Sat 120218 神戸から成増までの遥かな道のり 伊丹空港の蕎麦屋 東京・成増で講演会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 120218 神戸から成増までの遥かな道のり 伊丹空港の蕎麦屋 東京・成増で講演会

 3月19日、神戸で目覚めたクマ蔵どんは、昼すぎの飛行機で東京に戻らなければならない。19時から成増で講演会があるのだ。成増はスレッスレの東京都内。「ここから先は埼玉にナリマス」「次の駅は、もう埼玉に成増」なのである。
 神戸から成増は、遥かな遥かな道のりである。正午にホテルをチェックアウトして、まず伊丹空港に向かう。伊丹空港までは高速バスで三宮駅から約40分、1020円。会社指定の経路は新幹線移動で、もらったチケットももちろん新幹線だったが、クマ蔵には飛行機で空を飛んでいかなければならないワケが2つあった。
 まず、飛行機のほうが圧倒的に確実である。新幹線は「関ヶ原付近で大雪が降った」「線路内にヒトが立ち入った」「立ち入ったヒトと電車が接触した」その他、考えられるありとあらゆる理由で運転を見合わせる。ようやく運転を再開しても、その再開ぶりは「これでもか!!」とでも言いたげな、史上まれに見る不承不承ぶりである。
 飛行機なら「飛んじゃったんだから、着陸しないとボクが苦しい」のであって、まあ羽田ぐらいなら確実に降りていく。確かに窮屈だけれども、19時までに意地でも遥かな成増に到着していなければならないクマ蔵の身になれば、これほど信頼できる友はいない。
成増1
(大盛況に成増 1)

 マイルもたまる。うぉ、それは完全に余計な話だが、おかげで今年も今井君はANAのプラチナ・ステイタスをキープ。これをキープするかしないかは今井君の人生に大きな影響があって、プラチナ・ステイタスさえ確保できていれば、国内線でも国際線でも驚くほど大きな顔をして旅行が出来る。
 いや、「大きな顔ができる」もなにも、モトモト今井君の顔は野田首相や琴奨菊なみにデカイのであるが、年3回の海外旅行でスター・アライアンスの空港ラウンジが使用できるか否かは、ほとんど死活問題と言っていい。
 昨年12月のスペインでは、帰国前日にサンチャゴ・デ・コンポステラから夜行列車でマドリードまで移動。列車内では朝まで赤ワインをラッパ飲みしていたから、睡眠時間はほとんどゼロだった。命からがらマドリード・バラハス空港のラウンジにたどり着き、ほぼ無人の豪華ラウンジで7時間、居眠りし放題を満喫した。
羽田で
(羽田に到着。ポケモンジェットと、今井君が乗った昔デザインの全日空)

 優秀な高校生であり、品行方正な大学生だった今井君は、「授業中に居眠り」などという行儀の悪いことはしたことがない。特に大学学部在学中は、「授業中に居眠り」どころか、肝腎の授業そのものにほとんど出席していないから、出てもいない授業で居眠りすることは物理的に不可能である。
 だからこそ授業中でも何でも「居眠りの経験はあまりない」である。いやはや、マドリードの爆発的居眠りは今思ってみても恐ろしい。ラウンジの係員が「あれれ、この日本人、倒れてまーす!!」と判断し、葬儀屋なり警察なりに連絡してもおかしくないぐらいの爆睡であった。
 こういうふうで、スター・アライアンスのラウンジには1年中「オンブにダッコ」である。成田の国際線ならウドンにオニギリにビールにウィスキー、腹に詰め込めるものは意地でも詰め込んでから旅立つ。「みっともない」と思うヒトもいるだろうが、クマさんがちょっとぐらいイヤしくても、まあ大目に見てくれたまえ。
 小袋に入ったオカキ類も、地方の空港に行くと「ラウンジ内でお召し上がりください」とケチな貼り紙がしてあることはあるが、国際線の今井君には遠慮なんか皆無。だって、慣れない外国に行くのだ。いつ食べ物が手に入らない苦境に立たされるか、分かったものではない。
 大雪で空港閉鎖。暴動で乗継便が欠航。それどころか、航空会社のヒトの意地悪で乗り継ぎ不能。そうやって苦境に立たされた時、誰より何より頼りになるのは、小袋に入ったオカキである。諸君、「近くの親戚より、リュックのオカキ」。海外を飛び回るヒトは記憶に刻み込みたまえ。
メロンのババロア
(成増校で出してくれたメロンのババロア)

