Thu 120209 長崎で日なたネコたちに遭遇 佐世保で講演会 魔法のジュータンで帰還 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 120209 長崎で日なたネコたちに遭遇 佐世保で講演会 魔法のジュータンで帰還

 3月9日が大村、3月10日が佐世保、3月11日が長崎、長崎県で3つの講演会が連続したので、長崎全日空ホテルで3連泊することにした。どういうわけか全日空ホテルは、5~6年前から全国で「ANAクラウンプラザホテル」に名称変更してしまったが、今井君としてはどうしても「全日空ホテル」であってほしい。
 タクシーに乗って「ANAホテルまで」と告げると、「は?」とか「は? APAホテル?」と問い返されるのは何だか面倒である。タクシーの運転手さんもウソをつけない人が多くて、ANA なら「はっ、ANAホテルでございますね?」だが、APAなら「は? え? 何ホテル? アパ?」と余りにも正直に態度を使い分けるのだ。
ひなた猫1
(長崎のネコたち1 中華街で)

 さて、長崎全日空ホテル3連泊ということになれば、旅行好きな今井君の血が黙っていない。長崎というのは、本来なら修学旅行や、普通の家族旅行や、大学生の卒業旅行の目的地である。ここに3連泊するのに、仕事ばかりじゃ余りにマジメすぎる。
グンニーモ
(グンニーモ? 茶喫んぶんぶ?)

 大村での公開授業が驚異的大成功に終わった翌日、クマ蔵はまず長崎新地の中華街「江山楼」で皿うどんを満喫することにした。長崎なら普通はチャンポンであって、「何でわざわざ皿うどん?」かもしれないが、これもまたクマ蔵の趣味である。揚げた細麺にチャンポンと同じ味のあんを絡めてパリパリ&ポリポリやっていると、至上の幸福に浸れるのだ。
皿うどん
(長崎中華街「江山楼」の皿うどん)

 こういうのも、幼児体験のせいなのかもしれない。今井君の両親は大の揚げヤキソバ好き。今井君がまだ小学生だった数百年前、秋田のデパート「木内」または「本金」の3階大食堂で食事をすると、両親は必ず揚げヤキソバの食券を買った。
 当時の可愛いコグマの宏クンは「ホットドッグとソフトクリーム」が定番。その後いくらか成長して悪い子になった小学6年の今井君は、友人の杉山君とコッソリ「本金大食堂」を訪れ、憧れの揚げヤキソバを注文してみた。
 何を食べても果てしなく旨いと感じる12歳のころだ。あれ以来、今井君はチャンスさえあれば揚げた細麺を注文し、周囲のお客がみんな思わず揚げヤキソバを注文せずにいられなくなるほど旨そうに、鼻高々で揚げヤキソバを頬張るようになった。
ひなた猫2
(長崎のネコたち2 グラバー園付近で)

 これは決して冗談や誇張ではない。クマ蔵が揚げヤキソバを頬張る様子を横目に見て、それでも「いや、オレはチャンポンを食べる」「いや、オレはラーメン」「いいえ、アタシはクリームみつ豆」と言えるほど自己主張の強烈な人は考えにくい。隣の客も、その隣の客も。おそらく雪崩をうって我も我もと「皿うどん・細麺」に殺到する。クマの迫力とは、そういうものである。
孔子廟
(長崎 孔子廟)

 江山楼の皿うどんは「並」「上」「特上」の3種類である。店員のお姉さんが「客がその区別を知っているのは当たり前」という態度で、「アナタが求めているのは3種のうちのどれなのか?」と厳しく尋問してくるから、初めてのお客はまごついてしまう。
 並んでいるテーブルもほとんどが10人用の大テーブルだから、遠慮深い今井君なんかはホントに小さく丸まって食べることになる。まあ、それもいいじゃないか。ここはあくまで観光地であって、観光地を寂しくウロついているクマなんかは、少しビクビクするぐらいがいいのだ。
ひなた猫3
(長崎のネコたち3 グラバー園付近で)

