Wed 121121 小松で講演会 ビストロ祝勝会 ダイアモンドどんになった ガザの税所君 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 121121 小松で講演会 ビストロ祝勝会 ダイアモンドどんになった ガザの税所君

 12月14日、石川県小松で夕方から講演会。昼から15時まで金沢市内を奔走して、やっとのことでブログ更新を済ませた後、ホテルのお風呂にゆっくり浸かってから小松に出かけた。金沢発17時56分の特急サンダーバードに乗れば、18時13分にはもう小松に到着する。
 20分足らずの旅程に、何も特急電車を利用する必要はないような気がするが、諸君、午後6時前後の各駅停車は高校生でいっぱいだ。そんなところにクマ蔵どんがノコノコ乗り込んだりすれば、どんな騒ぎになるか分からない。
 「あ、今井先生だ」「ゲロ、今井だ」「サインしてください」「握手、いいっすか?」「ホンモノだ!!」「お、生きてる!!」「あ、動いた!!」など、嵐のような騒ぎになることは必定。今井君はそれでもかまわないが、今井君のことなんかサッパリ知らない周囲のオトナ、仕事帰りのオジサマやオネエサマたちが迷惑するだろう。
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(石川県小松で講演会 1)

 講演会場はJR小松駅の目の前、「こまつ芸術劇場うらら」。この会場は初めてだが、新しくて、清潔で、交通の便から見ても文句なしである。小松での講演会はこれからも是非ここを使いたい。
 もっとも、「どうして『うらら』なの?」「どうして『こまつ』がひらがななの?」など、ツッコミどころは少なくない。そもそも今井君の講演会は「芸術劇場」を占拠するに値するんだろうか。サトイモ閣下と「うらら」って、何だかミスマッチじゃかろうか。
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(石川県小松で講演会 2)

 そういう疑問をかかえながらも、小松での講演会は19時35分開始、21時10分終了、出席者約120名。考えてみれば小松では、今年3月にも講演会を開いている。今日の出席者の中にも20名ほど「前回も出ました」という生徒が混じっていたが、会の盛り上がりには一向に影響はなかった。
 もしかしたらクマ蔵の話術は、もうホントに「芸術」の域に達しているのかもしれない♡ 会場がこれほどひっきりなしの大爆笑に包まれ、2度聞いても3度聞いても間違いなく面白い。「ここであの話が出るぞ!!」と分かっていても、それでもやっぱり爆笑してしまう。
 ならば、すでにこれは「日本の話芸」であり、一種の芸術であって、「こまつ芸術劇場」の1室を占領するに相応しいホンモノの芸能なのである♨ かっか。それでも「うらら」への疑問は残ってしまうが、まあその辺は許してくれたまえ。
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(石川県小松で講演会 3)

 今夜もまた昨日と同じように、塾生の出席は抑え気味に、「外部生」「一般生」の比率を高くした。ほぼ半分が「クマを見るのは初めてだ」という高校生たちであったが、それでも火のつき方→燃え上がり方、ともに申しぶんなかった。彼ら彼女らが1日も早く本格的な受験勉強に取り組んでくれることを心から願っている。
 終了後、スタッフの皆さんと特急「しらさぎ」に乗って金沢に戻る。祝勝会は、金沢・東茶屋街「リョーモン」にて。昨夜の和食「口福よこ山」とはうってかわった雰囲気の「ビストロ」である。東茶屋街にはもう何度も来ているけれども、こんなに奥まった場所にオシャレなビストロがあるとはちっとも知らなかった。
 諸君、今井君はダサいオヤジであるから、「ビストロ」とは正確にどのような範疇の店を指すのか、よく分からない。「リョーモン」という店が「ビストロ」であるかどうかの判断は、「食べログ」に任せた。「食べログ」に「大人のビストロ!!」とビックリマーク2個つきで紹介されている以上、おそらく間違いなくビストロなのである。
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(石川県小松で講演会 4)

 おおむかし、今井君がまだ高校1年生の頃、通学の電車の中でレマルク「凱旋門」を読んだ。今では絶版になっていて、アマゾンでも「凱旋門」を手に入れるのは難しいが、「西部戦線異状なし」のレマルクの代表作。イングリッド・バーグマンとシャルル・ボワイエ主演で映画にもなっている。映画は1948年。それはそれは大昔のことであるね。
 秋田高校1年の今井君は、秋田-土崎間の奥羽本線(または男鹿線)の通学列車の中で新潮文庫の「凱旋門」を通読した。300ページもある上下2巻本を、入学式後の4月中旬に読みはじめて、5月末に読み終わった。片道10分の通学列車内だけで読み上げたんだから、なかなかスゴいじゃないか。
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(石川県小松で講演会 5)

