Sun 120219 静岡で講演会 新幹線のハプニング 踊り子で向かう 超満員なので自分撮り | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 120219 静岡で講演会 新幹線のハプニング 踊り子で向かう 超満員なので自分撮り

 3月20日、静岡で講演会。予定では15時開始、16時半終了。しかしここで予期せぬハプニングが起こった。東京駅に到着して「さて、今日も今日とて新幹線移動を始めますか」と自分に気合いを入れていると、頭上から「新幹線は運転を見合わせております」という縁起でもないアナウンスが聞こえてきた。
 放送によれば、「12時13分頃、新富士と三島の間で線路内にヒトが入り込んだ」「上下線で運転を見合わせている」「回復には時間がかかる見込み」とのこと。静岡にたどり着くには、どうしてもその「新富士と三島の間」を新幹線で通過しなければならない。
 目的地が大阪なら、クマ蔵どんはすぐに飛行機に飛び乗って「シメシメ、これでまたマイルがたまる」と、むしろホクホクするところである。金沢でも、岡山でも、広島でも(Mac君は「宏までも」と盟友・宏君にどこまでも忠誠を尽くしてくれる)同じこと。小田原とか熱海ならあっという間に在来線に乗り換えて、意地でも時刻どおりに講演会を開始する。
静岡1
(静岡で講演会 1)

 しかし話が静岡となると、新幹線以外どうにもなすスベがない。在来線では3時間まるまるかかって、今からどんなに急いでも到着は4時を過ぎる。高速バス「ドリーム号」という手もあるが、それも在来線と大して変わらない。
 大金持ちなら「ヘリコプターをチャーター」などという究極の選択肢がある。今井君によく資料を送ってくる「SEVEN HILLS」というクラブがある。資料をめくってみると「会員になれば、ヘリコプターをチャーターいたします」という広告が目につく。
 しかし諸君。「年会費300万円」!! その300万円はあくまで「年会費」であって、もちろん1回チャーターするたびに高額のチャーター代を支払わなければならない。しかも会費は「年会費」であるから、300万円を毎年毎年払い続けるのである。
 知り合いの中には、平気でそういうコトをしているヒトもいらっしゃる。ヘリコプターをチャーターしてゴルフに行く。同じヘリでヘリ・スキーを楽しむ。うにゃにゃ、臆病な今井君には、とてもそんな豪華絢爛たるコトをする勇気は出ない。マイルをためて、世界の空港ラウンジでデカイ顔をますますデカくし、オカキの小袋をリュックに詰め込むぐらいのセコい行動が関の山である。
運転見合わせ
(運転見合わせの掲示 at 東京駅)

 すると、考えられる解決手段は「魔法のジュータン」ぐらいである。いま東京駅でタクシーに飛び乗り、「静岡まで!! 目標は15時。東名、いくらでも飛ばしていいから!!」とカッコよく叫べば、運転手さんだってタクシー冥利に尽きるというもの。15時到着目指して全力を尽くしてくれるだろう。
 一度止まった新幹線は、もうビクともしない。駅員さんも夢中で「回復には時間がかかります」「回復には時間がかかります」「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と繰り返すだけである。新幹線改札口付近には、大量のヒトがたまりはじめた。たまるのはオカネかマイルかポイントだけでいいのに、諦め顔のヒトビトが雑踏して、すでに足の踏み場もない。
 乗客としては「時間がどのぐらいかかるか」、その「どのぐらい」「HOW LONG」が最も大切であって、謝罪も、原因の説明も、事故の詳細も、聞かされても1円の足しにもならない。おそらく会社の慣例で、こういう場合「不確かなコトは一切口にしないように」「中途半端な希望をいだかせないように」とキツく指示されているのだ。
踊り子
(伊豆急下田行き、特急「踊り子」グリーン車内)

 静岡校の局長や東進本部と連絡をとりながら、今井君が考えたのは「在来線の特急『踊り子』で小田原か熱海まで行き、そこからタクシーに乗り換える」という解決策である。実際には「いつ動き出すのか分からない新幹線を、東京駅の雑踏の中でひたすら我慢強く待つ」ほうが得策であることが多いが、本部のヒトも「踊り子作戦」を選択した。
窓枠
(レトロな「踊り子」車内。昔は日本中どの汽車に乗っても、このツマミで窓を開閉できた)

 いやはや、ケータイというのは便利である。ホンの25年前、ケータイがまだ普及していないころだったら、こういう緊急連絡には「公衆電話の長い列に並ぶ」という手段しかなかった。
 大学に合格してパパやママに報告するにも、新幹線が止まって会社と相談するにも、まず探さなければならないのは公衆電話。テレフォンカードというものが出来てからいくらか便利になったが、それ以前は「小銭がない」という悲劇も起きた。しかも、やっとの思いで小銭を手に入れるころには、すでに唖然とするほど長い列が出来ていた。
静岡2
(静岡で講演会 2)

 結局、「踊り子」が小田原に着く頃、「新幹線の運転が再開した」という情報が入り、小田原で「こだま」に乗り換えたクマ蔵は、15時30分に静岡到着。校舎までの移動に10分かかったが、ギューギュー詰めの大講演会を、40分遅れで始めることができた。
 こういうハプニングがあった時は、話すほうも聞くほうも、いっそう熱が入り、盛り上がりのレベルもいっそう高まるものである。「これ以上は1人も入れない」という超満員の熱気の中、タダでさえ上がりはじめていた湯気は、飽和状態の水蒸気みたいに雨の滴を形成するほどになった。
 スタッフの奮闘努力に感謝&感激である。15時40分開始、17時10分終了。出席者約150名。うにゃにゃ、さんざん苦労して静岡に駆けつけた甲斐があったというものだ。
静岡3
(静岡で講演会 3)

 あまりの超満員のせいで、ブログ用の写真もいつも通りには撮影できない。いつもはスタッフに「生徒たちの後ろから、会場全体が写るように」とお願いして撮影してもらっているが、この日はあんまり満員で「生徒たちの後ろ」というスペースがないのだ。やむを得ず今井君が「自分も入れて自分たち撮り」ということにした。
 「せんせー、どうして講演会の写真はいつも後ろからなんですか?」という質問をよく受ける。これはポリシーである。女子でも男子でも、ブログに生徒の顔が入って、それでその生徒にストーカーなんかが現れたらタイヘンだ。まあ「教育的配慮」の一環で、写真には生徒の顔が入らないように注意している。
静岡4
(静岡で講演会 4)

 だから静岡でも「ブログに掲載するんで、顔が写ったら困るヒトは下を向いててください」「またはテキストで顔を隠してください」と断った上での自分撮り、ということにした。いま見てみると、意外に下を向いているヒトは少ない。今さらながら、この種のことにはあっけらかんとした世代だと感じる。
願い筒拡大図
(上賀茂神社「願い筒」拡大図)

 ついでに、一昨日掲載した写真について「せんせー、あれは何ですか?」という質問が相次いだので、京都上賀茂神社「願い筒」について説明しておく。
 ハッキリ、余りにも露骨に「末社」という看板のある橋本神社の前で発見したのだが、小さな筒の中に願い事を書いて、そばの木の枝にぶら下げておく。筒は直径2cm、長さは親指ほど、赤/青/緑/黄色など、色とりどりで美しい。上賀茂神社の売店で売っている。

1E(Cd) SPANISH MUSIC FROM THE 16th CENTURY
2E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 1/2
3E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 2/2
4E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 1/2
5E(Cd) CHOPIN FAVORITE PIANO PIECES
total m112 y276 d8171