Sat 121110 南米大陸とエスタンシアに、お別れ☃大パーティー(ンラゼマ地球一周記24) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 121110 南米大陸とエスタンシアに、お別れ☃大パーティー(ンラゼマ地球一周記24)

 こうして9月7日、「南米大陸にお別れの大パーティー(詳細は後述)」がお馴染みの「ラ・エスタンシア」で開催されることになった。何しろ、滞在たった7日間で5回目のご来店。クマ蔵どんの顔は、もうすっかりウェイターたちに知れ渡っている。
 あれほどオッカナビックリだった南米であるが、今はもうヨーロッパに次ぐお気に入り。今年はブエノスアイレスだけでお別れするけれども、2013年にはサンパウロにも来たい。リオデジャネイロも訪問したい。「南米の年」になる可能性なきにしもあらずだ。
笑顔のウェイター1
(お別れ大パーティー、ケーキを運んできたウェイターの満面の笑顔に感動する)

 ホントは、キトやカラカスやボゴタだって訪ねたい。しかし、中南米に詳しい東進スタッフ(何度も登場する「カリフォルニアの大学を卒業、奥方がメキシコ人」という人物)は、その話を聞くなり「ええっ、『キト』ですか? エクアドルですよね」「それはちょっと...」と表情を歪ませた。
 うーん、確かにまだまだクマ蔵は中南米初級者。無理してエクアドルやコロンビアやベネスエラに侵入を試みる必要はない。諸君、正しいスペイン語では「ベネズエラ」ではなく「ベネスエラ」。東進スタッフの彼のスペイン語はカンペキ(何しろ奥方がメキシコ人だ)で、チャンと「ベネスエラですか? 後回しにしたほうがいいと思いますが」と助言してくれた。
ステーキ1
(今日もまた巨大ステーキ)

 確かにその通り。ちょっとブエノスアイレス体験が楽しかっただけで、油断してボゴタやカラカスに入り込めば、今度こそ日本大使館のお世話にならなきゃいけなくなる可能性が高い。それよりも、まずはサンパウロとリオデジャネイロのファンになろう。
 サトイモ男爵が「南米3都物語」と呼んでいる、ブエノスアイレス・サンパウロ・リオデジャネイロ。早めに訪ねておかないと、特にリオデジャネイロはサッカー・ワールドカップとオリンピックで21世紀的な街に生まれかわってしまう。
ステーキ2
(今日もまた特♡ジューシー)

 ワガママで申し訳ないが、生まれかわる前の20世紀的リオデジャネイロ体験を、ボクチンはしたい。21世紀的に生まれかわってしまうと、どこもかしこも英語圏、どこもかしこもアメリカと同じ、長い街の歴史を乱暴に引っこ抜いて、みんな同じような顔の街に変貌してしまう。
 20世紀的な街、出来れば19世紀的な街、中世からの歴史をネットリと残した街々を訪ねたい。イタリアやスペインやポルトガルの旅が大好きなのは、南欧に深く入り込めば入り込むほど、街のスミズミに19世紀の亡霊や18世紀の幽霊がネットリこびりついているからである。
宴会1
(後ろのテーブルで、オジサンたちの大パーティーが始まった)

 大好きなブエノスアイレスにしばしの別れを告げる「エスタンシア・大パーティー」は、午後2時頃から始まった。
 1週間にわたるアルゼンチン滞在で、連日ワシワシ食した牛肉の総量は、500グラム×7=3.5kg。「たっぷり肉を食おう」が今回の旅の目的の1つだから、十分に目標を達成してきたと言っていい。
 そのうちエスタンシアで咀嚼→嚥下したのは500グラム×4=2.0kg。ついでだから最後にもう500グラム追加して、数字を2500グラムまで伸ばしたい。クマ蔵の体重が約80kg、2.5kgの肉をエスタンシアで平らげれば、体重の3%がエスタンシア製という計算になるじゃないか。
宴会2
(オジサンたちのパーティーとサトイモ大将 1)

