Sun 121125 右肩が痛い 東京都クニタチで講演会 再び初台「可禮亜」で単独祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 121125 右肩が痛い 東京都クニタチで講演会 再び初台「可禮亜」で単独祝勝会

 12月18日、夕方から東京都国立で講演会があるので、「おお、ちょうどいいじゃないか!!」と気づいたサトイモ男爵は、吉祥寺の床屋「DANTE」に立ち寄ることにした。DANTEは吉祥寺南口、雑居ビルの狭い階段を2階に上がった奥の、何の変哲もない床屋さんである。
 そもそも床屋なんていうのは「何の変哲もない」というのがベストであって、床屋にいちいち妙竹林な「変哲」があったら、気持ち悪くて落ち着いて髪も切ってもらえない。ということはつまり、床屋に変哲がないからこそ、日本男児の頭が見事に清潔に保たれているワケである。「平凡」とは、マコトに素晴らしいことである。
国立1
(東京都クニタチで講演会 1)

 しかし何故これほど平凡な床屋がDANTEを名乗るんだろうか。今井君が知っているDANTEは、2つしかない。1人目はもちろん「神曲」を書いた例のダンテ。高3生の夏、受験勉強そっちのけで夢中になったせいで、東京大学合格を永遠に諦めることになった憎むべきダンテである。
 河出書房版「世界文学全集」のダンテは、東京大学教授・平川祐弘先生の名訳。高3生の今井君を夢中にさせた平川教授が、代々木上原・サトイモ男爵邸からホンの徒歩10分の距離に住んでいらっしゃるとは予想もしなかった。
 最近の平川先生は、右傾化した雑誌に論文を掲載することが多い。今井君はチョイと心配している。マコトにマコトに余計なお世話かもしれないが、東京大学合格を諦めてまで心酔したDANTEの訳者である先生には、何故かどこまでも優しい笑顔のオジーチャンでいてほしいのだ。
 サトイモ男爵が知っているもう1人のDANTEは、映画「SWIM FAN(邦題は何故か「プール」であるが)」の登場人物の一人クリストファー・ダンテ。そんなマイナーなヤツ、誰も知らないし、誰も興味をもたないだろうが、まあ「今井にとってのもう1人のダンテ」として、ヒマな人はググってみてください。
肩1
(ナゾのサトイモ 1)

 では、吉祥寺DANTEでサンパツしてもらった後に自分撮りした、この驚くべきクマ蔵の画像はいったい何を意味しているのであろうか。「何でチャンチャンコなんか羽織ってんの?」「何で右手を高々と掲げてんの?」。疑問は次から次へと湧き上がってくるだろうが、まあ諸君、慌てずに説明を読んでくれたまえ。
 まず、今井君は先週12月12日からずっと右肩の痛みに悩んでいる。右肩が凝って凝って、右腕が引きつれるような感覚もある。2時間お風呂に入って温めたり、温湿布を2枚も3枚も貼って痛みを凌いできたが、痛みはもう丸1週間続いている。
 この場合、普通なら四十肩とか五十肩を疑うのである。人間の肉体は消耗品であって、年齢40歳になれば「四十肩」と言って、肩に激痛が走って腕を上に上げられない発作に陥るのである。50歳なら五十肩、60歳なら六十肩という。
 平安時代に生まれたサトイモどんはすでに789歳であるから、「七百八十肩」ないしは「七百九十肩」の可能性がある。しかし諸君、「○○十肩」の症状の特徴は、あくまで「腕を上げられない」である。腕が写真のようにこんなに高々と上げられるのでは、マコトに残念ながら「○○肩」の名に値しない。これはあくまで「○○肩ではない」という証拠写真なのだ。
肩2
(ナゾのサトイモ 2)

 では、いったい何なのか。12月18日夜、キウィ軍曹はついに「どうも自分は風邪ぎみなのだ」という結論に至った。ホントに下らない結論であるが、
① なんだか熱っぽい
② なんだか喉の奥が痛い
③ ちょっとだけ食欲がない
④ 吐き気があるような、ないような、微妙な感じ
⑤ 大好物=ビアをあまり「おいしい」と感じない
など、①から⑤その他もろもろを勘案するに、右肩の痛みは「風邪の関節痛」と判断するのが妥当なようである。
 何しろ受験生諸君にとって大事な時期だから、クマ蔵として気をつけなければならないのは「受験生に風邪をうつさない」こと。もちろん東進生ばかりではない。河合塾や駿台や代ゼミに通う生徒たちも同様に「いとしの受験生」であるから、「さらば」とか「はばたけ」とか激励するより、むしろ「風邪ひくなよ」のほうが重要である。
 この場合、「受験生」のカテゴリーには高1生も高2生も入る。風邪なんか引いていられないのは、切羽詰まった浪人生と高3生ばかりではないのだ。今夜はクニタチで講演会であるが、今井君は講演が終わったら出来るだけサッサと帰ることによって、クニタチの高校生たちに風邪をうつしたりしないように心がけようと思う。
国立学園ポテト
(クニタチ名物・学園ポテト)

