Fri 120914 西武新宿駅について実感すること 川越で講演会 サトイモ大将の実感 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 120914 西武新宿駅について実感すること 川越で講演会 サトイモ大将の実感

 10月6日、15時から埼玉県川越で講演会。土曜日ということで、講演会は15時開始だから、正午にはもう代々木上原を出なければならない。
 昨夜は新国立劇場で「リチャード三世」を見た後、初台の焼き鳥屋「とり祥」で、日付が変わる頃まで飲んでいた。こういうダラしないサトイモおじさんにとって、連日連夜の講演会はなかなかキツイものがあるが、12月までもう40回。まだまだ長丁場が続く。
川越1
(埼玉県川越での講演会 1)

 川越には西武新宿線の特急「小江戸」で行くことにしている。西武新宿線の駅は、歴史的にどんな経緯があるのか分からないが、小田急や京王やJR、丸ノ内線をはじめとするたくさんの地下鉄、そういう全ての仲間たちに背を向け、大久保方面にポツンと離れて孤立している。
 どうだろう、そろそろ仲直りしては。長い間「プン♨だ」「プンプンプン♨だ」「お前たちとなんか、友達になってやんないよ」と、西武クンは無理な強がりを続けてきた。小田急クンやJRクンも、「目には目を、歯には歯を」みたいなカタクナな態度で、「アイツを仲間に入れるのはヤメようぜ」と、いじめっ子連合を続けてきた。
小江戸
(西武新宿駅に停車中の特急・小江戸)

 でも、でござるね。そんなの、ただ単に不便なだけじゃないか。西武クンが、あと200mか300m譲歩して線路を延ばしてくれさえすれば、西武クンを頼りに生きている沿線住民がどれほど楽に便利に生活できることだろう。みんなで説得して、みんな笑顔のお友達になろうじゃないか。
 そのためには、オカネだってみんなで出し合えばいい。元気な若者なら、西武の駅と他の会社線の駅の間を、ズンズン&ズンズン勇ましく行進できるだろうが、人がみんなズンズン歩ける体力と気力を持っていると思ったら大間違いだ。
 脚の悪いお年寄りもいる。腰が痛くてわずか300mの道のりを四苦八苦する人だって少なくない。肉体的には健康な人だって、気分が激しく落ち込むことはある。そういう時、新宿のあの雑踏と騒音に耐えて、駅から駅へ重い脚を引きずって歩くのは、精神的にたいへんな負担になる。
 つないでおくれ、つないでおくれ。西武新宿駅は、今井君が小学生の頃からあそこに孤立している。山手線となら高田馬場で乗り換えればいいが、小田急から西武、西武から京王、地下鉄から西武の乗り換えの苦痛が、もう数百年♨続いていることになる。
 そういう乗り換えがどのぐらいメンドーか、経営陣がみんなでそろって歩いてみて、「このままでいいのか、いけないのか。それが問題だ(小田島雄治訳「ハムレット」より)」と真剣に語り合うべき時が来ている。うんにゃ、つなぐことで、沿線の土地の価値だって大きく上昇するじゃないか。
チケット
(西武新宿→本川越の特急チケット)

 西武新宿の駅で特急の発車を待っていると、怪しい黒雲が西のほうから移動してきて、うぉ、激しい雨が降りだした。こりゃ困った。講演会は15時からだが、雨が降れば出席率が下がる。弱い雨なら1割、強い雨なら3割の欠席を覚悟しなきゃならない。あいにく、降り出した雨は「かなり強い」の部類。うにゃにゃ、スタッフがせっかく努力してくれたのに、マコトに残念である。
 12時30分、特急が発車。川越まで40分少々である。沿線風景を眺めていると、うーん、どうも街に華やかさがない。小田急や東急、同じ西武でも池袋線の沿線と比較して、どうも風景が黒ずんでいる。どうなんだろう、これも西武新宿の駅が仲間はずれになり続けていることと無関係ではなさそうだ。
西武線
(今井君の大学生時代から走っている、古いデザインの西武電車)

 諸君、電車のデザインだって昭和っぽい時代物がまだたくさん現役で走り続けているし、駅舎も昭和中期のままのものが多い。ターミナル=西武新宿駅も、その上にある新宿プリンスホテルも、高度成長期のままの煤けた姿が何だか物悲しい。新しくしておくれ、現代的にしておくれ。それより何より、他の会社線とつないでおくれ。そう願いながら、40分はあっという間に過ぎた。
 雨は、上石神井を過ぎるあたりまで降っていたが、いつの間にか止んだようである。ごく限られた地域だけに降る通り雨だったに違いない。小平、東村山、所沢と進むうちに、新宿の雨がウソのように、気持ちよく晴れた。しめしめ、これで出席率100%を確保できそうだ。サトイモ大将は、西武特急の中で一人ニンマリほくそ笑んだ。
ケーキ
(川越校で出してもらったケーキ)

 川越での講演会、15時開始、16時50分終了、出席者100名強。今日の講演会は保護者対象である。今井君は生徒対象の公開授業はもちろん得意だが、保護者対象はもっと得意だから、最初のうちオッカナイ顔でクマを睨んでいるお父さまもお母さまも、約2分で今井ファンにしてしまえる。
 「親子で参加」タイプも大好き。秋の講演シリーズには「中3生とその保護者対象」というタイプのものが多くて、9月の神戸600名も、金沢1100名も、まさに今井君の独壇場である。ママは息子の顔をのぞき込みながら大爆笑、パパは娘の背中を叩きながら真っ赤になって笑いをこらえている。そういう光景はマコトに微笑ましいものである。
川越2
(埼玉県川越での講演会 2)

 10月6日の川越も、もちろん例外ではない。100人の保護者の皆さんはほぼ今井君と同年代だから、笑いのツボもピッタリ一緒。あんまり楽しかったので、イケナイこととは知りながら、ついつい15分近くも延長してしまった。
 いやはや、楽しかった。家庭内で生徒諸君がパパやママに「今井先生の講演はものすごく面白いから、絶対に聞きに行ったほうがいいよ」と熱く語っている様子が見えるようだ。
 もちろんその逆もあるだろう。パパが「今井先生、恐ろしく面白かったぞ」と娘に語り、ママが「今井先生って、いい先生ねえ。ママの頃にああいう先生がいたら、もっと英語がんばったかも」と息子に語る。スンバラシイじゃないか。
川越3
(埼玉県川越での講演会 3)

 いま東進で仕事をしていて感じるのは、そういう家庭が圧倒的に多いということである。昔の予備校なら、パパは予備校についてきわめて批判的。「お父さんの頃はな、高校生になったら全部自分でやったもんだ。塾とか予備校とか、そういうのには全く通わなかった」という自慢話のほうが圧倒的に優勢だった。
 しかし諸君、今日の川越が典型的だが、パパたちがたくさん今井講演に駆けつけてくれるのである。職場では相当に高い地位にいて、難しい渋い顔で厳しく部下たちを叱責しているタイプのパパたちが、今井君の講演で最初から最後まで爆笑している。ずっとテーブルを殴りつけながら笑い転げているパパもいる。
川越4
(埼玉県川越での講演会 4)

 マコトにマコトにスバラシイことである。暖かい家庭の食卓の会話が、クマ蔵の目に見えるようだ。18時、すっかり暗くなった道を本川越駅に向かって歩きながら、「ホントにこの予備校に移籍してきてよかった」と実感するサトイモ大将であった。

1E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 1/9
2E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 2/9
3E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 3/9
4E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 4/9
5E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 5/9
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