 「大パーティー」と書いたけれども、もちろんホントにいきなり大パーティーを主催したのではない。さすがの今井君も、地球の裏側の遥かな異国の地で大パーティーを主催するほど大胆ではない。正確には「パーティーに闖入した」「仲間に入れてもらった」というところである。
 いつもの肉と、いつものワインと、いつものビア=キルメスを注文して、大人しくテーブルで待っていると、今井君の後ろのテーブルで、中年オジサンたちの大パーティーが始まった。完全に女性をシャットアウトして、男たちとウシの肉だけの無礼講である。
 こりゃ、いいや。今井君はワインの酔いに任せて、完全に無遠慮にパーティーの写真を撮りはじめた。だって、楽しそうじゃないか。オジサンが10人も20人も集まって、オジサンどうし何一つ恥ずかしがることなしに大騒ぎしている様子は、マコトに可愛らしいものである。
笑顔のウェイター2
(もう1度、ウェイターの満面の笑み)

 そこへ、今井君ナジミのウェイターが、かねて準備のデカいケーキを運んできた。もちろん、シャンペンのボトルも一緒。もう一度ウェイターの満面の笑顔を見てみたまえ。
「どうですか、このケーキは? デカイでしょ」
「どうですか、派手ですよ、旨いですよ」
「大いに楽しんでください。無礼講、サイコーっすよ」
顔の表情も、身体全体のパフォーマンスも、そんなふうに熱くススメているようである。
宴会3
(オジサンたちのパーティー、向こうで撮影するウェイター)

 オジサンたちも嬉しそうだ。何しろ、この街ではメッタに見かけない日本人が、後ろ向きになって写真を撮りまくっているのだ。しかも、よく見れば自分たちと同年代の日本オジサン。アルゼンチン・オジサンたちとしても、ますます愉快になって当然である。
 「おお、日本人が我々の写真とってるぞ!!」「ホントだ!!」「ホンマや♨」「ホンマや♨」という叫びが上がり、熱い笑いと拍手が湧き起こった。今井君が原因でパーティーが盛り上がるのは、今井君としてもマコトに嬉しいことである。
いたずらクマさん
(オジサンたちのパーティーとサトイモ大将 2)

 今井君のテーブルにも、すぐにケーキとシャンペンの分け前が運ばれた。真っ青なデコレーションケーキは、さすがに色彩的に困り果てたが、冷えたシャンペンはありがたい。「エスタンシアとはしばらくお別れ」であるが、お別れのシャンペンをこんな形で楽しめるとは思いもよらなかった。
貰ったシャンパン&ケーキ
(もらったシャンペンと、真っ青なケーキ)

 もちろん、まだまだブエノスアイレスとお別れするのではない。しぶといサトイモ閣下は、明日の昼過ぎにまだ肉を食らおうと心を決めている。朝のうちに荷物をまとめ、それをホテルのフロントに預けて、2012年ブエノスアイレスの旅で最後の肉を食べにいく予定である。
 しかし、「ラスト・ステーキは『ミラソル』で」と決めている。昨日ウルグアイから帰国してムサぼったステーキの、香り高いブラック・ペッパーが余りにも印象的だったのだ。だから、合計5回もお世話になったエスタンシアのウェイター諸君とは、2~3年は会えないことになる。
びっくり
(今回の旅を象徴する「肉にビックリ」写真も、この日のパーティーで自分撮りした)

 いや、それでは寂しすぎる☃ 2013年、リオかサンパウロへの旅の途中でこの店に立ち寄ることも計画したい。覚えていてくれるとは思えないが、今井君にとってのブエノスアイレスの記憶は、タンゴやカミニートやエヴィータではなくて、エスタンシアのウェイターのおどけた笑顔と、肉の焦げる香ばしい匂いと、チミチュリ・ソースの味なのである。
いつものお酒
(いつも通りのお酒も、もちろんカラッポ)


1E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 5/18
2E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 6/18
3E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 7/18
4E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 8/18
5E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 9/18
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