Mon 120120 帝国ホテルの「今井さま」 ポイント&マイルの今井さま CM 新バージョン | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 120120 帝国ホテルの「今井さま」 ポイント&マイルの今井さま CM 新バージョン

 2月17日深夜、小松「一山楼」での祝勝会から、大雪の中をタクシーで何とか帰り着いたのが(スミマセン、昨日の続きです)ANAクラウンプラザホテル金沢。おお、贅沢である。しかも、昨日まで2連泊していたのが、帝国ホテル大阪。おお&おお、贅沢の極み、贅沢×2。または贅沢2乗である。
 「今井君、ホントなら山の穴蔵で冬眠しているべきクマどんが、毎日こんな贅沢していていいの?」であるが、諸君、誤解しないでくれたまえ。この3泊の贅沢は、ヨーロッパ旅行でコツコツ貯めたマイルやポイントを利用して、驚くほどの格安料金で実現しているのだ。
 帝国ホテル大阪は、Leading Hotelsのポイントを利用。昨年のマドリード/アテネ/サントリーニ/ミコノス/ミュンヘン滞在のポイントが蓄積、ほぼ膨大と言っていい数字に達して、今回の帝国ホテル大阪が実現した。
ひな人形
(帝国ホテル大阪、ロビーのヒナ人形)

 実は「帝国ホテル大阪」と酷似した名前の「大阪帝国ホテル」というのも存在する。ネットを見ていると、ふとそちらのほうに引き込まれそうになるが、こういうのもさすが大阪であるね。
 なんばだったか心斎橋だったか、繁華街のど真ん中にある「大阪帝国ホテル」と比較して、超高級ホテルであるはずの「帝国ホテル大阪」は、ロケーション的に圧倒的に不利。梅田までシャトルバスを走らせているが、途中の細い道路はいつもクルマが混雑して15分以上かかる。
 「ならば鉄道で」と思っても、最寄りの桜宮駅まで徒歩で10分。ホテルのサイトは強気に「徒歩5分」と主張しているが、大川にかかる源八橋をわたって歩く心理的圧迫は予想以上に大きい。強烈な冬の北風に耐えながら歩くときはなおさらである。
ゆかた
(帝国ホテルで発見したユカタ。墨跡も鮮やかに♨「ていこくほてる」と書き散らしたデザイン。どう思います?)

 こういうロケーションでは、ビジネス客の宿泊は余り期待できない。実際、朝食レストランで見渡したところでは、熟年オバサマ3~4名グループと、韓国女子大生の卒業旅行が圧倒的に多い。
 朝食ですでにビシッとスーツを着こなした上級ビジネスマンもチラホラするけれども、オバサマ/オネエサマのグループにはさまれて、いかにも「肩身が狭い」→「次からはヤメようと決意」な感じ。コスパにうるさい関西のオジサマたちにとって、まさにそのコスパが全く感じられないのだ。
帝国ホテル1
(帝国ホテル21階からの風景)

 相当な経営努力が伴わないと、こりゃ経営は困難を極めそうだ。梅田駅至近の一帯には、ウェスティンも阪急インターナショナルもヒルトンも、ズラッと肩を並べて競い合っている。関西のオジサマなら、声を揃えて「何を好き好んで桜宮まで15分もかけて行かなあかんのや?」と尋ねたくもなるだろう。
 おお忘れていた、梅田ならリッツカールトンだってある。リッツカールトンは、8000円もする超高級朝食でも有名。「は? 朝食が8000円で、ステーキ付きだって?」であるが、梅田から歩いてだって行ける。往復のタクシー代を考えたら、むしろ8000円払ってドエライ朝食を楽しんだほうがいいかもしれない。
帝国ホテル2
(廊下も、15年前のものとは思えないほど真新しく美しい)

