Mon 121126 ナデシコの入院 ニャゴも寂しそう 愛知県豊橋で講演会 豊橋大祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 121126 ナデシコの入院 ニャゴも寂しそう 愛知県豊橋で講演会 豊橋大祝勝会

 12月19日、午後の新幹線で愛知県豊橋に行かなければならないが、その前にナデシコを病院に連れていく。この10年ずっと健康だったナデシコが、とうとう病気になってしまった。
 キレイなキジトラ、体重3.2kg。5kgを超える真っ白いニャゴロワと比較すると、動作も表情も子猫にしか見えないが、ナデシコだってもう10歳だ。身体にいろいろな故障が発生するのも無理はない。
 2年前の同じ12月19日、ニャゴロワの腎不全が判明した。獣医の先生に「大切なお話があります」と言われて診察室に入り、「ニャゴちゃんは重い腎臓病です。クレアチニンの数値が致死的に高くなっています。100日も生きられないかもしれません」と宣告された。
 クリスマス直前だったから、ペットショップにはネコへのプレゼントがズラリと並んでいた。しかし腎臓の病気じゃ、食いしん坊のニャゴにあげられるプレゼントなんか何も見あたらない。号泣しそうになって、慌ててお店から逃げてきたのが、昨日のことのようである。
 あれから2年、「100日の命」のはずのニャゴ、「どんどん痩せていきます」のはずのニャゴロワは、2日に1回の点滴に耐えて、今も元気にどんどん太りつづけている。あれからちょうど365日×2年、700日以上生き続けて、ナデシコのゴハンまで横取りする勢いである。
なでしこ1
(なでしこ 1)

 だからこの2年間、ついついニャゴにばかり目が向いて、ナデシコの健康を気遣うことがなかった。ところがどうもこの2~3週、ナデシコの様子がおかしかったのである。吐くことが多くなった。あんなに大人しいネコだったのに、落ち着きなく部屋中を走り回った。
 血尿に気づいたのが1週間前である。頻繁にトイレに走り、懸命に砂をかけつづけ、でも2~3分後にまたトイレに走る。人の顔をジッと見ては、何だか訴えかけるようにナーナー鳴いてみせる。ニャゴの腎不全が発覚した時と様子がソックリである。
 クマ蔵はナデシコも腎臓の病気になったものと覚悟を決めた。2日に1回の点滴を2匹のネコにするということになれば、要するに1日交代で毎日点滴しなきゃならない。特にナデシコは敏感で臆病。点滴にはたいへんな苦労をしそうだ。
 ところが、獣医の先生の診断は「膀胱に結石があります」「結石は3個。それぞれ直径5mmぐらいです」「手術して石を取り除くしかありません」。あわれ、ナデシコは全身麻酔の上、膀胱の巨大な結石をとってもらうことになった。入院は5日もかかる。
なでしこ2
(なでしこ 2)

 こんな小さな子猫のようなナデシコが、動物病院に入院するのである。こんなに臆病なのに、右隣のケージにはダックスフント、左隣もダックスフント。マコトによく吠える犬たちにはさまれて、真っ黒い瞳をもっと真っ黒にして怯えている。
 血尿が出るほどの結石なんだから、痛みは相当なものである。むかし在籍した予備校の世界史の先生が尿道結石になったとき、その七転八倒の苦しみを講師室の仲間たちに披露しているのを聞いたことがあるが、ネコは犬と違って自分の痛みや苦しみを隠したがる生き物。どんなに痛かっただろう、どんなに苦しかっただろう。それを思うと、この小さいネコがかわいそうでならない。
 連れられていくナデシコを、ニャゴも寂しそうに見送っている。「病院に行く」ということになればいつでもニャゴだったから、「おや、今回はワタクシではないんですか?」と、少し拍子抜けの表情。しかしやっぱり今は、シマシマの相棒がいなくて寂しそうである。
ひかり
(新大阪行ひかり。昭和の花形である)

