Wed 121128 巣鴨で2012年秋冬シリーズ最終回 相棒の入院で寂しいニャゴの日々 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 121128 巣鴨で2012年秋冬シリーズ最終回 相棒の入院で寂しいニャゴの日々

 12月21日、地球滅亡の日、ついに2012年秋冬の講演会スケジュールを全て無事完了することができた。正しいマヤ歴によれば、地球が破滅するんじゃなくて、新しい5000数年のサイクルが再び始まる日だとか。今日は今井君にとっても、2013年早春の講演ラッシュが始まる日。マヤとイマイは、どうやら一心同体のようだ。
 秋冬ラストの巣鴨講演会は、まさにラストを飾るに相応しい恐るべき盛り上がりになった。19時10分開始、20時40分終了、出席者は110名。しかし、反応のボルテージはとても110名とは思えない。600名だった9月の神戸にも、1100名だった同じ9月の金沢にも、決してヒケをとらなかった。
巣鴨1
(巣鴨での講演会 1)

 今回のシリーズの今井君は、尻上がりに好調の度を増して、特に11月上旬から12月にかけてエンジン全開→絶好調になった。いまや、「もう誰にも止められない」「誰かが止めようと思っても、とても止まるものじゃない」「止めようと思うこと自体が生意気」という超激烈♨絶好調である。
 2012年最終回を飾る今日の巣鴨なんかは、もう「生徒たちがかわいそう」というレベルにまで達している。身体を折り曲げ、あまりのことに咳き込んでしまい、「もうヤメてくれ」「もう勘弁してくれ」「これ以上笑ったら肉体が真ん中から折れてしまう」と、涙目で訴える生徒が続出。しかし絶好調サトイモ閣下は決してカンベンなんかしないのである。
紅まどんな
(愛媛県の方からいただいた「紅まどんな」。旨い)

 もちろん生徒たちのモチベーションは決定的に上昇する。とにかく早く帰ってバンバン音読したい。バンバン単語を覚えたい。バンバン今井の授業を受けて、文法も読解もバンバン得意にしてしまいたい。早く英語マッチョになってしまいたい。彼ら彼女らの表情は、そう訴えかけるものばかりだ。
 だから今井君は「サイン会」をしない。メンドクサイからしないんじゃなくて、早く帰ってバンバンやりたいだろうから、そのジャマをしないだけである。早く帰ってバンバン勉強したい生徒たちを引き止めて、「どれ、サイン会です。『宇宙征服』って書きまくりますよ」などとお節介なことをやる必要は皆無である。
巣鴨2
(巣鴨での講演会 2)

 さて、今日のクマ蔵は祝勝会も我慢する。ホントなら、45回に及ぶ大講演会ラッシュの締めくくりなんだから、それこそ知人&友人を残らず呼び集め、スタッフの皆さんにも声をかけて、六本木か西麻布で大騒ぎすべきところだ。
 そりゃ楽しいに決まっている。下北沢や三軒茶屋でもいい。思い切って高田馬場や本郷や明大前で、モト生徒の早大生/東大生/明大生諸君も巻き込みながら、夜を徹して大騒ぎをするのも楽しそうだ。
 しかし諸君、まず第一にこの3ヶ月の今井君は絶好調すぎて、ほぼ連日の祝勝会に明け暮れた。来る日も来る日も深夜まで大騒ぎして、もう疲労困憊である。最終日ぐらい、しっとり&のんびり、シミジミと感動を噛みしめつつ夜が更けていくのもいいじゃないか。
かつ煮
(今日はコンビニの「かつ煮弁当」を満喫する)