 もう一つ、クマ蔵がどうしても伊丹空港を利用したくなる理由があって、それは「辛味大根そば」である。店の名前は失念したが、いつでも満員の蕎麦屋が伊丹空港にある。関西のヒトは「うどん屋」と呼ぶのが正式かもしれないが、まあクマ蔵は東北・秋田のクマだから、詳しいことはヤンゴトナキ関西の上達部&殿上人にお任せする。
 旨いのかどうか、よく分からない。このあたりも田舎者で申し訳ない。味の判断も、舌の肥えた関西の上達部&殿上人の皆様にお任せだ。Mac君、「かんだちめ」で「噛んだ血目」だの、「おまかせだ」で「おまか瀬田」だの、そういう悪ふざけは大概にしていただけないかな。で、「大概にして」が「体外にして」と来るから、悪ふざけ連続ワザは称賛に値する。
地下鉄成増
(地下鉄成増の駅)

 しかし諸君、「上達部」を「かんだちめ」と判断できるなら、実は大したものなのかもしれない。「せんせー、ジョウタツブって、何ですか?」と真顔で質問されるに至って、今井君が日本文化の将来を憂えること、デーモン小暮閣下に勝るとも劣らない。
 この店の何がいいと言って、パートのオバチャンたちの真剣な頑張りぶりである。だからこそ、店はほぼ例外なくいつでも超満員。昼メシ時なら、2人の席でさえ「お相席、お願い出来ますか?」ということになる。両隣の店もそのまた隣の店も「店全体で3~4人」の閑古鳥でも、この蕎麦屋だけは行列が出来ている。
 今井君はこの店の辛味大根そばが大好き。火花が散るほど真剣な表情のオバチャンが、何故かホントに済まなそうに「スミマセン」「スミマセン」を連発しながら運んできた蕎麦をすすると、辛味大根の辛さがハンパではない。一緒についてくるワサビどんが「ボクなんか、まだまだ辛さ初級者です」と頭を掻いてみせるほど、この大根は辛い。
 こうして、お口の中もお腹の中も大根の辛さがフツフツ火を噴いている状態で、クマ蔵は15時に羽田到着。羽田からは京急の高速バスで渋谷に向かい、渋谷から地下鉄副都心線に乗れば(Mac君は「服と新鮮」と来たけれども)、17時半には成増に無事到着できた。
成増2
(大盛況に成増 2)

 成増での講演会、19時開始、20時半終了、出席者105名。本来なら50名でパンパンの会場で、申込者80名を超えたところでいったん締切にした。しかしあんまり熱心に「出たいよぉ」「出たいよぉ」という生徒が多いので、万やむを得ずOKを出したら、95名になってしまった。
 「95名ならナントカなるか」と安心していたところ、当日「まだ入れますか?」という駆け込みの生徒が10名きてしまい、場内は「空調が効かない」という超&超満員。今井君が後ろから教壇に向かおうとしても、ほとんど通路というものがない。普段なら一気に教壇に駆け上がるクマどんも、通路で行き悩んで前進できない。
司会者と今井君
(壇上は司会者。真ん中あたりに渋滞しているのが今井君)

 もうもうと湯気の上がる状態で、それでも失敗する講師なんか誰もいない。最初から最後まで大爆笑が続き、しかも文法&作文問題を10題ほどチャンと解説して、正式名称「公開授業」の面目も保った。
 成増は小規模校舎ではあるが、2012年はこの校舎だけで、東大3名&早稲田慶応11名の合格実績を出した。しっかり基礎力をつけ、英語マッチョになって英語を確実な得点源として確保し、「他の科目で失敗しても、英語が支えてくれる」という安定感を身につけてほしいと念願するクマ蔵であった。

1E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 1/3
2E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 2/3
3E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 3/3
4E(Cd) Sequentia:AQUITANIA
5E(Cd) Nevel & Huelgas Ensemble:Canções, Vilancicos e Motetes Portugueses
total m107 y271 d8166