Sat 121020 関西ツアーの朝 ウルグアイ行を決意 レティーロで(ンラゼマ地球一周記15) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 121020 関西ツアーの朝 ウルグアイ行を決意 レティーロで(ンラゼマ地球一周記15)

 11月13日午前11時現在、クマ蔵どんは大阪に滞在中。ANAクラウンプラザホテルに13時過ぎにチェックアウト、京都に向かう。京都に3日滞在して、13日は奈良・大和西大寺で90分授業1+講演会1。14日と15日は京都近辺で2連続講演。まさに関西シリーズ真っただ中にある。
 「忙しい&忙しい」といくらワメいても、政治家やタレントさんの多忙に比べればタカが知れていて、実は朝から午後にかけては何もすることがない。「原稿を書かなきゃ!!」「締切が迫ってる!!」と目を血走らせてPCに向かうのもイヤだから、最近はいろいろな原稿をチマチマ引き受けるのも避けている。
猫たち
(難波の蕎麦屋にもニャゴロワとナデシコがいる)

 すると、
「せっかく関西にいるんだし、何しろ紅葉の季節だ。 NHK『小さな旅』のマネでもやるかな」
「今年は紅葉がキレイだから、やっぱりNHK『世界街歩き』の関西版でもやるかな」
ということになる。今年の紅葉は、関西で見るかぎりいつもの年より1~2週間早いし、葉の色が例年になく鮮やかな赤に見えるのである。
 そこでまず「チョイと腹ごしらえ」ということになる。手っ取り早いのは駅の立ち食い蕎麦である。昨日は南海なんば駅まで出かけ、「南海そば」という何ともベタなネーミングの店で、カキアゲ天ぷら蕎麦をすすった。
割箸芸術
(難波の蕎麦屋のワリバシ芸術)

 300円だったか、290円だったか、要するに大阪人お得意の「高くてうまいは当たり前」「安くてうまい、やないとアカンな」というヤツである。確かに安くて、しかし「ホントにうまいのか?」となると、正確には「うまいと思えばうまい」「マズいと思えばマズい」。何しろ店の選択がベタだから、なかなかうまいものには巡りあえない。
かき揚げ蕎麦
(なんば「南海蕎麦」のかき揚げ蕎麦)

 今朝の朝食は、ホテルのラウンジである。ANAクラウンプラザ大阪のラウンジの朝食は、サトイモ軍曹のお気に入り。白い食パンにカリカリのベーコンを3枚のせ、その上からタップリのポテトサラダを盛りつける。レタスも2~3枚はさみ込んでから、食パンを2つに折りたたむ。
 ポテトサラダがパンの脇からボロボロこぼれ落ちるのを、口で注意深く受けとめながら、このデカいサンドイッチにかぶりつく。おお、豪快だ。これ以上豪快な朝食の食べ方は滅多に見あたらないんじゃないか。秋のクマの豪快な食欲は、このような朝食にこそに表れる。
 諸君、クマ蔵としては、ホントなら諸君にこの豪快なサンドイッチの写真を提示したいのである。しかし考えてくれたまえ。これでは完全に両手がふさがっていて、カメラを持って得意の自分撮りなんか出来るわけがない。一瞬でも手を離せば、豪快サンドイッチはたちまち崩壊して、大量のポテトサラダがお皿の上に散乱する。
クリスマスツリー
(ANAクラウンプラザホテル大阪。もうすっかりクリスマスだ)

 9月4日、ブエノスアイレス滞在4日目のクマ蔵どんは、気分的にちょっと落ち込んでいて、朝食もこれほど豪快ではなかった。豪快なのはドンブリもどきのコーヒーカップだけで、外は冷たい雨、大好きな目玉焼きもこの朝にかぎってナシ。「今日は、ホテルで寝て暮らそうかな?」と寂しく考えていたものだ。
ウシ君
(寂しげに客を待つブエノスアイレスのウシ君)

