2012年10月01日(月)

Fri 120907 オレンジ色の飲み物 カフェのドイツ人 断捨離を決行(ミュンヘン滞在記17)

テーマ:ブログ
 ミュンヘン滞在が残り2日になってしまった5月24日、1日中入り浸ったつもりのホフブロイハウスから出てみると、残念ながらまだまだ日は高い。「なんにもしない1日」を過ごすことだけ考え、昼前に入店して、飲むは食べるは、怠けるはムサぼるは、怠惰の限りを尽くしたつもりでも、やっぱり日本人クマ蔵はマジメなのである。「もうこれ以上、ここで怠けていられない」という怠惰の限界が訪れた。
 これは、大いに悲しむべきことであり、大いに恥じるべきことである。たった1日怠けていることが出来なくて、ほうほうの態で店からコソコソ逃げ出してくる。怠惰の素質がこんなに欠けていては、どうせ碌なことはできない。
 しかし「もう飲めません」「もう食べられません」というところまで自分を追いつめ、それでもなお飲食店に座り続けるだけの胆力は、いまのキウィ大将♨黒こげMax(昨日の写真1枚目を参照)には持ち合わせがない。ビア大ジョッキ3杯とロゼワイン2本をカラッポにし、巨大プレッツェル2個平らげたところで、無理せず退散することにした。
オレンジ色1
(ミュンヘンで流行中の「アペロール何とか」)

 それでもサトイモ閣下は、カールスプラッツのホテル「ケーニヒスホーフ」にたどり着く前に「もう1軒入ってみるかな」「カフェでエスプレッソぐらいのスキマは、まだ胃袋の中に残っているな」
と考えた。
 ミュンヘン到着以来1週間、ずっと気になっていた飲み物があった。グラスの中は淡いオレンジ色、少しピンクが混じっているかもしれない。微発泡らしくて、ごく小さなアブクがシュワシュワ立ちのぼっているように見える。
 ドイツ人にカフェはあまり似合わない。カフェというのは、しなきゃいけない仕事があるのに、どうしても勤勉にサクサク仕事をこなす気になれず、「まあいいか」と頭をかきながら、自分で自分の怠惰を苦笑しつつ、いつまでもダラしなく座っている場所である。
 そういう苦笑は、フランスやイタリアの人に任せておいたほうがいい。イタリアとフランスで、ギリシャとスペインで、その苦笑のニュアンスは少しずつ違うように思うのだが、「あーあ、ボクはダラしないな」「今日もマッタリ過ぎていくな」「今日も『なんにもしない』を満喫か。叱られちゃうな」「でも『ひたすら勤勉』なんてカッコ悪いや」、苦笑の根幹はそれである。
オレンジ色2
(ケータイで話すオジサンも表情が険しい)

 ところがドイツでは、老若男女を問わず、カフェに座った人々は怠惰を満喫していない。勤勉でないことを恥じて、みんな難しい顔をしている。道ゆく人を渋い表情でを睨みつけ、早く本来の自分に戻りたい欲求を、ひたすら噛み殺している。
 そんな彼らの前のテーブルの上で、オレンジ色の可愛い飲み物がシュワシュワ細かい泡を立てている。シュワシュワしていないらしいのもあって、シュワシュワはシャンパンがベース、非シュワシュワは白ワインがベースなのかもしれない。
 早く勤勉な自分に戻りたくて、苦虫を噛み潰したようオッカナイ顔。こんなところで時間をムダにしているヒマがあるなら、早く仕事を仕上げて、余った時間は自分の好きなことに使いたい。そういう前向きな欲求を押し殺すのは、確かにこの世で最も難しいことかもしれない。勤勉なドイツ人にとって、一種の修行の色彩さえ感じる。
メニュー
(シュパイゼカルテの下のほうに、2種類の「アペロール何とか」が見える)

