Sat 120519 春日部で講演会 早大生のインタビューを受ける 税所君の大活躍が続く | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 120519 春日部で講演会 早大生のインタビューを受ける 税所君の大活躍が続く

 6月12日、春日部で講演会。19時開始、20時50分終了。出席者約120名。昨日も書いた通り、春日部は今井君の第2の故郷とも言える街であって、ついつい話の中に地元ネタなどが入ってしまい、通常の公開授業より20分ほど長くなった。
 思えばもう6月も半ばであるが、首都圏は気温の低い日が続いている。昨日も今日も「最高気温20℃」。天気予報にはなかった小雨もパラついて、ヒトによっては「肌寒い」とも感じる。今井君はまだ春物のスーツを着つづけていて、それでもちっとも暑くない。
 ま、イスタンブール呆けである。トルコに長々と滞在しているうちに日本では「夏服への衣替え」がキチンと済んでいたのに、クマ蔵はサッパリ気づかなかった。金曜日の船橋校からは、チャンと夏のスーツに着替えていこうと思う。
 衣替えに気づいていなかった今井君の目の前に、春日部の高校生諸君の真っ白い夏服が並んだ。うひゃ、こりゃ白いや。圧倒的な白さだ。あまりの白さに呆然としてウゴウゴ口ごもっているうちに、最初の10分ぐらいがすぐに経過してしまった。
春日部1
(春日部での講演会 1)

 90分の予定が110分になってしまったのは、「地元ネタの混入」のせいもあるが、「目の前の風景があまりも白かった」という予期せぬ驚きのせいもある。諸君、その程度の驚愕で延長してしまうあたり、クマ蔵どんもまだまだ可愛いところがあるじゃないか。
 それでも10分経過後は完全にいつものペースを取り戻し、「90秒に1回の爆笑」という水平飛行に入った。あとは順調そのものである。中には笑いが強烈すぎて喉がヒコヒコし、時折「キュコッ!!」とか「ケパッ!!」とか奇声を上げつつ、身体をよじって笑いに耐えている男子もいた。
おや
(白い光景は見慣れているんじゃないの?)

 しかも諸君、チャンと授業もするのである。イントネーションに関する問題、単語のニュアンスについての問題、前置詞の区別の問題など、8問を解説。8問中2問がセンター試験、6問が早慶上智の問題。相当ハイレベルな問題を、微に入り細を穿って詳細に解説した。
 うひゃ、こりゃ分かりやすい。いやはや、さすがベテランであって、自画自賛だけは忘れない。自画自賛は大切だ。未熟な人間やクマが自分に厳しく自己否定や自己批判ばかりしていると、否定や批判がクセになり、やがて他人に関しても否定と批判と非難が先に立つようになる。あんまり楽しい生き方とは思えない。
春日部2
(春日部での講演会 2)

 講演の1時間半まえ、春日部校の講師室に早稲田大学の学生が一人訪ねてきた。事前に東進経由でお手紙をもらって、「45分ほどインタビューさせてほしい」というのである。メールで何度かやりとりがあって、「それでは11日に春日部で講演会があるので、その前にインタビューを受けましょう」ということになった。
 人間科学部に在籍する学生である。産業社会学の講座で、受講生は関心のある職業について各界の関係者にインタビュー調査を実施する。まあ、実習だ。教室の中で大人しくノートを取っているだけじゃなくて、「思い切って実社会を見学しにいこう」という主旨である。早稲田も、今井君が学生だった昔とは一変して、チャンといろいろいいことやってるじゃないか。
 実習の結果はレポートとして提出し、1冊の冊子にまとめられる。「人間を歩く」という名の冊子を拝見させていただくと、過去にインタビューを受けた「各界の著名人」には福澤朗、黒岩祐治、小島慶子、升田尚宏、清宮克幸、菊間千乃、安藤優子、故・筑紫哲也など、錚々たる顔ぶれだ。
 NHKの今井彰プロデューサーとか、朝日新聞の西村欣也編集委員の名前もあるし、電通や博報堂の局長クラスや、衆議院議員、医師、外交官、弁護士、中央官庁の課長クラス、まさに多士済々である。安倍晋三元首相もインタビューを受けている。
冊子
(冊子「人間を歩く 18」)

 学生たちは講座担当の教授が書いた1枚の「依頼状」だけを頼りに、まさに一からアポをとって、勇敢にアタックする。誰でもわかる通り、みんな超多忙の方々だ。いきなり「早大人間科学部の学生ですが、45分インタビューさせていただけないでしょうか?」と手紙や電話をもらって、「はいはい、OKです」と快諾してくれるとは思えない。
 それでも学生は何とか難関を突破してインタビューに成功する。何より感動的なのは、多忙な仕事の真っ最中に快く45分を割いてくれる、オトナたちの優しさである。出来上がった冊子「人間を歩く」をめくってみると、オトナたちのあまりの優しさに今井君なんかは涙が溢れそうになる。
はこでまつ
(時にはマジメに)

 こういう立派な人々がズラリと並んだ中に今井君なんかが入ると、こりゃいかにも見劣りがするが、「今井をインタビューしてみよう」と思い立ってくれる学生がいるだけで光栄である。イスタンブール呆けでまだ調子が出ないけれども、おそるおそるインタビューを受けることにした。
 話をしてみると、かつて東進ハイスクール金町校で今井のB組やA組を受講し、早稲田に現役合格できたのだとのこと。あんまり楽しかったので、45分の予定が1時間を超え、今井のほうでいろいろムダな脱線もして、インタビューというより世間話みたいになってしまった。ありゃりゃ、あれではレポートがまとめにくいかもしれない。スミませんでしたな。
春日部3
(春日部での講演会 3)

 モト生徒と言えば、西新井校出身の早大生・税所(さいしょ)君からメールをもらった。バングラデシュでの大活躍はまだまだ続いている。彼の主宰する東進スタイルの予備校は順調で、今年も4カ所の村で200人の高校生を集めて授業をスタート。NHKが取材に訪れ、「おはよう日本」で7月7日に放送予定とのことである。
 いまや税所君はプロジェクトの領域をルワンダ、ヨルダン、パレスチナに広げ、DELLコンピュータ・テキサス本社のコンペにも参加。参加2000チームから勝ち残って、最終プレゼンのファイナリスト5チームに残っている。ライバルは、スタンフォード大、ハーバード大などアイビーリーグばかりで、他は早稲田とダッカ大だけ。おやおや、たいへんな大活躍である。
 こういうメールが来ると、普通のオトナなら「身体に気をつけてください」と落ち着いた返事を送るところだが、さすがクマ蔵はヒト味違う。「身体に気をつけたりすると、かえって身体に変調をきたすことが多いです。身体なんか気をつけるより、好きなことを好きなだけやって、おおいに爆走してください」の主旨の返信を送り、長い1日を締めくくった。

1E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
2E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
3E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
4E(Cd) Dutoit & Montréal:RESPIGHI/LA BOUTIQUE FANTASQUE
5E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 1/2
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