Fri 120511 新宿エルタワー校で講演会 思い出横丁のこと 焼き肉ダイエットのこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 120511 新宿エルタワー校で講演会 思い出横丁のこと 焼き肉ダイエットのこと

 6月3日、15時から新宿エルタワー校で保護者対象の講演会。出席者約110名。ブログで告知したので、大学生も若干名参加した。2年前に新潟県上越市で講演したときに柏崎から参加していた高校生が、工学部系の大学生になって参加。その友人でいわき市出身の男子と一緒に、講師控え室を訪ねてくれた。
 新宿エルタワー校は、河合塾新宿校のお向かいである。河合塾が新宿大ガード横に進出して以来、この近辺はすっかり予備校激戦区と化した。我々東進と、相変わらず20世紀的な巨大校舎の威圧感で勝負する河合塾。近くにはSEGもあれば鉄緑会もある。おやおや、代ゼミ高層ビルどんも、遠くから背伸びしてこの激戦をニヤニヤ眺めている。
 この地域、昔は安い焼き鳥屋がズラリと並んで、夜のクマ蔵にはもってこいの土地だった。正式名称は「思い出横丁」ということになっているが、今井君ぐらいの世代の人間は「しょんべん横丁」と呼ぶのである。
 神宮の早慶戦のあと、ここに飲みにくる早大生も多かった。気がつけば、今日も神宮は早稲田vs慶応の大熱戦の日。今年もまた、勝っても負けてもここに流れてきて「都の西北」「紺碧の空」を大合唱する学生は少なくないと思う。大いに盛り上がってくれたまえ。
新宿1
(新宿エルタワー校での講演会 1)

 しかし「しょんべん横丁」は、1999年11月24日、火災で大きな被害を受ける。昼火事で全体の三分の一ほどを消失。あんまり被害が大きいので、もともと戦後のドサクサそのまま、闇市の名残のこの街には「取り壊し」のウワサまでたった。
 1999年、カメラ機能のついたケータイはまだ珍しかった時代である。火災の最中には、近くのヨドバシカメラで「写るんです」その他の使い捨てカメラが飛ぶように売れたという逸話も残っている。今井君は代ゼミに移籍して3年目。「パラグラフリーディング」3部作がバカ売れしていた時代であった。
 あれから13年、世の中は大きく変わって、変わらないのは日本の沈滞ムードだけである。新宿西口は、飲み屋の大激戦区から予備校の激戦地に変わってしまった。オジサマやオバサマは信じられないだろうが、夜9時10時すぎの大ガード付近で目立つのは、中途半端に酔っぱらったサラリーマンではなくて、女子高校生を含む受験生世代なのである。
新宿2
(新宿エルタワー校での講演会 2)

 今日の今井君の講演会会場は、新宿大ガードから徒歩7~8分のエステック情報ビル21階。京王プラザホテルの隣の隣、マコトに清潔で静かな高級オフィスビルである。
 保護者を前にすると、昨年までの今井君は模範的な敬語を駆使して、ちょっと堅苦しい話し方をしていた。普段クマ蔵の目の前に並んでいるのは高校生諸君だから(Mac君の変換は「向光性食んだから」。なんだこりゃ?)、敬語駆使の講演(Mac君は「敬語串の公園」。なんだそりゃ?)では、やっぱり何となくぎこちない。
 そこで、今年からちょっと趣きを変えて、敬語を抑えめにしてみた。だって、さすがに予備校講師を20年もやっていれば、目の前の保護者の皆さんは今井君とほぼ同世代になってくる。行き過ぎた敬語はかえって不自然だ。もちろん失礼があってはいけないから、講演の冒頭でそのことを先にお断りしてからである。
 駿台時代は、今井君30歳代前半、保護者40歳代前半から後半。部下の世代から、上司の世代を見上げるような感覚である。係長になったばかりの今井君が、部長と部長補佐と部長代理と次長課長と河本準一氏がズラリと110人並んで、今井君の発表を聞いているような、緊張のあまりチビっちゃってもおかしくない状況であった。
新宿3
(新宿エルタワー校での講演会 3)

