Mon 120611 那覇で講演会 スタッフの熱意に感謝 Mr. PASSION マトモな生活者 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 120611 那覇で講演会 スタッフの熱意に感謝 Mr. PASSION マトモな生活者

 7月4日、夕方から那覇で講演会。昼過ぎの飛行機に乗って、快晴の那覇に15時半着。とっくに梅雨が明けた沖縄は、さすがに暑い。もう盛んにセミが鳴いていて、東京の重い曇り空がウソのようである。
 会場は沖縄県立博物館の大講演室。新しいコンサートホールみたいなキレイな会場で、これは生徒たちも嬉しいだろう。18時半開始、20時終了。出席者210名。当初の予定が140名だったから、予定を70名も上回った。若い校舎長はじめ、スタッフの奮闘努力に大いに感謝する。
 昨日も書いた通り、この校舎には昨年夏も公開授業に訪れた。あれから生徒数も順調に増加して、1.5倍以上になったとのこと。今井君としても嬉しい限りである。諸君、分かってくれるだろうが、講師として講演会をやって、その後で万が一「生徒が減りました」「校舎がなくなりました」などということになれば、直ちに講師失格。そのぐらいの緊張感がある。
 高額な交通費や宿泊費をかけて講演をする以上、翌年に「倍増しました」「あれから絶好調です」という声を聞くのでなければ、講師としてマコトに情けない。空港に着いてすぐスタッフから「1.5倍以上に増えてます」と教えてもらい、上機嫌で会場に向かった。
 こういうふうだから、ついつい調子に乗って5分延長してしまった。高校の先生がたや保護者の方もたくさん訪れていた様子。スタンダードに「90秒に1回」+αの爆笑頻度を保ち、今回もまた大成功であった。
満員1
(那覇での講演会 1)

 20時半、祝勝会に向かう。とにかく那覇の祝勝会は楽しく、かつ激しい。代表と副代表が驚くほどバイタリティに溢れるお2人なので、聞く話聞く話のスケールが大きいのである。
 オシャレなフランス料理店で、周囲のテーブルは「明らかにデート」なカップルの皆さんがしっとり食事しているのに、我々7人のテーブルだけは、アジア経済の激しい渦の中で果敢に駆け回るオジサマがたの、日々の奮闘のストーリーが満載なのだ。
 ワインが3本4本とカラッポになって、ますます盛り上がっていく。もちろん笑いも討論も、そのボリュームは止めどなく上がって、周囲のカップルさんたちに少々申し訳ないぐらいである。22時半、祝勝会は2次会会場に場所を移し、午前1時まで続いた。
会場入口
(会場入り口で)

 校舎長は28歳。イケメンな若手のホープとして、若々しいスタッフを上手にまとめていらっしゃる。もう1人、Mr. Passionと呼ばれる先生にも、クマ蔵としては絶対に注目である。
 135kgあった体重を、病気をして以来105kgまでしぼったという巨漢の彼は、「ラグビーやってましたか?」と今井君が質問してみたぐらいのパンパンの肉体の持ち主。「ラグビーじゃなく、柔道やってました」という彼の答えだったけれども、どう見てもラグビーのFW、しかもスクラム第一列でチームを支えるプロップの風貌である。
エントランス
(講演会場エントランス)

 彼に「パッション」というニックネームをつけたのは、沖縄県浦添の女子高校生だったとのこと。どうパッションなのかというに、講演にしても、授業にしても、極めて情熱的。お説教一つするにしても、その情熱は周囲を圧し、超不良な高校生たちでも、あっという間に彼のファンにしてしまう。
 全くやる気のない高校教師がいたとしても、彼のパッションに圧倒されてムラムラ&ムクムク、やる気が巨大なソフトクリームのように湧き上がる。ホントは、ソフトクリームじゃすぐに融けてしまうから困るのだが、まあ、さっきまではまるでやる気の感じられなかった教師をムラムラ&ムクムクにさせるんだから、それで素晴らしいじゃないか。
満員2
(那覇での講演会 2)

 あんなにバイタリティのカタマリに見える代表や副代表も、Mr.パッションには脱帽のご様子。今井君も大きな興味をおぼえ、「どうです、今度どこかの高校で講演をやるときに、その様子を撮影してYouTubeに投稿なさってみたら」と提案してみた。うーん、やっぱり体育会系を貫いてきたヒトって、どこへ行っても大したものであるね。
満員3
(超満員だった)

