Sun 130120 大阪の夜の続き 春日部ラホールのカレー 西新井校の健闘を讃える | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 130120 大阪の夜の続き 春日部ラホールのカレー 西新井校の健闘を讃える

 2月12日、大阪のホテルで目覚めると、もう午前9時を過ぎていた。ま、仕方ないと言えば仕方ない。昨夜は(昨日の記事で書いた通り)梅田のベルギー料理店で午前1時まで盛り上がりに盛り上がり、思い出してみるとビールをグラス10杯近く飲み干した。
 もちろん、それが日本の普通のビールなら10杯飲もうが15杯飲もうが、身体のデカいクマ蔵にとっては水みたいなもの。「ビールを飲んで酔っぱらう」「それが二日酔いにまで発展する」などということは考えられない。
 しかし、ベルギービールとなると話は全く別である。最初から最後まで、アルコール度は平均して7~8。しかも、公開授業で90分喋りまくり、「何でもいいから、とにかくビール!!」と目が真っ赤になるほど全身でビールを求めているところで、いきなり祝勝会はORVALから始まった。ベルギービールの中でもアルコール感の一番強烈なヤツである。
 「ORVALを一気にグビグビ」などというのは、本場のベルギー人でもメッタにやらない暴挙。もしそれが大学生のコンパなら、「オマエ、そんな飲み方じゃ、急性アルコール中毒になるぜ」と周囲が一斉に止めにかかる。もちろん「コンパ」という20世紀の遺物がいまだにこの世に残っていれば(Mac君は「残って入れ歯」ときたよ)の話である。
西新井1
(2月12日、東京・西新井で講演会 1)

 午前1時までメッタにないほど楽しく過ごし、スタッフの皆さんに見送られて、威勢よくタクシーに乗りこんだ。しかし諸君、梅田から淀屋橋のホテルまではクルマなら30秒もかからない。
 タクシーを見送るヒトビトの姿が、まだ遠くに見えているぐらいのところで、もう「お客さん、着きましたよ」と言われ、「こりゃシュールだぜ」である。運転手さんがマコトに不機嫌なのもムベなるかな。思わず「ホントにすみません、お釣りはいりません」と言ってしまった。
 「お釣りはいりません」という発言には、なかなか激しい高揚感がある。「おお、オレも、すっかり余裕だね」「おお、オレも、すっかり偉くなったな」である。ホテルのお部屋に戻っても、なかなかその高揚感が消えない。
西新井2
(東京・西新井で講演会 2)

 ますます盛り上がる中、「よおし、ほんじゃ、朝まで映画でも見るかな!!」と、よせばいいのにホテルのテレビでハリウッド映画を1本選択。オミヤゲにいただいた2本のベルギービールもさっそく栓を抜いてソファに陣取り、映画を見始めたのが午前2時だった。
 そこまでは勇ましくてホントによかったのだ。しかしその直後にダラしなく居眠りをコイて、気がついたら午前5時。映画はとっくに終わって、記憶には最初の15分しか残っていない。開けたビールはほとんど残っていないから、最初の15分で飲みつくしてしまったのだ。
 それから慌ててベッドに入ったけれども、さすがのサトイモ里之丞も疲れきってしまって、目が覚めたのが9時だったのは致し方ない。大急ぎでブログを更新して、それからお風呂に浸かって二日酔いを解消し、11時にチェックアウトした。
西新井3
(東京・西新井で講演会 3)

 タクシーで伊丹に向かい、伊丹空港のラウンジで1時間ほどゆっくりして、13時の飛行機で羽田に戻る。大阪は晴れていたが、途中で分厚い雲の中を飛行。羽田に降りる前に機内アナウンスで「東京はこれから雨か雪の予報が出ております」と知らされた。雨雲を追い抜いて来たわけだ。なるほど、羽田はそろそろ薄曇り。どんどん雲が厚くなっていく。
 さて、今井君はこれから北区西新井に向かう。19時から西新井の校舎で講演会があるのだ。しかし諸君、羽田着14時ちょっとでは、西新井には15時半についてしまう。そりゃ、さすがに早すぎるだろう。3時間半も、どうやって時間をつぶせばいいんだ?
チケット
(羽田から、今井君は埼玉県新越谷ゆきの高速バスに乗った)

