Tue 120724 ロガルとロガッタ どんどん行きましょう、どんどん 早くパロッてほしい | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 120724 ロガルとロガッタ どんどん行きましょう、どんどん 早くパロッてほしい

 ネコ2匹と生活していると、日々寝転がってテレビを眺めている生活にも、いつの間にか大した罪悪感を感じなくなってしまう。2歳や3歳の若いネコなら話は違うが、ニャゴロワもナデシコも、もう10歳になった。元気に走り回っている時間より、怠惰に寝転がってアクビばかりしている時間のほうが遥かに長い。
 ナデシコは、もともと大人しい控えめなネコである。滅多にクマ蔵の前に出てこない。いったん出てくると、粘り強くクマ蔵を追いかけて、「撫でなさい」「撫でなさい」「ほら、撫でなさい」と激しく自己主張するのだが、その頻度はあまりにも低い。ともすると、2日も3日もシマシマどんの姿を見かけないことだってある。
懸命に眠る
(懸命に眠るニャゴ)

 ニャゴは、意地でも真っ白な姿を見せつけるネコである。いつでも絶対にそこにいる。クマの気配を感じただけで、チャンと階段の上で待っている(クマの書斎は半地下、ニャゴロワの陣地は2階なのだ)。
 階段を登っていくクマ蔵を軽蔑したような顔で「フン」と見降ろしたまま座っていることもあれば、 甲高い声で「ニャゴニャゴ♡ニャゴニャゴ」と叫びながら駆け下りてくることもある。
 しかし、何しろ重い腎臓病だ。「100日しか命はもたない」と獣医さんに宣言されてから、すでに600日経過した。大きなアクビをして、寝転がっている時間が増えても仕方がない。第一、2日に1回太い注射針を刺して点滴するんだから、人間の存在がオソロシイものに感じられてもおかしくないだろう。
視線1
(ニャゴの軽蔑的視線 1)

 ところがニャゴはとにかく人間が大好き。こちらが油断すれば蹴つまずくぐらい、人の足許にじゃれついてくる。例の長いシッポがニョロニョロ絡みついてくるので、思い切りシッポを踏んづけてしまうことだってある。
 もちろんニャゴとしても、シッポを踏まれて黙って引っ込んでいるわけにはいかないから、まず人間が腰を抜かすほどのキツい金切り声を上げ、にっくき人間の足を容赦なく引っ掻いて逃げていく。
 ネコは執念深い生き物であるはずだが、ニャゴに限っては執念深さのカケラも感じられない。シッポを踏まれた直後でも、ノコノコ物陰から出てきては、酒を飲んでいるクマどんの目の前にドッカと真っ白なカラダを横たえる。「ニャ、グルグルロー」→「いっしょに一杯やりますか?」というのである。
視線2
(ニャゴの軽蔑的視線 2)

 その横顔を見ながら、思わず「ロガルとロガッタ」という童話を企画する。ネコの姉妹、控えめなシマシマの姉がロガル。真っ白な妹がロガッタ。諸君、小さなナデシコと大きなニャゴロワも見ると、「ナデシコが姉」「ニャゴロワが妹」とは信じがたいだろうが、おそらくその可能性が高いのである。
 ま、いいや。ネコのロガルで「ねころがる」。ネコのロガッタで「ねころがった」。それだけのオヤジギャグに過ぎない。夏休みも後半で、日本中の受験生世代はパパの連発するオヤジギャグにすっかり食傷しているころだが、ネコ・ロガルとネコ・ロガッタの大活躍する童話の企画に、諸君も優しく賛同してくれたまえ。
ネコろがる
(ネコ・ロガル)