 しかし諸君、2012年の段階で講演会場を見渡すと、世代ギャップはあまり感じない。もう一度繰り返すが、予備校講師を20年も続けてきたのだ。最初の生徒はすでに38歳である。
 もし大学卒業とほぼ同時に結婚して、ほぼ同時に子供が出来ちゃったりしていれば、初期の生徒が今度は若いママとしてまたは若いパパとして、保護者として今井講演に出席している可能性もなくはない。
 パパやママに「20年前、河合塾でお世話になりました」と頭を下げられる運命の日は迫っている。「今井先生、お久しぶりです。1995年ごろ、御茶ノ水の駿台東大スーパーコースでお世話になりました」。今井君が一番恐れている瞬間は、まさにこれである。
 なぜ恐れるのか? もちろん、あのころの授業がどれほどヘタクソだったか、思い出すだけで4~5日寝込んでしまいそうだからだ。いやはや、恥ずかしい。いやはや、悲惨だった。何であのレベルの授業であんなに人気が出たのか、正直よく分からない。
 伊藤和夫大先生のおコトバに「予備校講師というものは、若さで10年、実力で10年、名声で10年」というのがあった。まあ、10年目までは確かに「若さ」であって、生徒たちと英語の授業を通じてジャレあっているだけで人気も保てるし、ジャレあいながら生徒も先生も実力を伸ばすのである。
 1991年に予備校講師になって以来、思い出横丁が火災で燃えてしまった1999年ごろまでの今井君は、まさに「若さで10年」のころ。彼ら彼女らがどんなに当時の今井君を絶賛してくれようとも、2012年のクマ蔵じいさんから見た20世紀の今井君は、何も分かっていない未熟者そのもの。いま講師室で20世紀今井に出会ったら、ニヤニヤ笑いかけながら
「キミもなかなか人気あるじゃないか」
「人気急上昇中のうちに、実力をつけたほうがいいね」
「英語の授業はね、『わかりやすく』が第一でござるよ。高級で難しい説明をして、生徒諸君を怖がらせることがないようにね」
「慌てず、ゆっくり説明したほうがいいね。キミはちょっと焦りすぎだ」
ぐらいのお説教はすると思う。
新宿4
(新宿エルタワー校での講演会 4)

 幸い、新宿エルタワー校の講演会では「20年前はお世話になりました」と頭を下げられることはなかった。100人入る会場に110名だから、パンパンの大盛況。校舎サイドの若いスタッフがたいへん丁寧に仕事をしてくれて、出席予定の人がほぼ例外なく出席。突然の欠席は1名もなく、素晴らしい雰囲気で90分を満喫できた。大いに感謝する。
 首都圏の東進ハイスクールではスタッフが参加しての祝勝会は行わないから、講演終了後の今井君は寂しくプライベート祝勝会を実施。近くの焼き肉屋で3時間余りを過ごした。生ビールにチャミスル1本をカラッポにして、クマみたいに肉を貪り食った。
 どういうわけだろう。4月上旬に10日間の禁酒をしてみて以来、クマ蔵の体質が一変したようである。肉が好きで好きでたまらない。年をとるに連れ、普通なら「肉よりサカナ」「肉より野菜」「いやあ、胃袋に肉の脂がダメでしてね」と気の弱いことを言うようになるものだが、2012年の今井クマ蔵はホントに肉食グマに変身している。
 だから、トルコでも連日連夜ヒツジの肉を貪り、その貪り方がイスタンブールのケバブ屋のオヤジを驚かせたほど激しい。東京に帰ってきても、肉♡肉♡肉の食欲は飽くことを知らない。
 しかも「高級牛肉はキライ」という念の入りようだ。「脂があまーい特選カルビ」とか、「幻の高級和牛ロース100gで5000円」みたいなのは願い下げであって、ひたすら固いモモ肉を焼いてはワシワシ、焼いてはワシワシ、ムシャムシャよりワシワシを旨とする。
チャミスル
(昨日飲んだ「チャミスル」、横はアイスボックス)

 肉を食べると、体重が落ちる。ウソだと思われるかもしれないが、モモ肉6人前を平らげた翌朝、体重は700g減。腹が出て困っているオジサマには、徹底した焼き肉ダイエットをオススメする。
 肉を食べると、胃袋やら小腸やらが夢中で働いて肉の消化に努めるから、内臓君たちの運動量が圧倒的に大きくなるらしいのだ。内臓君たちを甘やかしてはならない。内臓は肉によって鍛えるしかナイゾー。じゃ、いつ鍛えるんだ? 今しかナイゾー。そういうことである
 ただし、上に書いた焼き肉ダイエットに医学的根拠はないので、誤解しないでくれたまえ。今井君は焼き肉を食べる時、炭水化物を一切摂らない。ゴハンも、麺類も、全くナシでひたすら肉ワシワシを続行する。それがいいのかもしれない。
 実際、焼き肉のあとに「今井サン今井サン今井サン今井サン、ラーメン食いにいこう、ラーメンラーメンラーメン」と誘われ、仕方なくラーメンも食べてしまった翌日には、体重が600g増加した記録がある。あらら、そういう記録が詳細に残っていること自体、今井パシャってスゴいねぇ。
 昨夜そうやって今井クマ蔵がワシワシやっているうちに、クマ蔵の分身はテレビ朝日に何度も出演して東進のコマーシャルに奮闘していた。「血液も筋肉も英語になっちゃうぐらい、徹底的にやろうぜ」である。
 結果は3-0でオマーンを粉砕。視聴率31%で、平清盛9.2%を粉砕。日本バンザイ、焼き肉バンザイ、視聴率バンザイ、東進バンザイ、クマ蔵バンザイ。そういう一夜であった。

1E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS①
2E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS②
3E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS①
4E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES⑥
5E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES⑥
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