Wed 120208 大阪梅田で講演会 大阪ミナミの夜をほっつき歩く 長崎県大村で講演会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 120208 大阪梅田で講演会 大阪ミナミの夜をほっつき歩く 長崎県大村で講演会

 3月7日、大阪都梅田駅前で講演会。19時開始、20時半終了。会場はJR大阪駅のお隣の高層ビル26階だから、丸の内か銀座のど真ん中で講演会を開催するようなものである。
 いかにも大阪らしい繁華街の雑踏の中に、担任助手の若者が何人も立って、集まってくる生徒たちを誘導してくれている。夕暮れの大阪駅前の雑踏はたいへんなもので、誘導係でもつけないと道に迷う生徒もたくさん出そうである。「今井先生公開授業会場」のプラカードを掲げて頑張ってくれた彼らに、大いに感謝する。
 会場のあるビルの中には、かつて大阪の名門「浪速予備校」が入っていたのだという。おお、懐かしい。30年前までは、何でもかんでも代ゼミと河合塾ではなくて、その街その街の名門予備校が大繁盛していたのである。京都なら近畿予備校。大阪なら浪速予備校と夕陽丘予備校。福岡なら水城学園と九州英数学館。その多くが閉校したり、大きく規模を縮小してしまった。
 その浪速予備校がかつて繁栄したビル内の会場に、約130名の高校生が集まってくれた。主催は梅田駅前校舎であるが、京橋・鶴橋・都島・千里中央など大阪都心部の校舎に通う生徒たちもたくさん詰めかけた。誘導係は、間違いなく必要だったのである。
梅田で講演
(大阪梅田で講演会)

 大阪での講演会は緊張する。もともと笑いのセンスの高い土地だから、油断すると「60秒に一回の爆笑」というスタンダードが保てない。大阪で「オモロないで」と切り捨てられるのは、講師として最も情けない事態である。
 始まってみると、幸いなことにその辺の心配は一切無用であった。相変わらず今井君は絶好調であって、しばらくすると「ヤバイ」「ヤバイ」の絶叫や悲鳴まで上がるほどの爆笑の連続。その中でもキチンと文法問題11問と英作文2問の解説をキッチリこなした。いつも通りキレイな花束をもらって、ピッタリ90分で終了。
梅田花束
(最後に花束をもらう)

 終了後、同じ高層ビル最上階で祝勝会。今井君とほぼ同年代のオジサマたちを中心に5人が出席して、昭和40年代のプロ野球の話題で大いに盛り上がった。
 さすが大阪であって、かつてパリーグを沸かせた南海ホークスや近鉄バファローズに話題になると、オジサマたちはついついハマってしまって止めようがない。そんな大昔の話をされてもチットモ分からないはずの世代の人も2人同席していたから、ちょっと悪いことをしたかもしれない。
写らない熱演
(熱演すぎて、カメラにうまく写らない)

 翌日は大阪で丸1日ヒマだったので、夕方17時からミナミをほっつき歩いた。まず難波のシューマイ屋に入り、シューマイ屋から日本酒の立ち飲み屋、ワインの立ち飲み屋、最後に道頓堀のラーメン屋で〆ということにした。
 「シューマイ屋」という存在にも驚くが、これはまさに昭和中期の大阪の香り。気さくで愛想のいい店のオバチャンも、やっぱり昭和の大阪の香り。もちろん延々とシューマイばかり食べ続けるわけではなくて、春巻きに鶏の唐揚げも悪くなかった。店の出口で「今井先生ですか?」の男子2名に遭遇したけれども、この時はまだそんなに酔っぱらってなかったから、まあ大丈夫だろう。
道頓堀で1
(道頓堀で 1)

