Tue 121120 金沢を右往左往 金沢有松の校舎での講演会 金沢片町で輪島「白菊」に感激 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 121120 金沢を右往左往 金沢有松の校舎での講演会 金沢片町で輪島「白菊」に感激

 いま、金沢にいる。意外に暖かくて、路面に雪はほとんど残っていない。富山や敦賀では、今週始めに降った大雪がまだタップリ残っているというから、北陸でいま雪のないのは、おそらく金沢だけである。
兼六園1
(雪の金沢・兼六園 1)

 ところが諸君、金沢滞在2日目の朝、クマ蔵は2つの異変に気がついた。まず、PCの電源コードを東京に忘れてきた。すでにバッテリーの残量は1時間弱。とにかくこれから大急ぎで、ブログ記事だけでも1本書き上げなければならない。6月から半年(180日)続いてきた連続更新記録が危機に陥っている。
 第2の異変は、カメラのSDカードである。カメラには「このカードは異常です」と表示されるし、我が友Mac君は「これは読み取れないカードです」と言い張って、絶対に主張を譲らない。
 カメラにもMac君にもノケ者にされたSDカードどんは、もう5年以上働きづめに働いて、このブログに多大な貢献をつづけてきた。尊敬すべきオジーチャンである。しかし、さすがにそろそろ寿命かねえ。昨日の金沢有松講演会の写真10枚と、その後の大祝勝会の写真10数枚が、まさに春の淡雪のようにサトイモ閣下の目の前で消滅してしまった。
兼六園2
(雪の金沢・兼六園2 桜ケ岡)

 午前11時、今井君は意を決して、ホテル日航金沢の部屋を決然と後にした。これから金沢の街を歩き回ってくるつもりである。
① まず、ブログに掲載すべき写真を確保するために、日本きっての名園・兼六園を訪問する。兼六園なら、まだ1週間前の雪が残っていて、ケータイのカメラでもキレイな写真が撮影できるだろう。
② 次にヤマダ電機・金沢店を訪ね、Mac君の電源コードと、新しいSDカードを購入してこよう。カードも限界だが、電源も限界。「あと47分しかもたないよ☃☂」とMac君がベソをかいている。ヤマダは金沢駅から徒歩25分。しこたま遠いけれども、親友mac君の泣き顔を放置するわけにはいかない。
兼六園3
(雪の金沢・兼六園 3)

 ふう。午後3時、今井君はほうほうのていでホテル日航金沢に戻ってきた。
 兼六園は期待通り美しい雪景色だったが、ヤマダがあまりに遠すぎた。往路はタクシー利用だったからよかったが、「帰りは徒歩で!!」と品行方正に決めたのがいけなかった。寒空のモト25分も歩き回り、結局は言語道断に腹が減って、「牛鍋うどん」などという肥満の素を腹に詰め込んで帰ってくる仕儀と相成った。
牛鍋うどん
(金沢、牛鍋うどん)

 さて、講演会の話であるが、思えば今年の秋は、北陸でたくさんの講演をこなした。金沢と富山で合計6回。9月の金沢では1100名の驚くべき大講演会もあった。昨夜は同じ金沢の有松校で公開授業。あえて校舎で実施、50名も入れば満員の小さな教室から机を全て撤去し、椅子だけをズラリと並べて、約85名の小規模な講演会にした。
 こういう時は、「講師控え室」など用意できないから、今井君は暗い車庫の中に止めたクルマの中で、コッソリ開始を待ち受けた。スタッフの皆さんと雑談しながら待つこと10分、狭い階段を上がっていくと、もう会場は超満員になっていた。19時半開始、21時終了。
 教室にはいれる生徒数に限りがあるから、今日は塾生の参加を制限し、「初めて東進というところに来てみました」「今井先生の姿を見るのは初めてです」という諸君=予備校業界で言う「外部生」「一般生」を中心に参加者を募った。「初対面の生徒が多い」という状況である。
兼六園4
(雪の金沢・兼六園 4)

