニーチャンがタムロ。うーん、サトイモ閣下はシモキタの近未来が心配でならない。
平塚1
(神奈川県平塚で講演会 1)

 さて、その前日2月20日は、神奈川県平塚で講演会。こちらの会場は「平塚商工会議所会館」であって、駅からクルマで3分ほどの地味でマジメな会場である。「ベルサイユのばら」との勝負は、ここでは期待できない。
 しかし諸君、別の種類の勝負はここでも待ち受けていた。今井講演開始の直前、お隣の部屋からマコトに雄々しい「君が代」のアカペラ大合唱が始まったのである。
 40歳代50歳代の男性を「男盛り」と呼ぶ。カネも地位も、知識も人脈も、人生のピークに達した男たち。20歳代の向こう見ずな若さも30歳代のエネルギーも、もう遠い昔の記憶になったが、そんなこととは完全に無関係に、男としての活力と魅力に満ちあふれた世代である。
平塚2
(神奈川県平塚で講演会 2)

 そういう男盛りのヒトビトが30名ほど集結して「君が代」を熱唱する姿は、まさに迫力満点。ここでもまた今井君独特の「負けられん!!」という意地がむき出しになってくる。かく言う今井君だって、今や男盛りの絶頂に向かうところ。スキーでいえば、吹雪の中を山頂行きリフト乗り場に向かう高揚感でいっぱいだ。絶対に負けられん。
 平塚での講演会は、19時15分開始、撤収にかかる時間を考慮して、20時40分終了。こういう公的機関の会場を使用すると、撤収時刻についてオドロクほど厳しく管理される。10分か15分撤収が滞っても、重罪犯を断罪する口調でスタッフが責任を追及される。「ついノリノリで延長しちゃいました」というワケにはいかないのだ。
平塚たなばた
(商工会館。平塚は「たなばた」でも有名だ)

 ということは、いつもより5分から10分早く話を切り上げなければならないが、そういうことになると、今井君の闘志にはますます激しい炎が燃え盛る。何らかのハンディをつけられたほうが、闘志が湧き上がるタイプの人は多いはずだ.
 出席者・約130名。書面に記された当初予定が100名だったから、30名近く増加したことになる。会場はパンパン。爆笑は爆笑を呼び、お隣の部屋の「男盛りの男たち」の会合も、サトイモ君の迫力の前にひとたまりもなかった。がは、がはは、がは、である。
平塚3
(神奈川県平塚で講演会 3)

 終了後、平塚から藤沢に移動して、ウマい和食屋で祝勝会。本日は公式の祝勝会だが、「公式だ」と思っただけで、刺身も天ぷらも串焼きも、個人的祝勝会以上のウマさである。外では雹が降り出したらしくて、後から入店したサラリーマン集団が「雹が降ってますよ」「ヒョー!!」とか、まさに男盛りのオヤジギャグを飛ばしてあっていた。
 こちらのテーブルではオジサマ4名、みんな日本酒を5合ずつ痛飲して、大いに盛りあがった。23時に藤沢を出て、小田急線で代々木上原に向かう。さすがにこの時間帯になると、藤沢→相模大野の急行は終わっていて、「各駅停車を乗り継いで」ということになってしまうが、大成功の続く日々ならば、それはそれで大いに楽しいのである。
 午前1時近くに代々木上原のオウチに帰還。坂道を登りながら、クマさんはまた歌を歌っていたような記憶があるが、定かではない。何だかとっても嬉しくて、お茶漬けを作ってかきこんだ。その記憶もまた定かではないが、翌朝起きてみると使用済みの丼がテーブルにあったから、お茶漬けの記憶はどうやら間違いないようだ。

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES4/6
2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6
3E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 6/6
4E(Cd) Kempe & Münchener:BEETHOVEN/SYNPHONIE Nr.6
5E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 1/2
total m155 y155 d10350