 この後、クマ蔵はオランダ坂→唐人屋敷跡→孔子廟など、長崎の厳しい坂道を暢気に逍遙して、早春の昼下がりを満喫した。長崎の人々には、観光客に優しいヒトが多い。唐人屋敷からオランダ坂方面に向かう坂道で迷っていると、60歳前後のオバサマが「それなら一緒に階段を登っていかんかね?」と誘ってくれた。
 オバサマによると「森サンという歯医者さんがあるから、その脇の坂を上って行きんしゃい」だったり、「アナタの持ってる地図じゃ、そりゃ道に迷います。ワタシに言わせりゃ、その地図は間違いだがネ」だったり、詳しいことこの上ない。
 とにかく早口に彼女の生活圏を詳細に説明しまくるので、よそ者のクマ蔵が理解したり記憶したりするのはほぼ不可能。しかしとにかく優しさは身にしみた。一緒に険しい階段を上ったテッペンで、丁重にお礼を言って頭を下げた。
ひなた猫4
(長崎のネコたち3 グラバー園付近で)

 長崎の街では、日なたに集まるネコたちもまたたいへん優しいのである。ほとんどのネコが、カメラを向けても嫌がらずに写真に収まり、それどころかきわめてネコらしいポーズまでとって、日なたネコとしてモデルを引き受けてくれる。5泊6日の講演旅行でニャゴロワとナデシコに遊んでもらえないぶん、ネコ好きクマ蔵は長崎の日なたネコたちの歓待を受けてホッコリ慰められた。
グラバー園から
(グラバー園付近から長崎市を望む)

 3月10日、長崎県佐世保で講演会。19時半開始、21時終了、出席者131名。昨日と同じように「約130名」でいいところ、きわめて正確に「131名」と念を押したのは、やはり校舎長や若いスタッフの奮闘に深く感謝するからである。
 街の規模はともかく、校舎規模から考えて50名ぐらい参加者があれば御の字としなければならないところ、昨日の大村に続いて言語道断なほどワガママを言って、131名の出席を実現してもらった。感謝&感激であって、この講演会をキッカケに佐世保の受講生を爆発的に増やすことこそ今井君の仕事である。
佐世保1
(佐世保での講演会 1)

 マコトにありがたいことに、受験が終わった高3生も十数名出席してくれたし、保護者も20数名、高校入試が終わったばかりの中3生も20数名集まってくれた。今井君を一番盛り上げてくれたのは、保護者の皆さん。懐かしい「旺文社ラジオ講座」の話が始まると、後方の保護者席は大きな波を打って揺れ動くほどであった。
佐世保2
(佐世保での講演会 2)

 終了後、「高田屋」にて祝勝会。当初は若いスタッフも参加の予定だったが、公開授業にあんまり多くの外部生が参加してしまったので、若い諸君は夜遅くまでその対応で目一杯。祝勝会は寂しくオジサマ4名で蕎麦をすすることになった。
 祝勝会は23時半まで。昨日の大村でも2合徳利5本をカラッポにしたクマ蔵は、今日の佐世保でも2合徳利4本を1時間半でカラにした。うーん、相変わらず底なしであるね。
佐世保で語る
(佐世保で、熱く語るクマ)

 佐世保から長崎への終電車は、22時04分に佐世保を出てしまっている。長崎まで各駅停車で2時間近くかかるけれども、クマ蔵が佐世保の店を出た時点で、すでに長崎に到着してしまっている。出ちゃった電車に乗れない以上に、目的地に着いた後の電車に今さら出発地から乗れないのは、あまりにあまりに自明の理。仕方なくクマどんはタクシーという魔法のジュータンに頼ることにした。
 佐世保から長崎までは、さすがのジュータン君でも高速道路で1時間、料金は高速代を合計して約3万円。「コイツ、金銭感覚クルってる」と言われそうであるが、安心したまえ、今井君は頭の芯から正気の正ザエモンなので、チャンと「値切る」「交渉する」という術にも長けている。
 店のヒトを通じて交渉してもらった結果、ジュータン代は誰も信じられないぐらい安く上がることになった。「あれれ、運転手さんに申し訳ないですぅ」とか、心にもないことを言いながら、午前1時すぎ、無事に長崎全日空ホテルに帰還することができた。

1E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER④
3E(Cd) Karajan:BACH/MATTHÄUS PASSION①
4E(Cd) Karajan:BACH/MATTHÄUS PASSION②
5E(Cd) CHOPIN FAVORITE PIANO PIECES
total m53 y217 d8112