 外部生が多いのに、なぜか今夜も冒頭から爆発的に盛り上がった。爆笑に次ぐ爆笑はいつもと同じことだが、その頻度は15秒に1回の今井最高レベル。「15秒に1回」とは、「前の爆笑の余韻がまだ収まらないうちに、もう次の爆笑が湧き起こる」、ほぼ限界レベルに達しているのである。
 この頻度を超えると、「収拾がつかない」の悪印象を与えかねない。タテマエの上ではあくまで授業の一環であり、マジメな授業を公開しているのであるから、いくらでも盛り上がって「もっともっと盛り上がりたい」と思っても、この一線を超えることは望ましくない。今井君はすんでのところで「一線」のこちら側に留まった。
 あんまり楽しいので、チョイとバランスを崩し、5分ほど延長することになってしまった。最後まで生徒たちの表情は一様に明るく、「居眠り」「ムカツキ」などというものは、一切見当たらない。大きく頷きつづける生徒たちも多数。いやはや、今夜もまた最高の出来であった。
兼六園5
(雪の金沢・兼六園5 根上りの松)

 終了後、金沢片町で大祝勝会。「大」の字をくっつけてはいるが、大祝勝会と言っても参加者は男子5名だけである。男子5名の内訳は、中年4名と、24歳の青年1名。青年は来年春、高校または中学の英語教師として石川県内に赴任することがすでに決まっている。将来有望な好青年である。
 この青年を一目見た時から「だれかにソックリだな」と思っていたのだが、何のことはない「ロンブー」の淳である。いやもう、「ちょっと似ている」とかではなくて「ほとんど相似形」。違うのは、その性格や態度の真っ直ぐさであって、こんなマジメな青年教師に習うことになる生徒たちはマコトに幸せと言っていい。
花束
(金沢有松校でもらった花束。これだけはケータイカメラで撮影したから、消滅せずに済んだ)

 祝勝会場は、金沢の繁華街・片町でも「予約の取れない店」として評判の「口福よこ山」。入店したのが21時半、男子5人は次々と運ばれてくる創作加賀料理に舌鼓をうちながら、午前1時近くまで歓談(またはバカ話)が続いた。他のお客さんはみんな0時前に店を後にしていたから、お店にはすっかり迷惑をかけてしまった。
兼六園6
(雪の金沢・兼六園 6)

 何と言っても旨かったのが、石川県のいろいろな日本酒である。手取川、天狗舞五凛、天狗舞古古酒BLACK、AKIRA(漢字表記は「さんずい」に晃)、それに石川県輪島の「白菊」。手取川を6合、天狗舞五凛を4合、白菊も4合、他のお酒を2合ずつ。合計2升である。
 5人で飲んだから、2升と言っても一人4合ぐらいの計算。何しろ素晴らしく楽しい講演会の後だ、悪酔いしたりする人は誰もいない。諸君、やっぱり楽しいのが一番なのである。「前日までひどい風邪を引いていました」という人まで、このお酒のおかげで風邪はすっかり治ってしまっていた。
金沢駅で
(JR金沢駅構内で)

 今井君は輪島の「白菊」が抜群に旨いように感じた。能登半島の先端・輪島からはるばる金沢片町まで運ばれてきたわけであるが、うーん、サトイモ男爵の今日まで789年にわたる長い人生の中で、「日本酒として最も優れているんじゃないか」と唸るほどである。
 しかし、いくら「旨い♡旨い」と力説しても、もう残りの4名はすっかり酔っぱらっていて、誰もホンキにしてくれない。というか、これほど酔っぱらっていては、もう酒の旨さなんか分からないのである。
 思い返せば、最初にこの酒から出してもらえばよかった。うにゃにゃ、酔った果ての舌でさえ、あんなに旨いと感じたのだ。もしも最初の一口目が「白菊」だったら、おそらく5人全員の口から感激の絶叫が飛び出したことだろう。
ホテル日航で
(ホテル日航金沢のクリスマスデコレーション)

 お酒の銘柄をかえるたびに、新しい酒器や盃に代えてくれる店の配慮もいい。その酒器の1つ1つに、店の趣味とこだわりがあって、銀をフンダンにつかった贅沢なもの、「3ヶ月でダメになっちゃうんです」という青竹の酒器、美しい切り子細工のガラスの盃、どれもこれも素晴らしかった。
 何よりよかったのは、若いオカミサンの丁寧な説明と、明るい応対と受け答え。なるほど、「片町でも『予約のとれない店』として有名」という評判は、ザラではなかったのである。

1E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
2E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
3E(Cd) Ann Burton:BLUE BURTON
4E(Cd) Barenboim & Berlin:LISZT/ダンテ交響曲
5E(Cd) Barenboim & Berlin:LISZT/ダンテ交響曲
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