 クニタチをカタカナで書くのは、誰でも分かってくれると思うが「国立=コクリツ」という誤解を避けるためである。むかしむかし今井君は「国立学院予備校(現在の名称は「ena」)」という中小塾でアルバイトをした時代があるけれども、電話問い合わせのほとんどが
「あのー、コクリツ学院さんですか?」
「コクリツ学院って、コクリツ志望の生徒しか入塾できないんですか?」
から始まったものである。
 クニタチは、クニタチ高校(略してクニコー)、タチコーこと立川高校、国分寺高校や八王子東高校など、優秀な公立高校が林立する場所である。忘れちゃならない私立の雄・桐朋高校だってある。超お上品な私立女子高も多い。何しろ一橋大学のお膝元だ。東京都有数の文教地域である。
国立2
(東京都クニタチで講演会 2)

 こうなると、予備校関係者の気合いももちろん別格だ。「ここで負けたらイカン」と緊張するのも無理はない。駅の目の前には「河合塾マナビス」なるものがデンと腰を据えて「意地でも負けるもんか」という気合いムンムンである。
 もちろんそれは素晴らしいことであって、クニタチ地域のコドモたちの教育に熱心に取り組むなら、どこの予備校がどこに校舎を開いても、その予備校がホンモノの熱意さえもっていれば、地域の教育には計り知れないプラスに働く。昔なら朝日新聞あたりが「飽塾」「受験戦争激化」とか夢中で批判していたが、そんな時代はとっくに過去になった。
国立3
(東京都クニタチで講演会 3)

 クニタチでの講演会、19時05分開始、20時40分終了、出席者約100名。当初の予定では「80名程度」だったが、校舎スタッフの気迫のこもった努力の継続のおかげで20名もの新規の生徒が申し込んでくれた。講演開始直前になって20名分の席を増設などと言うのは、風邪気味クマどんにとっても大いに嬉しいことであった。
 中身もまた素晴らしかった。優秀な生徒ほど素直で、伸びる生徒ほど明るいものである。仏頂面や無表情な生徒がいると、今井君は彼または彼女のためにホンキで心配するのであるが、今夜のクニタチもまた大爆笑の連続。会場は最後まで熱く盛り上がり、外は大寒波なのに室内ではクーラーを使用したほどであった(真実です)。
ツリー
(東京・初台、オペラシティのクリスマスツリー)

 こうなると、たとえ風邪気味であっても終了後の祝勝会を外すことはできない。単独祝勝会場は、初台オペラシティから至近の焼き肉店「可禮亜」である。
 「その店、ついこの間も行きませんでしたか?」であるが、確かに10日かそこいら前にもここで肉をワシワシした。旨い店なんだからいいじゃないか。激烈大勝利・安倍総裁も行きつけの店なんだから、祝勝会にはもってこいじゃないか。
合鴨
(可禮亜の合鴨)

 注文したのは、合鴨、鳥軟骨、ギアラ、ミノ。もちろん生ビアと韓国真露。ついでにカクテキを1皿と、いつもなら絶対注文しない「ライス」も頼んでみた。やっぱりちょっと風邪気味で、激烈大成功の後でも、右肩の痛みがちっとも取れない。ならば熱いお茶をかけて、大好きなお茶漬けと行こうじゃないか。
 諸君、今井君はどんな美食よりもお茶漬けが好き。今でもお茶漬けならドンブリメシ5杯は行ける。塩ジャケ/タラコなどと、贅沢は言わない。味噌を舐めながらでも、佃煮をかじりながらでも、サクサク、サラサラ、ザクザク、ひたすらお茶漬けに集中して、周囲で何が起こっていようが一切気づかない。
ホルモン
(可禮亜、ミノとギアラ)

 しかし今日のところはさすがに午後11時すぎ、退散することにした。喉、痛し。右肩、痛し。お鼻もつまり、食欲もない。お茶漬けは食べられても、ミノやギアラや軟骨をこれ以上噛みしめる気力がない。
 明日も忙しい。午前中は動物病院にナデシコを連れていく。午後からは愛知県豊橋に向かって講演会だ。早く帰ろう。早く帰ってグッスリ眠ろう。息も止まりそうなほど冷たい北風に12月のイチョウの葉が舞う中、サトイモ男爵は代々木上原の自宅めざしてタクシーに乗り込んだ。
ジンロ
(今夜は焼酎も1本だけにした)


1E(Cd) Art Pepper:SHOW TIME
2E(Cd) Maceo Parker:SOUTHERN EXPOSURE
3E(Cd) Max Roach:DRUMS UNLIMITED
4E(Cd) Tommy Flanagan Trio:SEA CHANGES
5E(Cd) Art Blakey:NIGHT IN TUNISIA
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