 その中にしょっちゅう登場するのがパリの「ビストロ」である。当時の今井君は、この「ビストロ」というシロモノにすっかりシビれてしまった。ビストロはおろか、コーヒーショップやラーメン屋にだってマトモに入ったことのない田舎の高校1年生として、雨の夜のパリのビストロで、主人公2人がカルヴァドスに酔うシーンにシビれないはずはない。
 うにゃにゃ、あれからすでに750年が経過。年季の入ったサトイモと化した今井君は、世界中をのし歩いた経験のおかげで、もうどんな店に入っても余裕タップリでいられる。しかし諸君、今でもなお「ビストロ」とは正確にどういう店なのか、ハッキリと定義することができない。
 金沢・東茶屋街「リョーモン」は、なぜ自らビストロと名乗るのか。食べログの筆者は何故ここをレストランと呼ばずにビストロと呼んだのか。うほ、22時に入店してから、午前1時近くにオヒラキになるまで、「なぜだ」「なぜだ」「なぜ『ビストロ』なんだ?」と、クマはずっと悩みつづけていたのである。
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(ビストロ・リョーモンのネギ料理。旨かった)

 もちろん、祝勝会はたいへん楽しかった。9月の金沢で1100人出席の大講演会をやったけれども、その嬉しい事後報告も聞かせてもらえた。何と「入学希望者が昨年の3倍に増加しました」というのである。
 おお、これは嬉しいでござるね。せっかく講演会をやって、その後で生徒が全然増えないんじゃ、講師失格じゃないか。「入学希望者が昨年比3倍」などということになれば、そりゃ「来年もやらせておくれ」「再来年も3年後も、是非ボクチンにやらせておくれ」と、こちらからお願いしたくなるのが当然だ。
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(ビストロ・リョーモンのヒツジ料理。これも旨かった)

 意気揚々とホテルに帰って、ちょっとANAのHPを見てみたら、もう1つ嬉しいニュースが入っていた。何とワタクシ・サトイモ男爵は、ANAの「ダイアモンド・ステイタス」に到達したのである。4年前まではブロンズ。3年前から今年まではプラチナ。で、来年からはもう1段階上がって、ついに最上位のダイアモンド君になっちゃうわけだ。詳しくは、ググッて下さい。
 ステイタスはほぼ純粋に飛行距離の合計で決まるから、今年のキウィ軍曹がダイアモンドを獲得できたのは、ひとえに8月9月の「ンゼラマ地球一周記」のおかげである。あそこで一気にプレミアムポイントを2万近く稼ぐことができた。
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(ビストロ・リョーモンのデザート。絶品でござった)

 「1年で10万ポイント」などという高いハードルをクリアできるのは、1年に10回以上も欧米に出張するエリートビジネスマンぐらいのものである。そういう高いステイタスを、暢気な海外旅行を繰り返して獲得し、ホクホク&ホクホク、ホクホク&ホクホク、出張先の金沢のホテルで、口の両脇から大量のヨダレを垂らしながら、1人で祝福した。
 おお、何とも小さな男じゃないか。確かに、ダイアモンド・ステイタス獲得で来年の旅行はますます楽になる。ラウンジだって、ダイアモンド様専用だ。優先搭乗も、ダイアモンド様はプラチナどんたちより「お先に失礼」だ。マイレージも125%割増。それがホクホクでなくて何だろう。しかしね、今井君。そんなにネロネロ&ベロベロ、いつまでもニタニタしてていいもんでしょうかね?
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(今夜は白ワインを痛飲した)

 6年前の生徒・税所君からメールが来て、「いま、ガザ地区で奮闘中」という。税所篤快君について知らないヒトは、すぐにググって調べてください。バングラデシュ→ヨルダン→ルワンダと活動領域を広げ、ついにガザ地区へ。イスラエルからの激しい砲撃に晒された危険な場所で、国連の防弾車に乗って八面六臂の大活躍中である。
 一方のクマどんは、「けっけっけ、ダイアモンド様のお通りだ」とニカニカ笑っている。いやはや、人間が小さいねえ。せめて「こんど東京に戻ってきたら、メシでもおごらせてください」とメールを返信する程度である。
 いや、もちろんメシをおごるのは、パリでもブリュッセルでもサンパウロでもいい。肉をワシワシ咀嚼&嚥下して、元気に活躍してほしい。かくいうクマどんも、若い諸君の活躍を祈る心だけは、これからもずっとなくさないでいたいのだ。

1E(Cd) Gregory Hines:GREGORY HINES
2E(Cd) Holly Cole Trio:BLAME IT ON MY YOUTH
3E(Cd) Earl Klugh:FINGER PAINTINGS
4E(Cd) Brian Bromberg:PORTRAIT OF JAKO
5E(Cd) John Coltrane:IMPRESSION
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