 そこでクマ蔵は「今夜はコンビニ弁当」と決めた。缶ビール、サントリー角瓶、コンビニで買えるスクリューキャップの安いワイン。そういうものを飲みながら、「トンカツ弁当」というのもまたオツなものだ。ついでにイカせんべいやミックスナッツも買って、夜遅くまで下らないテレビを見て過ごそうと考えると、心の底からウキウキする。
 巣鴨から山手線→小田急線を乗り継いで、21時半過ぎには代々木上原着。コンビニだって、クリスマスツリーの豆電球がチカチカして、決してワビしいものではない。目当てのトンカツ弁当は「カツ煮弁当」しか見つからなかったけれども、「今夜は雪かも」というクリスマス寒波の真っただ中、大好物の熱いカツ煮が食べられるのはまさに最高である。
群青
(愛媛県の方からいただいた日本酒「群青」。旨い)

 オウチでは、ニャゴロワが相変わらず大騒ぎしている。ナデシコの入院以来3日、ニャゴはもう相棒の不在に決定的な欲求不満をかかえてしまったらしい。「相棒がいないなら、人間やクマで我慢してやろう。しかしオマエを絶対に離すもんか」という激しい絡みつきかたである。
にゃご1
(ニャゴロワ 1)

 クマ蔵が帰ると、白いカタマリが階段を駆け下りてくる。雪崩というか、雲の急降下というか、なかなかの迫力だ。クマの顔を確認すると、くるりと回って今度は階段を猛スピードで駆け上がっていく。雲の急上昇、またはグツグツ煮立つ鍋料理のフタを開けた瞬間、湯気がモワッと中空に上がっていくアリサマを思わせる。
にゃご2
(ニャゴロワ 2)

 2階に上がると、何としてでもクマ蔵の足に絡みつこうと躍起になる。ナデシコが絡みついても何ということはないが、ニャゴロワの場合はサトイモ閣下の短い足を大きく開いてあげないと上手く絡みつけない。
 下手をすれば蹴つまずく。シッポを踏む。シッポどころか、ニャゴの足をクマの足で踏みつける。踏むとクマの全体重がニャゴのシッポや足にかかるから、ニャゴはものすごい悲鳴を上げる。その悲鳴を聞いたら、渋谷区の赤ん坊が全員驚いて泣き出すぐらいの、猛烈な悲鳴である。
にゃご3
(ニャゴロワ 3)

 クマが東に向かえば白い雲がドドドドと東に向かう。クマが西に向かえば白い雲もドドドドと西に向かう。黒いクマと白いニャゴで、オウチの中を縦横無尽に走り回って、その主従関係はまさにドン・キホーテとサンチョ・パンサ。「だんな、アッシをおいて書斎になんか籠らねえでくだせえよ。どうせ碌でもないブログでも書いてるんがしょ?」と問いたげな顔が憎々しい。
 しかし諸君、もうすぐナデシコが退院してくる。退院予定は早ければ12月23日。24日にずれこむかもしれないが、ずっと一人で寂しさも頂点に至ったニャゴにとって、シマシマの相棒の退院は、何よりスンバラしいクリスマス・プレゼントになりそうだ。
にゃご4
(ニャゴと焦げサトイモ)

 ただし、そこはやっぱり肉食系のネコ君だ。久しぶりに相棒に会っても、ニオイが違えば「知らねえヤツが侵入してきやがった」と本能的に反応する。退院直後のナデシコには、病院のニオイと隣りのケージの犬たちのニオイが染みついているから、ニャゴの本能として、徹底的に威嚇して追い出そうとする対象になる。
 諸君、威嚇の「嚇」という文字を見てみたまえ。口ヘンに「赤」「赤」。ニャゴの威嚇は本体が純白だけに「口ヘンに赤&赤」が特に際立つことになる。その顔の恐ろしさたるや、ネコ世界でも、ネコ宇宙でも群を抜く。その威嚇の迫力は、クマである今井君にとっても十分に恐ろしいものである。
叫び
(嚇の文字を具象化する)


1E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
2E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
3E(Cd) Bill Evans & Jim Hall:INTERMODULATION
4E(Cd) John Dankworth:MOVIES ’N’ ME
5E(Cd) Duke Ellington: THE ELLINGTON SUITES
total m143 y2055 d9949