Sun 120823 恐るべし、クマ入道 カメラもピントを合わせない 夜の神戸に向かう | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 120823 恐るべし、クマ入道 カメラもピントを合わせない 夜の神戸に向かう

 「地球一周してアルゼンチンで7kgも肉を食べまってきた」と書くと、
「あれれ、ダイエット中だったんじゃなかったんですか?」
「お肉でさぞかし太っちゃったでしょう」
と、暖かく心配をしてくれる人もいる。というより、正確には
「ははーん、ダイエットに耐えきれなくなったわけね♡」
「はっはっは、リバウンドかい? いい気味でござる」
という意地悪なニヤニヤ笑いすら感じないことはない。
とこや直後1
(帰国直後に床屋さんに出かける 1)

 しかし諸君、地球を一周しながらも今井君は「糖質カットダイエット」を続行していたのであって、「肉はいくら食っても、炭水化物は摂取しない」の方針は、長い旅行中も全く揺らぐことがなかった。その結果、2週間で7kgも肉を平らげたあげく、体重増加はわずか1.8kgに留めることに成功した。
 たった一度グラついたことがあるとすれば、それは一昨日の記事で告白した通り、成田到着直後の「ラーメン&チャーハン&餃子セット」である。「しまった、あれさえなければ」という後悔の思いはあるが、「後悔先に立たず」であって、また今日からしっかり努力を積み上げるしかない。
とこや直後2
(帰国直後に床屋さんに出かける 2)

 そこで、「よし、今日からさっそく努力を再開だ!!」という決意を自分でも確認。14日、帰国早々ではあるが床屋さんに出かけて、いつもの5mmの丸刈りにしてもらった。
 「最近は海外には行かれないんですか?」と尋ねる床屋さんに、「実は昨日、ブエノスアイレスから帰ってきたばかりです」「地球一周してきました」と答えると、さすがに呆気にとられたらしく、頭を洗う手が微妙にグラグラ震えるのを感じた。
よれよれ
(ブエノスアイレス、ヨレヨレ札の思ひ出)

 この床屋さんには、去年12月、スペインから帰国した翌日のボロボロの状態で初めて入った。「最初は、ちょっとアブナイ人かと思いました」と、のちに床屋さんは告白してくれた。確かに、おひげボーボー、髪の毛も2.5cmぐらいに伸びてボーボー。冬真っ盛りなのに、変に日焼けしたクマがノッソリ入店してくれば、誰だって身構えるに違いない。
サンティアゴにて
(昨年12月、スペイン最終盤のクマ蔵)

 この床屋さんにも、すでに今井君の正体はバレている。ニカーっと笑いながら「テレビで拝見しましたよ」と言われたのが今年3月である。
「サッカーを見るたびに、今井サンとの出会いが楽しみです」
「オリンピックにもたくさん出てましたね」
という会話を聞きつけて、隣の席のお客が変に誤解して、クマ蔵のほうにジッと視線を向けるのがたまらなく嬉しい。
ニューヨークにて
(自分撮りは、左手でも自由自在。ニューヨークで)

 それにしても、3日前の記事に掲載した「クマ蔵のビックリ顔」は衝撃的だったらしい。「ああいうのは、ヤメてくださいよ」
「夜中に見ると、コワくてトイレに行けないじゃないですか」
「ああ、コワかった。ほとんど猟奇的ですね」
という反応が次々と返ってきた。せっかくだから、再び下に掲載して、「猟奇的」の形容が当たっているかどうか、再び検討してみることにしたい。
再掲
(ビックリくま入道、再掲載)

 しかしそういうことになると、イタズラ好きなクマ蔵どんの血がますます騒ぎはじめる。「本当はコワい今井君」「本当はもっともっとコワい今井君」などという自撮り写真もいっしょに掲載したくなる。諸君、ブエノスアイレスという街は、クマ蔵にとってあまりにも楽しかったのだ。
クマ入道
(怪人クマ入道)

 まあ見てみたまえ。視線の極端な妖しさのせいで、カメラさえピントを合わせることを拒絶しているじゃないか。古代ゲルマンをノシ歩いた蛮族の勇者だって、このケモノに戦いを挑む勇気は出ないんじゃないか。
 恐るべし、その揺れる眼差し。アルゼンチンの今井君は、こんな眼差しで大量の牛肉と格闘していたのである。「オペラ座の怪人」というのはあるが、この写真のクマ蔵はまさに「おらが村の怪人」。村の権力者や長老たちを思うがままに操る権謀術数家、陰の実力者・クマ入道の面影が宿っている。
未来展望
(未来を予言するクマ入道)

 肉を7kg食って、体重は1.8kg増えたが、筋肉量も1.4kg増加。増加の大部分は筋肉だったのである。蛮族♨クマ入道、恐るべし。年齢すでに数百歳にして、いまだに肉食獣の面目躍如。成田のラーメン&餃子&チャーハンセットさえなかったら、「地球を一周して肉のみ食らい、ムキムキ男となって凱旋」という誇り高き蛮族(Mac君の変換は「ホコリ高木蛮族」でござるが)のお手本を実現できたはずなのだ。
神戸夜景
(ANAクラウンプラザホテル29階から、神戸の夜景を満喫する)

 さて諸君。クマ蔵は15日夜、羽田空港のANAラウンジに現れた。これから明日の講演会のために神戸に向かう。いよいよ秋冬の講演会ラッシュの開始である。16日の講演は昼過ぎからだから、万が一を考えて前日のうちに神戸に入る。
 夜のANA神戸便にはプレミアムクラスがあって、お弁当が出る。ホントは神戸の夜の街に繰り出して、神戸牛の鉄板焼きをむさぼるつもりだった。「神戸牛フィレを250gワシワシ」などというのは、アルゼンチン帰りの怪人クマ入道としても、ヨダレが止まらないのである。
 しかし、神戸の夜は早い。21時半にはほとんどの鉄板焼き屋さんはラストオーダーが終わっている。涙を飲んで、飛行機のお弁当で我慢することにした。もっとも、「飛行機のお弁当で我慢」と言ったって、さすがにプレミアムクラス。有名店「鮨よしたけ」とコラボしたちらし寿司は、なかなかの旨さだった。
プレミアムクラス夕食
(お弁当は「鮨よしたけ」とのコラボ)


1E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 1/2
2E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 2/2
3E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
4E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 2/3
5E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 3/3
total m115 y1385 d9280