 さて、豊橋だ。新幹線は14時半の「ひかり」。東京、品川、新横浜の次は、一気に豊橋まで止まらない。今井君なんかは「あれれ、静岡も浜松も無視すんの?」という驚きが先に立つが、豊橋に停車する「ひかり」は2時間に1本しかないから、万が一乗り遅れたらたまらない。
 チョイとお腹が減って、東京駅の駅弁屋さんで豪華お弁当を購入。昨日の祝勝会では右腕が痛くて(おそらくは風邪のせい→昨日の記事を参照)あんまりたくさん食べられなかったから、このお弁当でその分を取り返そうと思う。
お弁当
(東京駅で買った豪華お弁当)

 で、感想は、「いやはや、どれもこれも酸っぱかった」「口が曲がりそうに酸っぱかった」である。確かに「寿司盛り合わせ」のサブタイトルがついているんだから、いくらかの酸っぱさは覚悟していたが、むかし日本にたくさん存在した「梅干バーサン」よろしく口がシワシワになりそうであった。酢の使用はもう少し控えめなほうがいいんじゃないかね。
中身
(お弁当の中身)

 宿泊は「ホテルアソシア豊橋」。大好きな名古屋マリオットの姉妹店、駅直結のマコトに便利なホテルだが、残念なことに「前精算」である。「部屋に入る前にカネを払え!!」「先に、出すもん出しな」「さもないと、部屋のカギは開かねえよ」というシステムだ。うーん、こんなんじゃ、40万都市・豊橋の顔の役目は果たせないでござるよ。
豊橋1
(愛知県豊橋での講演会 1)

 講演会場は「豊橋商工会館」9階の大ホール。豪華シャンデリアが煌煌と輝き、結婚式場としての使用にもたえられる。19時半開始、21時終了。出席者は保護者も含めて約150名であった。
 豊橋には「時習館高校」という名門高校があり、18世紀中頃からの長い歴史を誇る。論語の「学びて時にこれを習う。また楽しからずや」からの命名である。その時習館高校の諸君を中心に、東三河地域の優秀な高校生諸君が集まってくれた。
豊橋2
(愛知県豊橋での講演会 2)

 2012年のクマ蔵は1年ずっと絶好調を維持してきたが、秋冬の講演会ラッシュもそろそろ締めくくりに近づいている。諸君、右欄「秋冬講演スケジュール」を見てくれたまえ。50回近いハードスケジュールのうち、今井君の目の前に残ったのは、今日の豊橋を入れて3回だ。
 9月、ブエノスアイレスから帰国した3日後に、神戸→金沢→金沢→富山で始まった講演の日々も、2012年シリーズはこうしてまもなく幕を閉じる。だからこそ残り3回はますます気合いを入れて、一切の後悔を排除しながら驀進しなければならない。
豊橋3
(愛知県豊橋での講演会 3)

 本日の豊橋もまた絶好調。「原稿を練りに練りました」という司会者の努力も相まって、「20秒に1回」の今井スタンダードを本日もまた達成できた。保護者の参加も15人ほどあったが、後方の席で頭をのけぞらせて爆笑を続けていらっしゃったママ&パパにも、サトイモ男爵は心から感謝を捧げたいのである。
宴
(豊橋祝勝会。いかにも「忘年会」な雰囲気がいい)

 終了後、豊橋駅前「だいこん屋」にて大祝勝会。今夜の大祝勝会はホントに「大」の名に値する。何より嬉しかったのが、若いスタッフ諸君がおおぜい参加してくれたこと。中年のオジサマだけ4~5人で寂しくモグモグやるより、元気な若者たちが大成功を祝ってワイワイやるほうが楽しいに決まっている。
 ナベにお肉にお魚に、名古屋名物・巨大な海老フリャーまで山と積まれ、赤ワインも1本、クマ蔵専用にあてがってもらい、豊橋の夜はマコトにめでたく更けていく。
エビフリャー
(巨大な海老フリャー)

 お隣に座った男子スタッフは早稲田出身。大学時代はずっと演劇をやっていたというヒトである。「こりゃまた奇遇ですな」「こりゃ嬉しい偶然ですな」と、何だかガヤガヤやっているうちに、あれれ、ワイン1本があっという間にカラッポだ。「すみません、もう1本いいですか?」というわけで2本目に突入。他のお客さんたちがみんな帰った午前0時すぎ、我々も店の人に促されてやっとオヒラキということになった。
宴酣
(宴たけなわの図)


1E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
2E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
3E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
4E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’
5E(Cd) Kenny Dorham:QUIET KENNY
total m133 y2045 d9939