 上機嫌でホテルに戻ったのは、もう午前2時近い。宿泊先は、ザ・ナハテラスである。昨年まで、沖縄出張時はいつもHVホテル(仮名)にしていたのだが、昨年夏、シャワーカーテンが原因と思われる部屋の悪臭に辟易。ナイトマネジャーに部屋まで来てもらって対応をお願いしたが、なかなか改善しない。
 その夜は結局「では、別の部屋へ」という結論になり、別のフロアのちょっと広めの部屋に案内されたけれども、その部屋もやっぱり同じ悪臭がする。あきらめてそのまま宿泊し、チェックイン時にマネジャーと話して「2週間後にまた宿泊するから、悪臭対策をしておいてくださいね」「はい、もちろんでございます」と、お互いニッコリお別れした。
 ところが、2週間後に再びHVホテルに宿泊してみると、またまた同じ汗臭い悪臭がする。柔道着5着を、脱ぎ捨てたまま真夏の部室に3日放置した。そういうタイプのニオイである。あれれ、ちっとも改善されてない(当時の詳細は、2011年7月8月の記事を参照のこと)。
開会前
(コンサートホールみたいな、キレイな会場だった)

 むかしの今井君なら、こういうのをそのままでは決して終わらせなかった。店でもホテルでも、「まあ仕方がないね」とナアナアで終わっちゃうのは、相手のためにならないじゃないか。改善の努力をするように、責任者の方に徹底的にお願いし、理解してもらうまで頑張ったものだ。
 しかし諸君、最近の今井君はさすがにちょっと疲れてしまった。こういうところであんまり頑張ると、「キレた」「チョー、キレた」「おかしな客がいる」「キレキレだったぜぇ」ということになり、それで終わってしまう。
 人目だってある。そこいら中で「あ、今井だ」「あ、今井先生だ」「もしかして、今井先生ですか?」の声がかかる状況で、「キレキレだった」などという目撃情報が日本中にツイッターで流れたら、クマ蔵だってやっぱり恥ずかしい。
 今年の春を境に、今井君は「もう、とっととあきらめる」という寂しい方向転換をした。ダメなら、すぐにあきらめて、別の店にするし、別のホテルにする。冷たいようだが、せっかく「こうしたほうがいいですよ」「こんなふうに改善したほうがいいですよ」と提案しても、「変なヤツ」「キレキレ」の類いの反応しか返ってこないなら、親切もどうせ碌なことにならない。
ナハテラス
(ザ・ナハテラスのお部屋。爽快な、いいホテルだった)

 だから、2012年の疲れ気味なクマ蔵は、ホントにニコニコ優しいオジサマで、どんなことでもカンタンに引き下がる。もちろん、何か頼まれればすぐに引き受けるし、電車の中でオバーチャンやオジーチャンを見かければ意地でも席を譲る。オバーチャンの荷物は、絶対に運んであげる。
 そこで、今回から那覇での宿泊はザ・ナハテラスにかえた。ちょっと高いけれども、とても静かで、従業員の応対も丁寧かつ爽やか。ちょっとしたリゾート気分も味わえて、快適な1日を過ごすことができた。ロクシタンのシャンプーもいいね。
 何のことはない、「イヤなら、別の店」「キライだったら別のホテル」。それで一向に構わないわけで、これこそ自由競争の国のマトモな消費者行動である。この野蛮なクマも、年に数回キレキレと誤解される長く苦しい年月を経て、やっとチャンとした現代的生活者になったというわけである。
瀧山先生
(沖縄タイムスの広告で、懐かしいお顔を発見)

 ナハテラスの部屋に配られた沖縄の地方紙「沖縄タイムス」をめくっていると、懐かしい瀧山先生の顔が目に飛び込んできた。おお、お顔も、キメのポーズも、昔とちっとも変わらない。
 東進の大先輩であって、1990年代の「東進ドリームチーム」では、4番バッターでエースみたいな大先生。予備校講師を「カリスマ」と呼ぶキッカケになった先生である。その頃の瀧山先生のキャッチフレーズが「予備校界の大物」。あれれ、最近の今井君にも似たようなキャッチフレーズがくっついてませんでしたか?
 どこか新しく開校する沖縄の予備校に招かれて、無料公開授業を実施するらしい。相変わらずお元気でご活躍のご様子、マコトに素晴らしいことである。

1E(Rc) Collegium Aureum:MOZART/EINE KLEINE NACHTMUSIK & SYMPHONY No.40
2E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE
3E(Rc) Solti & Chicago:DEBUSSY/LA MER・PRÉLUDE A L’APRE MIDI D’UN FAUNE & RAVEL/BOLERO
4E(Rc) Bernstein & New York:/SHOSTAKOVITCH SYMPHONY No.5
14(α) 塩野七生:ローマ人の物語27 すべての道はローマに通ず(上):新潮文庫
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