Wed 121024 本能寺&金閣 湯豆腐 東山に虹 京都駅前で大講演会 今や、今井は最強だ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 121024 本能寺&金閣 湯豆腐 東山に虹 京都駅前で大講演会 今や、今井は最強だ

 11月15日、京都のホテル・オークラで目覚めたサトイモ男爵は、9階の窓から眺める東山に分厚い雲がかかっているのを見て、もう夜のことが心配になった。今夜は京都駅前の大きなホールで400名規模の講演会を予定。会場の規模が大きいと、雨や嵐で欠席者が増えた時の心のダメージが大きいのである。
 ま、いっか。時折ザアッと冷たい雨が降ってくるが、このぐらいの荒れ模様の天気のほうが、「いかにも初冬の京都」感がある。一昨日通過した寒冷前線の雨から、京都は急激に冷え込んで、天気予報では「今日の気温は12月中旬並み」と言っている。
京都1
(京都駅前での講演会 1)

 さて、今日の観光に出かけよう。11時、まずホテルの目の前の本能寺へ。織田信長の最期の地であるが、観光地としてはごくごく地味なお寺であって、表の御池通り側は「ホテル本能寺」。何となく冗談っぽいネーミングの、ほぼ修学旅行専用みたいな外観のホテルである。
 金閣に向かう前に、四条河原町の銀行でキャッシュをおろす。もう5日も関西で過ごして、お財布の中のキャッシュがほぼ底をついてしまった。普段はタクシーでもお店でもカードばかり、タクシーもIDやSuicaで済ませるが、出張先で使うのは専ら現金である。
本能寺
(本能寺)

 この修学旅行シーズンにわざわざ金閣を訪れたのは、ホテルの紅葉情報で「高雄と金閣が今一番の見頃」と出ていたからである。キンキラキンの金閣を見たいとは思わないが、周囲の真っ赤なモミジ君たちだけは見ておきたい。
 嵯峨野も悪くないだろうが、JR東海のCMで二尊院が紹介されてしまったから、野宮神社、大河内山荘、常寂光寺、祇王寺、化野念仏寺など、二尊院の周囲のスポットは目一杯オバサマ連で混雑しているはず。ならば、最初から覚悟して鹿苑寺金閣。潔く中高生の大波の中にクマの肉体をさらそうと思う。
もみじ
(門前の紅葉が美しい)

 中高生の密度も予想を上回るものだったが、金閣の紅葉の美しさもまた、サトイモ男爵の期待をはるかに上回ってくれた。門前から境内を一瞬眺めただけで、「おお、おおおおー!!」の声が上がる。キンキラ金閣を背景に、カエデ君たちはマコトに見事な真紅に染まり、お寺の外でもイテフ君たちが、例の黄色い葉っぱをハラハラと散らしている。
金閣
(キンキラ金閣とモミジ)

 さて、昼飯であるが、今井君は京都の初冬の湯豆腐が食べたい。何しろこの寒さだ。オフトンみたいな分厚いコートを着たオバサマたちが、凍えそうな蒼い顔で手をこすりあわせながら歩いていく。ならば、クマの胃の腑に入れたいものは、1も2もなく湯豆腐である。
 金閣の近くで湯豆腐の名店と言えば、「湯豆腐 わら」である。何なんだ、このネーミングは? 思わず「は、ワラですって?」と聞き返したくなるが、近くの「わら天神」に因んで名づけたわけである。
 注文したのは、3000円+αの湯豆腐定食。湯豆腐、美味しゅうございました。胡麻豆腐、精進天ぷら、とろろ、とても美味しゅうございました。中でも「こりゃ旨いや!!」と思わず叫んだのが生姜御飯である。生姜の香りがちょうどよく立ったところに、山芋トロロをドロロロロッと混ぜてかきこむと、うん、これはポカポカ温まりますな。
わら
(わら天神そば 「湯どうふ わら」)

 京都の人がみんな分厚いコートで歩く中、サトイモ男爵だけがワイシャツに秋のベスト1枚。こりゃ9月下旬のカッコ。9月下旬のキウィ軍曹が、12月の京都に攻めてきたわけだ。ヤセ我慢はしていても、さすがにチョイ寒い。湯豆腐の後の生姜御飯が、心からありがたかった。
 店の人にタクシーを呼んでもらって、いったんホテル・オークラに帰る。あんまり満腹したので、講演会前にヒト寝入り眠っておきたかったのである。1時間寝て、目が覚めると、外はまたまた激しい通り雨。夕暮れ迫る京都東山に、大きくキレイな虹の橋がかかっていた。
虹
(京都東山、夕暮れの虹)