 このところ、妙にブログへのアクセス数が急増していると思ったら、どうやらこれはテレビCMのおかげなのである。ありがたや♡ありがたや、超ありがたや。感謝♡感謝、大感謝。何と最近の東進CMでは、今井君が2度も登場する。
 冒頭で「血液も筋肉も英語になるぐらい、徹底的にやろうぜぇ」とスギちゃんふうに熱く語りかける。講師が5人登場し、素晴らしい合格実績が示されたあと、締めくくりにまた今井君が登場して「どんどんやりましょう、どんどん」と受験生を激励する。
 まあ、悪くないであるね。諸君、どんどんやりましょう、どんどん。どんどん行きましょう、どんどん。どんどん、どんどん、どんどん進まないと、返って面倒くさくなって、暑さの中のネコみたいに口を開け、ネコロガル♡ネコロガッタな夏に終わってしまうであるよ。イケイケ、どんどん。若い時代の夏ぐらいは、後悔のないイケイケドンドンで突っ走ってみたまえ。
ネコろがった
(ネコ・ロガッタ)

 今年は、なかなか東進CMのパロディが始まらないでござるね。お台場共和国も、サラリーマンネオも、ちっともチョッカイを出してこない。こんなんじゃ、ちょっと寂しいから、どんどんチョッカイをかけてきてほしい。
 高校野球を見ていると左中間スタンドにいくらでも「東進ハイスクール」の文字が踊る。それもいいが、CMのパロディだって、もうすっかり夏の風物詩である。今年の今井君はあえて「徹底的に、やろうぜぇ」の一言で、スギちゃんにパロディのタネを蒔いてあげたのだ。スギちゃんがちっとも乗ってこないんじゃ、そりゃ寂しいじゃないか。
 「賞味期限1年」だなんて、そんな自虐的なネタで生きていくより、ここはぜひクマ蔵の挑発に乗って、パロディ行こうぜぇ。やろうぜぇ。血も筋肉も英語になるぐらい、ワイルドにワイルドに行こうぜぇ。どんどん行こうぜぇ、どんどん。諸君、ぜひスギちゃんのサポートをお願いしたいのである。
まじめニャゴ
(ニャゴだって、マジメになることがある)

 さて、イスタンブールの今井君であるが、その前に今井君は「なぜ今井君は自らを『今井君』と呼ぶのか」、その解説をしておきたい。
 授業の中の今井君は、「今井先生と呼ばれるのは、何だか気恥ずかしい。『今井さん』ぐらいで十分だ」と発言している。他の先生がたは首を傾げながら、「今井先生は、どうして生徒に『今井さん』なんて呼ばせるんですか? チャンと『今井先生』と呼ばせないと、先生に対して失礼じゃないですか」とおっしゃる。
犬もねころがる
(イスタンブールでは、犬たちもネコロガル。ガラタの塔より)

 その答えは、8月17日付「朝日新聞・首都圏版」を読めば分かる。慶応義塾2年の学生が書いた「慶応語」の解説である。
「慶応義塾では、先生と呼ばれるのは福沢諭吉先生のみ。福沢先生に対する尊敬は余りに大きいので、教授のことも『君』づけで構わない。福沢先生の偉大さから見れば、教授だって『君』で十分なのだ」
イスタンブール猫1
(トルコのネコロガッタ)

 諸君、今井君は慶応出身者ではないが、慶応的発想は大好き。今井君なんか、数学で0点をとって東大に落ちたヤツだ。せっかく就職した電通で全然ついていけなくて、サッサと落伍した人間に過ぎない。
 予備校講師と言ったって、日本中に今井君以上の人はきっといくらでもいらっしゃる(のかねぇ)。「先生」と呼ばれるのは100年も200年も早い。受験生諸君と共に学ぶ者なら、友人どうし「伊東君」「鈴木君」「山田君」でいいのであって、自らも「今井君」で行こう。そういうことなのである。
イスタンブール猫2
(熱中症にご用心)

 おや、もうA4版3枚に近づいてしまいましたね。どうしようかな、どうしようかな。このままイスタンブールの話に入れば、5枚も6枚も書いてしまいそうだ。そりゃ長過ぎるわな。今日はこのあたりで終わりにして、5月23日の今井君トルコ大冒険の話は、また明日の記事に譲ることにしたほうがよさそうだ。

1E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
2E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
3E(Cd) Ann Burton:BLUE BURTON
4E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
5E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
total m122 y1235 d9130