 しかし諸君、午前11時、一念発起した今井君は「よし!! ウルグアイまで行ってこよう」と決意。うにゃにゃ、豪快さにもほどがある。普通の人なら「一念発起」と言ったって、
「よおし、今日から思いっきり勉強するぞ」
「よおし、徹底的に部屋をキレイにするぞ」
「よおし、動物園でパンダを見てくるぞ」
「よおし、昼飯にウナギを食ってやる」
「よおし、今日こそ彼女に真実を問いただそう」
ま、その程度なはず。同じ一念発起でも、サトイモ男爵の場合は「よおし、ウルグアイに行ってこよう」。なかなかインターナショナルであり、グローバルであって、とても秋田の田舎からノコノコ都会に出てきたツキノワグマと侮れないところがある。
泥の運河
(雨に濡れる泥色の運河)

 傘をさして、冷たい雨の街に出る。幸い風は強くないから、泥の色の運河を右に眺めながら船着き場まで徒歩30分、あまり濡れることもなかった。ウルグアイは、大河ラ・プラタの河口を突っ切って、船で3時間ほどで行ける。
 河口を西から東に突っ切るだけで高速艇3時間の旅。ラ・プラタがどれほどの大河か、見当がつくはずだ。広島⇔松山の高速艇で瀬戸内海を横切っても1時間しかかからない。しかもその場合、「音戸の瀬戸」の狭い海峡で大幅にスピードを落としたりするから、おそらく直線距離にすると、広島⇔松山の4倍ほどの距離があるのだ。
ブケブスカウンター
(ウルグアイへはここから船に乗る)

 泥の河は、晴れていれば赤褐色、雨の日には黒褐色に濁っている。かつてマゼランが海と見誤って河を上流に遡った逸話もある。500年前、マゼランは「ここが南米大陸の南端だ」と考えたわけである。実際のマゼラン海峡は、はるかな南の端で暴風雨と暴風雪に包まれている。
 船着き場に着いた時は、すでに正午を過ぎていた。都合のいいウルグアイ行きの船=ブケブスは、もうとっくに出てしまっていて、「これは明日に延期するしかないな」である。
 ま、いいか。ブケブスの時刻表をもらい、明日9時発のコロニア行きブケブスに決めて、船着き場を出た。ウルグアイの首都モンテビデオまでは到達できないが、世界遺産の街コロニアまで、明日一日で日帰り旅行をすることになった。
ブケブス外観
(ブケブス外観。Mac君の変換では「武家ブスがイカン」)

 雨の中、「危険きわまりない」というレティーロ公園経由で、世界3大劇場の1つ=コロン劇場を目指す。スペインの首都マドリードにも同名の「レティーロ公園」があり、やはり「危険きわまりない」という治安危険情報が満載。実際にケチャップ強盗も目撃したが、ブエノスアイレスのレティーロは、もうワンランク危険度が上のようである。
 ガイドブックを読むと「そんな公園で暢気に散歩していれば、あっという間に身ぐるみ剥がされそうだ」と、誰でも恐怖に包まれるはずだ。まして今日のクマ蔵は、片手が傘でふさがれている。
 傘はある意味では身を守る道具にも見えるが、諸君、片手がふさがって、脇も空いてしまう。スリとかケチャップ強盗のミナサマから見れば「ターゲットにしてください」と宣言しているようにも見えるだろう。
銅像
(サン・マルティン将軍)

 中でも「一番狙われやすい」というのが、サン・マルティン将軍の銅像付近。「サン・マルティン将軍の銅像を見上げた瞬間を、悪者たちが狙っています」みたいな口コミ情報が、クマ蔵の頭にワンサと詰まっている
 ならば、せっかくだから、ちょっとその「サン・マルティン将軍の銅像を見上げる瞬間」というのをやってみようじゃないか。そういうイケナイ発想が頭をもたげるのもまた、サトイモ男爵のどうしようもなくイタズラなところである。
自分撮り
(たいへん危険でたいへんビクビクな自分撮り)

 広場を見渡すと、おお、あれだ、あれだ。何のことはない、世界中に万の単位であるだろうと思われる平凡な将軍の騎馬像に過ぎないが、「あっという間に襲われる」ということなら、まさにこの街の名所ということにしてもいい。
 ちょっと引きつった表情ではあるが、自分撮りも果敢に敢行。がっは、なんだ、誰も襲ってこない。何も起こらない。冷たい雨が静かに降り続くだけである。諸君、これもまた、何とも寂しい瞬間であるね。
サンマルティン駅
(たいへん危険な地下鉄サン・マルティン将軍駅)


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