Sat 120623 広島、427名の大講演会 国際教養大学のこと 広島お好み焼き「高砂」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 120623 広島、427名の大講演会 国際教養大学のこと 広島お好み焼き「高砂」

 7月16日、広島で講演会。19時開始、20時半終了。出席者数427名。「427」は、1名のウソ偽りもない出席者実数であるが、諸君、これはまさに驚くべき数字である。1ヶ月前に今井君の手許に届いたレポートでは、「200名程度を予定」となっていたから、予定を2倍以上上回ったことになる。
 広島に向かう前々日、東進スタッフから「奮闘努力の結果、出席予定が400名を超えそうです」との電話連絡が入った。「おやおや、たいへんなことになってますね」とニタニタ笑いを抑え、口から溢れ出るヨダレを拭った。あれから2日の間に、さらに30名近く増えたわけだ。
広島1
(広島、427名の大講演会 1)

 広島への移動の途中、「秋田県の公立大学・国際教養大学がダントツの第1位」というニュース記事が目に留まった。日本経済新聞の調査で、「企業が人材育成で注目する大学のランキングをつけてみた」というのである。
 日経調査によると、国際教養大学が他を遥かに引き離して首位。「2位・東京大学の3倍のポイントで、企業の注目度の高さを物語る」というのである。諸君、今井君は嬉しくてならない。最近あんまり誇れることがなかった秋田県人として、マコトに鼻の高い話である。
 「日本は資源小国だ」と開き直って、「だから普通の国でいい」と諦めてしまえば、国の将来はない。水資源・森林資源・水産資源など、世界トップクラスの資源はいくらでもあるのに、そういうことを故意に無視して「資源小国なんだから、仕方ないだろ」などとアキラメを正当化するのは、クマどんは大嫌いである。
 秋田県は、江戸時代から地方財政を支えた天然資源が悉く枯渇して、昭和後期から延々と不景気が続いている。しかしついこの間、大量のシェールオイルの埋蔵を確認。「国内消費量の1割をまかなえる」という。そこへ、最大の資源のはずの人的資源が、国際教養大学から次々に輩出されているのである。
広島2
(広島、427名の大講演会 2)

 ま、ケチをつけるヒトはいくらでもいるさ。余りの偏差値の高さに、県内の高校生の進学が困難になっている。結局、県外からの人材を育てているだけで、卒業後はどんどん県外に流出する。そりゃ仕方ない。他県の医学部と同じことである。
 しかし、そんなことにケチつけてたら、人材育成なんか最初から不可能なのである。ボクチンは、そんなに高く評価されている大学が県内にあるだけで、もう嬉しくてたまらない。どういう計算か知らないが「東京大学の3倍のポイント」だなんて、これが嬉しくないのは心がよほどネジ曲がっているのだ。
宇宙征服
(今日も控え室で「宇宙征服。」のサインを書きまくった)

 確か、東進熊谷校のスタッフに「国際教養大学の出身です」という方がいらっしゃった。3月の熊谷講演会でもお目にかかったばかりである。8月上旬にもまたまた熱い熊谷で公開授業があるから、国際教養大学のカリキュラムとか授業風景について、詳しくお話を伺ってこようと思う。
 諸君、もはや時代は変わりつつある。東京大学一辺倒というのは、おそらく20世紀の遺物である。東大に強烈なライバル意識をもって「うちはアンチ東大です」と胸を張るのも、それもまたいかにも古くさい。
 東京大学も、アンチ東大も、確かに素晴らしいだろうが、国際教養大学みたいに「東大って、何ですか?」「アンチ東大? そりゃまたガンコ一徹ですね」と涼しい顔でニコニコ笑い、「我々の目は常に世界に向いてますから」「日本で1番だなんて、ずいぶん視野が狭いですね」と傲然とウソブク大学がどんどん出てくるべき時代なのである。
高砂セット
(広島駅ナカ、お好み焼き「高砂」の「高砂セット」)