 そこで一計を案じたサトイモ男爵は、羽田から新越谷行きのバスに乗った。首都圏のことをよく知らない読者は、新越谷をググってみたまえ。見栄を張って「スカイツリーライン」とかカッコつけてみているが、要するに東武の伊勢崎線と日光線の沿線。サトイモ君にとっては、苦い思い出のつまった懐かしい私鉄沿線である。
 新越谷までキップを買ったけれども、高速を八潮で降りてからの一般道の渋滞がひどかったので、草加駅前でバスを降りた。草加から東武線に乗って、春日部へ。「一計を案じた」も何も、なんのことはない。春日部の大好きなカレー屋「ラホール」に「ジャンボハンバーグカレー」を食べに行っただけのことである。
ラホール
(サトイモ君は「ラホール」を目指した)

 このブログにも「ラホール」はもう3回も4回も登場している。1年に1回はどうしても食べたくなるサラサラのインドカレーで、注文を受けてからペタペタこねはじめる巨大ハンバーグは、「こりゃウマそうだ!!」と思わず絶叫するぐらいである。クマ蔵が通いはじめたころまだ20歳代だったマスターも中年になって、すっかり貫禄が出てきた。
 注文は、今日ももちろんジャンボハンバーグカレー、インドカレーの辛口。この店に来たら意地でもこれを注文する。「このあと19時から講演会」なのに、辛い大盛りカレーで汗まみれになるのはどうかと思うが、約半分を平らげたあたりから、サトイモの頭はビショビショになり、食べ終わる頃には両耳の脇を大量の汗が滴っていく。
ジャンボハンバーグ1
(ジャンボなカレーのジャンボな光景 1)

 お値段980円は、大昔から変わらない。カレーにクリームコロッケとハンバーグと目玉焼きがつく「ジャンボセット」も、ずっと同じ約1100円。バブルの1980年代から、20年以上のデフレを経て、値上げも値下げもしない。
 「値下げしません」という頑固さはスンバラシイ。デフレ時代、いわゆる「デフレの勝ち組」の量販店は体力勝負の値下げ合戦を勝ち抜き、価格破壊で大きくなった。従業員の給与を残酷に抑制し、サービスを低下させ、劣等財を日本に蔓延させた。
 そんなのは、今井君はキライでござる。ランチにはチョイと高くても、値段に見合ったチャンとしたウマいものを出してくれる店を選びたい。春日部ラホールは、そういう1軒である。この店が続くかぎり、まだまだ20年でも30年でも通いつづけたい。
ジャンボハンバーグ2
(ジャンボなカレーのジャンボな光景 2)

 しかも、あくまで「さりげなく」がいい。すっかりナジミのつもりになって、他のお客のことなんかおかまいなく、店のマスターやオカミさんとタメグチをきくのは恥ずかしい。そんなイヤらしいことを平気でするのは、要するにセンスが悪いのだ。
 初めてきたお客のように、どこまでもオズオズと、「スミマセン。ジャンボハンバーグカレー、インドの辛口でお願いします」と敬語で注文する。店のヒトも、「ああ、今井さんが1年ぶりに来てくれた」と知っていながら、初めてのお客みたいに知らん顔して対応してくれる。
 そういう関係がもしも50年続いて、みんな笑顔のジーチャンとバーチャンになれたら、そんなに味わい深いことはなかなか考えられないじゃないか。
西新井4
(東京・西新井で講演会 4)

 春日部を午後5時にでて、西新井には5時半着。あらら、講演会開始まで、まだ1時間半もある。今井先生の到着が早すぎたので、校舎スタッフも少々慌て気味。これでもタップリ時間をつぶして来たんですがね。
 講演会は、19時開始、20時半終了。出席者約80名。大雪の予報にも関わらず、小さな町の目立たない校舎に、よく80名も集まってくれた。2年前の夏、60名の生徒を前に、ここで税所君と対談をした。2011年11月はごく普通の講演会を開催。やっぱり70名ほどが集まってくれた。
 あれから1年ちょい経過して、今度は80名。スタッフの皆さんの健闘のおかげで、こんな小さな校舎でも着実に受講生は増えている。この調子で努力をつづけて、1年後にはいよいよ100名の大台に乗せてほしいものである。

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.6
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