Fri 120921 池袋で講演会 アッパーイーストサイド散策(ンラゼマ地球一周記2) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 120921 池袋で講演会 アッパーイーストサイド散策(ンラゼマ地球一周記2)

 10月14日朝のウワバミ君は、まだ福岡でトグロを巻いている。おお、懐かしい。久しぶりに「ウワバミ君」の自称を使ってみた。もともと今井君が文章の中で使う1人称は「私」。ブログ初期の文章を見ると、ひたすら「私は」「私は」の連発であって、何とも若々しい硬さが横溢している。
 この2~3年、「私」はすっかり影をひそめた。だからといって「オレ」を連発するほどワイルドじゃ、スギちゃんでもパクっているようで恥ずかしいし、「ぼく」または「僕」は、昔の文学青年みたいでやっぱり恥ずかしい。
 1週間前に亡くなった伯父・加藤一夫の1人称は「ぼく」だったが、庄司薫でも村上春樹でも、「ぼく」「ぼく」「ぼく」を機関銃にように繰り出されると、思わずカラダを低くして、「ぼく」の激しく際限のない自己主張から身をかわしていたくなる。
 伯父・加藤一夫は、まだ秋田大学助教授の頃、NHK秋田のローカル番組に出演し、秋田の農村の現状について語ったことがある。そのとき彼が持ち出したのがスタインベック「怒りの葡萄」の話。さすが、経済学者ではあってもモトはと言えば文学青年。若干マルクスにもかぶれていた。訥々と語る語り口にも、当時の農政に対する静かな怒りが溢れていた。
 1人称に何を選ぶかによって、思想や思考のあり方さえ大きな影響を受ける。「私」「ぼく」「オレ」の類いは、ついつい自己の主張を「絶対にあとには引かない」という強烈or激烈なものにしがちである。そこでボクチンは自省をこめて、自分で自分から身をかわす自己ドッジボール的努力をつづけることになる。
池袋
(池袋校で出してくれたケーキ。マコトに残念なことに、池袋講演会の写真を撮っていただくのを忘れてしまった。池袋の写真はこれだけである。スミマセン)

 最初は「カニ蔵」だったのだ。しかしその2~3か月後にSMAPのバラエティ番組で同じ「カニ蔵」が登場し、やむなく「クマ蔵」に変身した。その後、「ウワバミ君」だの「キウィ閣下」だの「サトイモ大将」だの、自由自在に1人称が踊りだした。たった100行程度の文章の中に種々雑多な1人称が縦横無尽に踊りくるい、初めてブログを読むヒトは、「何が何だか分からない」という混乱をきたす。
 ま、許してくれたまえ。「ウワバミ君」は、宴会や祝勝会で飲み過ぎて、ホンのちょっと2日酔い気味の朝の1人称である。10月14日日曜日、昨日の福岡祝勝会があんまり楽しかったので、朝7時にホテル日航で目を覚ましたときの今井君は、すっかりウワバミ君気分であった。
 10時の飛行機で羽田へ。羽田まで1時間半、羽田からモノレールで浜松町まで20分。浜松町から山手線をグルっと回り、池袋まで30分。合計4時間に及ぶ長い移動のうちに、ウワバミ君はすっかり元のクマ蔵に戻って、口からガオガオ火を噴いて気力もタップリ、15時からの池袋講演会への心の準備ができた。
パーク1
(NY セントラルパーク風景 1)

 池袋での講演会は、保護者対象。池袋校以外に、高田馬場・巣鴨・本郷3丁目・茗荷谷・志木・川越校など、池袋近隣の校舎からも熱心な保護者の皆さんが駆けつけ、15時10分開始。終了16時50分。約100名の出席者があって、会場のビジネススクール池袋校は超満員になった。
 保護者対象の講演会などというものは、普通ならもっとマジメに、きわめて静粛に、ちょっとトゲトゲしく進行するものである。しかし諸君、誰が何と言おうと、今井君は何よりも笑いを重視する。ヒトは、笑えば笑うほど進化し、進化するたびに爆笑するものである。ならば、たとえ保護者対象でも、講演会は笑いに溢れているのが理想的だ。
 聞く側のヒトビトが最初どんなに難しい顔で座っていても、いったん今井君が語りはじめれば、最初の爆笑まで30秒もかからない。あとは爆笑頻度が加速度的に上がっていくだけである。
 ハタから見れば「これがホントに保護者会?」という奇異の念に襲われるかもしれないが、これこそまさにベストの保護者会。爆笑につぐ爆笑の末、終了後はほぼ全員の保護者が心から満足しきって帰っていく。
パーク2
(NY セントラルパーク風景 2)