 日本酒の立ち飲み屋では、向こうのカウンターに石原慎太郎都知事にソックリのオジサマを発見。いやはや、目一杯ソックリ、ソックリ度95%である。ご本人よりチョッピリ疲れてしぼんだ感じもあるが、そこがいかにも大阪の庶民の味を出している。
 タバコに火をつけてマズそうに顔を歪める、その表情がまたたまらない。あんまりご機嫌斜めな感じなので、気軽に「石原都知事とソックリって言われませんか?」と尋ねる勇気は出ない。しかしどうもオジサマもある程度は意識していらっしゃる様子である。
 立ち飲み屋全体の写真を撮っていたら、オジサマの顔もカメラに収まってしまった。店の様子をブログに掲載したいのはヤマヤマだが、それでは都知事くりそつオジサマを盗撮して掲載することになってしまう。こんなに引っ張っておいて恐縮だけれども、オジサマがどのぐらいソックリなのか、写真で説明することはできない。
道頓堀で2
(道頓堀で 2)

 「ワインの立ち飲み屋」ということになると、「ええっ、ワインなのに立ち飲みなの?」という驚きが先に立つが、どうやらこれが大阪の最先端、大流行中らしいのであって、立ち飲みとは言っても雰囲気はたいへんオシャレである。
 外からは高級店のように見えていて、中の雰囲気も間違いなく高級。オシャレであるために必要なすべてが揃っていて、しかしそこには椅子だけがない。意地でも、無理やり、何が何でも、椅子だけを排除した観がある。
 今の大阪ミナミでは「椅子を置かない」「立ち飲みである」というのがまず第一義として存在して、「立ち飲みでなければ意味がない」「つまらんで」「オモロないで」なのだ。繰り返しになるが、大阪で「オモロない」と切り捨てられれば、芸人でも一般人でも飲食店でも、それはあっという間に死活問題。何が何でもまず「オモロい」の一言を引き出さなければならない。
 なかなかキツい街だけれども、今井君は大好き。ナマハンカに椅子なんかがあるより、飲みたいだけ飲んでサッサと次の店に行ける立ち飲みのほうが、気の短いクマ蔵にはピッタリだ。おかげでミナミの店を一晩で5軒も試すことが出来た。久しぶりに仕事以外で飲み歩いて、楽しい一晩であった。
トルコランチ
(翌日の昼食は長崎でトルコライス)

 3月9日、伊丹空港から長崎に移動する。東京は激しい雨だったらしいが、大阪も朝から強い雨。飛行機は揺れた。長崎空港からは超満員のバスに1時間揺られ、長崎全日空ホテル到着12時半。フロントにお願いして、早めにチェックインさせてもらった。
 この日は長崎からクルマで40分ほどの大村市で講演会。20時開始、出席者103名。「約100名」と書いてもいいところをわざわざ「103名」と正確に書くのにはワケがあって、若い校舎長やスタッフのたいへんな努力でこの数字を達成してもらったからである。
大村1
(長崎県大村、湯気の上がる大盛況 1)

 街の規模からして50名ぐらいの参加者が集まれば「御の字」と考えていいところ、ちょっとワガママにお願いして、獅子奮迅の努力をしていただいた。スタッフの皆さんに大いに感謝する。写真の通りパンパン&パンパンに膨らんだ教室を眺めて、感激に涙が溢れそうである。
 こうなれば、さすがにクマ蔵だ。もう一切の遠慮なしに、これ以上は考えられない最高の公開授業を90分間展開。話すほうも聞くほうもボルテージが上がりすぎて、狭い教室はそこいら中で大沸騰。湯気が上がって窓も真っ白く曇り、蒸し暑いこと限りない。お昼に食べた長崎名物トルコライスが胃袋から逆流するほど盛り上がって、21時半、定刻で終了した。
大村2
(長崎県大村、湯気の上がる大盛況 2)

 終了後、大村市「本陣」で祝勝会。昨日大阪で出会ったシューマイ屋のオバチャンに負けず劣らず感じのいい店の女将に再び感動しながら、長崎県大村の夜は更けていった。

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER④
2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER④
3E(Cd) Jochum:BACH/JOHANNES PASSION②
4E(Cd) K.Richter:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE①
5E(Cd) K.Richter:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE②
total m48 y212 d8107