 帝国ホテルのロビーには、すでにそういう切迫した危機感が流れ始めている。贅沢なヒナ人形が飾られたロビーをクマ蔵が通ると、
「今井さま、おはようございます」
「今井さま、タクシーでございますか?」
「今井さま、行ってらっしゃいませ」
「今井さま、ご滞在はいかがでございましたか」
「今井さま、またのお越しをお待ちいたしております」
その他、いったいどんな今井さまなのか、他のお客がビックリして目を白黒させるほど「今井さま」「今井さま」の大洪水。フロントクラークも、ベルボーイもみんな、このクマが「今井さま」であることを熟知している。
 こうなると思わず「スミマセン、ポイントを貯めて格安で泊まっている『なんちゃって帝国ホテル』なクマに過ぎません。ホントにスミマセン。大した今井さまではないんです」と、周囲に宣言したくなるぐらいだ。
 というか、何だかホテルクラークに集団で監視されているみたいで、ちょっと居心地が悪い。ものには限度というものがある。宿泊階でエレベーターを降りた瞬間、再び「今井さま、お帰りなさいませ」と和服の女性職員がどこからか飛び出してきたりするのは、明らかにやりすぎである。少しは放っておいてもらいたい。
月うさぎ
(大阪で購入した日本酒「月うさぎ」。微発泡で飲みやすい)

 ANAクラウンプラザ金沢にも、同じように貯まったマイルを上手に活用して安く宿泊する。例えエコノミークラスでも、1年3回ヨーロッパに旅し続けて貯まったANAマイルは膨大。これを使えば、日本国中どこのANAホテルも安く宿泊可能になる。
 諸君、こういう消費スタイルをバカにしてはならない。消費したら、チャンともらえるべきオマケをもらう。今昔物語にも、崖から落ちてもめげずに抱えきれないほどのキノコを集めて上がってきた藤原陳忠の逸話がある。
金沢
(金沢の天気予報では、雪だるま君がオナラぷー♨していた)

 それをケチンボと笑っているうちは、まだまだ人生がわかっていない。いや、経済の本質もわかっていない。オマケを楽しみに、限度を逸脱しない範囲で積極的に消費すれば、その程度のことで経済は活性化するのである。
 貯まったポイントやマイルは、可及的速やかに利用すべし。ドラッグストアでもコンビニでも、エディでもスイカでも、オマケがついたら必ずオマケをもらって、もらったら貯めて、貯まったらすぐに利用すべしだ。
 そういう姿勢がないと、受験勉強だってうまくいかない。「模試を受けたら、復習しよう」は当たり前として、英語の長文読解問題は全文必ず10回音読する。いや10回じゃ足りないな。20回音読する。10回20回と音読するうちに、オマケは雪ダルマ式にどんどん大きくなって、志望校は2つでも3つでも上がっていくのである。
小松
(小松の雪だるま君もぷー♨)

 新しいバージョンの東進CMが流れているようであるが、そこで今井君が「必ず10回音読、いや10回じゃ足りないな、20回音読」と力説しているのは、要するに「毎回オマケを貯めるのって好きでしょ。音読で貯まるオマケやマイルやポイントで、気がつくとタップリお得な人生になりますよ」という処世訓を含む。
 オマケが数字にならないのは、誰でもツライ。音読したら、音読のページ数なり行数なりを、ポイントカードのハンコみたいに貯めていくといい。ご褒美があれば、オマケをためようという努力は続きやすいものである。
 なお、2012年春のCMは出演する講師の数が9名に増えたので、講師それぞれ「出るバージョン」と「出ないバージョン」がある。9人の発言を、諸君、大いに楽しんでくれたまえ。

1E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO②
2E(Cd) Festival International de Sofia:PROKOFIEV/IVAN LE TERRIBLE
3E(Cd) Schüchter:ROSSINI/DER BARBIER VON SEVILLA
4E(Cd) Cohen:L’HOMME ARMÉ
5E(Cd) Michael Jackson:HISTORY②
total m103 y103 d7998