 池袋校は高級オフィスビル「メトロポリタンプラザ」内18階の美しいオフィスである。東進のどの校舎よりも豪華であって、ここの生徒はホントに恵まれていると思う。
 数人の生徒たちと話してみたが、「今井先生の『上位国公立大英語』を受けてます。医学部志望です」「センター古文を受講中です。筑波大を目指しています」「C組→B組と受講しました。成績すごく伸びました」など、みんなスゴく表情が明るい。おお、これからも頑張ってくれたまえ。
リンカーンセンター
(NY リンカーンセンター)

 さて、NYのンラゼマ男爵はどうしているだろう。NY2日目の彼は、アッパーイーストサイドを散策中。何しろ暑い1日で、世界が憧れる高級住宅街の木陰でも散策していなければ、クマもサトイモもキウィのウワバミも、みんな黒こげになってしまいそうた。
グッゲンハイム
(グッゲンハイム美術館)

 まさにドラマ「ゴシップガール」「Sex and the City」の舞台でござる。ブレアとジェニーがバトルを繰り広げるメトロポリタン美術館前の石の階段も、キャリーとMr.ビッグが果てしない痴話ゲンカを繰り返すセントラルパークも、真夏の強烈な日差しの中で焼けつく暑さ。この日差しの中に立っているだけでクマのレアステーキぐらい出来上がりそうだ。
ホテルエンパイア
(NY、ホテル・エンパイア)

 リンカーンセンターのすぐ脇には、HOTEL EMPIREの勇姿もある。「ゴシップガール」の中で、富豪の息子チャックが経営することになっている高級ホテルである。
 うーん、実際はどうなのかねぇ。あんまり高級感は感じないが、とにかく周囲には「明らかにゴシップガールの大ファン」という日本の女子が目立つ。HOTEL EMPIREの前でポーズをとり、メトロポリタン美術館の前でカメラをかまえ、その石段でヨーグルトを口に運ぶ。ま、なかなか微笑ましい光景である。
階段
(メトロポリタン美術館前の石段)

 この日のサトイモ男爵は、「とにかく日本人のいないレストランでワシワシ肉を食べよう」と躍起になった。アッパーイーストサイドで、ホンモノのアッパーイーストサイダーズに囲まれてランチ。こりゃカッコいいじゃないか。
 ところが、アッパーイーストサイドというのはあくまで高級住宅地であって、高級ブティックばかりが延々と軒をつらね、飲食店はほとんど見当たらない。炎暑の中、黒こげになりながらレストランを探しまわったが、アッパーイーストサイドをまるまる1周しても、メボしい飲食店が見つからない。
アッパーイーストサイド1
(THE NEW AMITY RESTAURANT。この店に決めた)

 昼を過ぎて、THE NEW AMITY RESTAURANTという店をようやく発見。地元のヒトで大混雑であり、また地元のヒトしかいない様子。ウェイターと客はみんな顔見知りで、挨拶も気軽、冗談も気軽、ワイワイ&ガヤガヤ、友だちどうしのように陽気に話し合っている。
アッパーイーストサイド2
(店内風景。高齢化を如実に感じる)

 店内を見渡せば、アッパーイーストサイドの高齢化を如実に感じる。どの席もオジーチャンとオバーチャンで占められ、20歳代ゴシップガール世代はおろか、40歳代のSex and the City世代も全く見当たらない。
ラムチョップ
(ラムチョップ)

 この店で黒こげクマ蔵が注文したのは、ラムチョップとミネストローネ。付け合わせにフライドポテトとブロッコリー。闖入してきた日本のサトイモをからかうのが楽しいらしくて、ウェイター諸君も大いに暖かく接してくれた。ンラゼマ地球一周に向け、この店のラムチョップは、マコトに素晴らしいスタートになった。
ミネストローネ
(ミネストローネ。旨かった)


1E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.1
2E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.4
3E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.5
6D(Dmv) PROOF OF LIFE
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