 広島には15時に到着。ホテルにチェックインする前に、まず何と言っても広島に来たらお好み焼き屋に入らなければならない。お気に入りは駅ナカの「高砂」。ハッキリ言っておくが、「高砂」は人気店ではない。人気の点ではお隣の「みっちゃん」が遥かにまさっている。
 この日も、「みっちゃん」には長蛇の列が出来ている。「高砂」もまあ混雑していたが、カウンターならすぐに席が空いた。しかし今井君はこういう場合、常に負けている方の味方である。勝ち馬に乗るなんて、大嫌いだ。負けてる方を徹底的に応援して、いつか将来の逆転を実現させてあげたいのである。
 クマ蔵はクマであるから、たくさんの食べ物が並んでいれば、必ずその中で一番ボリュームのあるものを選ぶ。この日はスペシャルセット→デラックスセット→高砂セットの順で、次第に豪華になっていく。
 クマがムサボリ食った高砂セットは、イカ/タコ/エビ/ブタ/カキがタップリ入って、1980円。ウーン、ちょっと値段が高い気もするけれども、焼きカキも2個ついてくる。腹はハチ切れそうになるが、広島に来られるのは年に2回か3回だ。腹の1つや2つハチ切れたって、どうせまた生えてくるから構わない。
焼き牡蠣
(高砂セットには、焼き牡蠣も2個ついてくる)

 この日の宿泊は、広島駅前のシェラトンホテル。広島ではずっとANAクラウンプラザホテルを使っていたが、せっかく駅前にキレイなホテルが新築オープンしたのだ。これを試してみない手はない。清潔で、静かで、対応も爽やか。これからしばらくは、広島宿泊はシェラトンにすることになりそうだ。
 しかし、シーンとしたホテルの部屋に落ち着いてみると「ホントに427名もくるのかねぇ」と、不安が胸に込み上げる。クマというものは、実はたいへん臆病で小心な生き物であって、400名収容の講演会場に、実際の出席者が150名とか200名とかだった場合の、ガラガラ感覚が恐ろしくてたまらない。3年に1回ぐらいはその種の悪夢にうなされる。
広い
(広い会場。ここがホントに満員になるんだろうか)

 17時半、会場の「ガーデンプラザ広島」に入る。1時間ばかりスタッフの皆さんと歓談して、19時、ついに広島の大講演会が始まった。今まで経験したこともない恐るべき盛大な拍手とともに、クマ蔵はクマらしく傲然と入場した。
 ステージに上がって見渡すと、おやおや、これはホントに427名、絶対に間違いない。しかも、どの1名と目が合っても、みんな嬉しそうにニコニコ笑っている。中途半端なニヤニヤやニタニタは、全く見当たらない。諸君、ニコニコの嵐である。
 こうなるとクマ蔵は講演冒頭から、まさに息もつかせぬ絶好調に一気にのぼりつめる。さっきのお好み焼き「高砂セット」パワーもある。最初の爆笑が15秒後。そこから90分連続して「約15秒に1回」の今井新記録。この頻度になると、今井新記録どころか、世界新記録も夢ではない。驚くべきパワーを見せつけて、時間どおりに講演が終了した。
広島3
(広島、427名の大講演会 3)

 この夜の祝勝会は、ひたすら肉♡肉♡肉である。どのぐらい「ひたすら肉」かというと、広島カープの選手たちや、SMAPの5人だか6人だかも訪れる広島の名店で、肉の写真を撮ってブログに掲載するなどという軽薄な行動は、店のダンナが厳しく厳しく禁じている。
 もちろん店内の様子も撮影禁止。「会員制」という年期の入った札が、逆さまになって放置されている。実際に入店してみると、「SMAPが来る店」というイメージとは余りにも懸け離れていて、「は? こんな店にSMAPが?」という叫びを抑えきれない。
広島4
(広島の大講演会 最後に花束をもらう)

 もちろん、店の名前をブログなんかで公開するのも禁止。それほどのこだわりの超・名店だが、やっぱり一瞬「えーっ、まさかこんな店に?」である。しかし、肉の旨さは外見とは無関係。写真を見せられないのがいかにも残念だが、カープの選手が「800gペロリと平らげた」とか「いや、1500g食べてった選手だってたくさんいるよ」とか、そういう店である。今井君自身は5年ぶりであった。
 70歳を過ぎた店のガンコオヤジに、あれこれ叱られながら、それでも優しく肉を焼いてもらう。大喝采に慣れ、デカイ態度を取ることに慣れたクマ蔵にとって、「叱られながら黙って肉を食らう」という体験は、むしろ非常に新鮮である。黙って、何も言わず、何も尋ねずに、肉の旨さだけに集中していればいい。確かに、集中すればするほど、肉の旨味は増すようである。

1E(Cd) Take 6:BEAUTIFUL WORLD
2E(Cd) Kazuhiko Komatu & Saint Petersburg:貴志康一/SYMPHONY ”BUDDHA”
3E(Cd) Akiko Suwanai, Dutoit & NHK響:武満徹 ”FAR CALLS” ”REQUIEM FOR STRINGS”etc
4E(Cd) Amalia Rodrigues:SUPERNOW
5E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 1/18
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