 ホフブロイハウスで怠惰に浸りきれずに敗北した今井君も、カールスプラッツ近くの1軒のカフェに座って、オレンジ色の飲み物を注文してみた。名前は知らないが、「おそらくこれだろう」と見当をつけて「Aperol何とか」をお願いしてみると、コワい顔をしたウェイトレスのお姉さんが、すぐにオレンジ色のシュワシュワを運んできてくれた。おお、命中でござるね。
 あとで調べて分かったのは、この「Aperol何とか」はイタリア生まれのリキュールであること。シュワシュワは炭酸水割り、非シュワシュワはミネラルウォーター割りであること。しかし、イタリア生まれとは言っても、少なくともサトイモ大将♨黒こげMaxの経験では、この年のミュンヘンほどに頻繁に見かけたことはない。
断捨離1
(この日は、ワイシャツ2枚の断捨離を断行した)

 旨かったかどうかほとんど記憶にないところをみると、おそらく「ほどほど」という中途半端なヤツだったらしい。中途半端というのは、どんなことでもつまらない。いっそのこと徹底的にマズくて「何だ何だ、何なんだこりゃ!?」と絶叫するほどのものであってほしい。
 要するに、色も味も大塚製薬「ファイブミニ」みたいなヤツだった。ファイブミニ、1988年発売。山田邦子がCMに出てなかったっけ? その後の新製品「ファイブミニ プラス」が不人気で、何となくブームは去っていったような気がする。アペロール何とかも、ドイツ人のカフェブームと同じように、何となく淡雪のように去っていきそうだ。
断捨離2
(断捨離1号、黒ワイシャツ)

 午後5時、ホテルに帰って、断捨離2件を断行した。2件とも、長くキウィ男爵に仕えてくれたワイシャツ君たちである。
 1枚目は、黒の地に細い白のストライプがたくさん走っているもの。東進に移籍して2~3年目、2006年から2007年にかけて、真夏の収録にわざわざスーツを着ていくのが面倒くさくなって、濃いめの色のワイシャツ1枚で通した時代があった。
 当時の収録授業を見ていると、ムラサキ系のワイシャツ、黒系のワイシャツ、濃いブルー系のワイシャツを着込んで、いかにも態度のでかいサトイモが画面をウロウロ歩き回る姿が見られる。濃い色のシャツを着ると、態度のデカさがいっそう際立つようである。
断捨離3
(すっかりほつれた衿を見よ)

 ムラサキ、紺、ド派手ブルー、みんなとっくに断捨離の対象になって、残るは黒の2枚。1枚は真っ黒なBOSSのシャツで、これはまだまだ着られるが、ミュンヘンで断捨離していこう(Macクンの変換は、なんと「断捨離指定校」でござるが)と決意したほうは、写真でご覧のとおり、すでに衿や袖が修復不可能なレベルにまでほつれてしまっている。
断捨離4
(断捨離2号、縞々ワイシャツ)

 もう1枚は、「CHAPS」と表示のあるシマシマのシャツ。代ゼミ講師の後半4年間から、東進に移籍した直後の2~3年、最も気に入っていたシャツのうちの1枚である。代ゼミTVネットの特別番組とか、東進のプロモーションビデオ収録とか、「ここ一番」という時にはいつでもこの1枚を選んだ。
断捨離5
(内側もこんなに摩耗した)

 こうしてみると、今井君の着るものから次第次第に代ゼミの痕跡が消えていく。代ゼミ時代から身につけているワイシャツは、おそらくほとんど全てが普段着に降格になっている。
 代ゼミからずっとキウィ閣下に仕えているのは、スーツ5着ほど、「予想の5倍重い」という何でも入る黒いカバンが1つ、どれもすでに15年選手である。「彼らを断捨離する日が出来る限り遠くなるよう、これからもとにかく大切に使わなきゃ」と誓いながら、上記2枚のワイシャツの断捨離をミュンヘンで決行した。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 3/10
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 4/10
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 5/10
4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10
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