 京都駅前での講演会、19時10分開始、20時40分終了。出席者は380名。京都の中学受験では泣く子も黙るハイレベルな実績の「成基学園」主催。中3生300名と、その保護者80名が集まった。スタッフ20名ほどが着席すると、収容人員400名の「龍谷大学・響都ホール」が、ほぼ完全に満席になった。
 今井君の前に、京都大学理学部2年の女子学生や、いま神戸大学医学部を目指して猛勉強中の高3男子が、マコトに上手なスピーチでしっかり場を温めてくれていた。サトイモ閣下が登場した段階で、400名の聴衆はすでにたいへんホットである。
 昨日の滋賀県草津の講演会と同じ塾の主催だから、昨日の評判がメールやツイッターで広まっていたらしい。「おそろしく面白いでェ」「関西の人間でも、腰を抜かすほど笑えるでェ」「東京弁の講演でこんなに笑えて感動したのは初めて♡」etc。場内はすでに、膨張した期待感でパンパンだ。感謝&感謝、大感謝である。
京都2
(京都駅前での講演会 2)

 メッタヤタラに贅沢を言えば、こういうのはある意味でヤリガイに欠ける♨ ヤリガイという意味では、昨日のように最初は凍結した状況がいいのだ。固く固く凍結した会場が、今井君の魔法の杖のヒト振りでドロドロ&ドロロに融けてしまう。それが講演者の醍醐味であり、ヤリガイである。最初からこんなにホットでは、嬉しくて嬉しくて自分がドロロになってしまう。
 「オマエ、ナニ贅沢言ってんだ?」でござるね。中3生はもちろん、パパも、ママも、スタッフも、みんなタップリ笑い、みんなみんなタップリ感動して、90分はあまりに「あっという間」であった。さぞかし今日から、生徒たちの勉強に拍車がかかったことだろう。
京都3
(大いに盛り上がるサトイモ軍曹)

 その直後の大祝勝会で、今日の授業アンケートの話題になった。諸君、5段階評価で「きわめて満足」が7割。「満足」が3割。スタッフからの伝聞であるが、アンケート380枚のうち、「きわめて満足」「満足」以外の感想は、4枚だけだった。満足率、99%である。
 うーん、今井君としては、予備校講師歴20年、この数字はすっかり慣れっこである♨ 河合塾でも駿台でも代ゼミでも、生徒の授業アンケートこそが今井君の生命線。いつでもこの数字で突っ走ってきた♨ 
 しかし、普通ならなかなか目にすることのできないカンペキな数字でござるよ。偏差値95みたいな世界ですな。いまやサトイモ男爵の講演会は、今井史上類を見ないほどの最強&最高レベルに達している。まだ今井君を呼んだことのない校舎の皆様、こりゃ1度でいいから、目撃したほうがよさそうだ。
京都4
(最後に花束をもらう)

 感謝、感謝、大感謝。ナマイダ、ナマイダ、ナムアミダ。天にも地にも大感謝→アメアラレである。京都・河原町三条、舞妓さんが舞い踊る「歌舞練場」の脇、暗い路地を入った奥のお店で、お馴染み大祝勝会に突入した。
 20人も参加する大祝勝会は、今井君でもやっぱり嬉しい。昨日も今日も付き添ってくれた女子スタッフが、実は「カメラおたく」。10数万円もする自前の高級カメラで、昨日今日の様子を克明に記録なさっていた。中でも楽しかったのが、講演中の社員スタッフの笑顔。最高幹部クラスのエラい人たちの爆笑ぶりが、キレイに写真に収まっていた。
京都5
(締めくくりのメッセージ)

 帰りがけ、祝勝会場のアルバイト店員さんが挨拶に現れた。「今井先生の授業を受けて、立命館大学に合格できました」という大学4年生である。参加していた20名から、暖かい大きな拍手が湧き起こった。この日の今井君はホントに幸福ずくめだった。
 あんまり嬉しくて、何だか1人でカレーが食べたくなった。小やみになった雨のなか、河原町通りのCoCo一番屋を発見。もうお酒でお腹がいっぱいだったが、まあいいじゃないか。 
 こういう時は、1人のほうがいい。ポークカレー、ライス半分、カレーは4辛。410円だったか420円だったか、講演旅行中にすっかりたまってしまった小銭を、ジャラジャラつかみ出して支払いを済ませ、日付が変わる頃に意気揚々とホテルに戻った。

1E(Rc) Amadeus String Quartet:SCHUBERT/DEATH AND THE MAIDEN
2E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/SYMPHONY No.6
3E(Rc) Muti & Philadelphia:PROKOFIEV/ROMEO AND JULIET
6D(Pl) 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 第1部:大阪国立文楽劇場
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