Sun 120119 凄&驚&激!! 北陸の大雪と石川県小松での講演会 一山楼での祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 120119 凄&驚&激!! 北陸の大雪と石川県小松での講演会 一山楼での祝勝会

 2月17日、大雪の降りしきる石川県小松で講演会。大阪からお昼のJR特急サンダーバードで、いったん金沢まで移動。ホテルにチェックインしてから小松に向かった。
 この日の北陸は、天気予報が前々日から真剣に予想していた通りの大荒れ。北陸どころか、電車が新大阪駅を出て京都に向かう段階で、すでに北の空は分厚い黒雲に覆われた。不気味な黒雲からは、濃密な雪が上空にケムリのように広がりはじめている。さすがに北国出身の今小路クマ蔵は、それが雪であることを一瞬で見極めた。
小松全体像
 (石川県小松で講演会 1)

 琵琶湖の西を北上する湖西線でも、雪はどんどん激しくなった。湖畔の松の樹々は北西の風に吹かれて枝をゆらゆら大きく揺すり、比叡山も比良山系も白い雪に覆われている。堅田を過ぎて、右の車窓の湖水は青から暗い灰色に変わり、田んぼも道路も雪に埋もれている。
 「こりゃ、たいへんな雪になる」。これも雪国出身の今小路君(昨日の記事参照)だからこその直観である。今小路君は、「もうすぐ雪がくる」「その雪は、たいへんな大雪になる」と、空気の匂いと感触だけで直観できるのだ。
 空気の硬さ、灰色の雲の渦巻きかた、枝の間を吹き抜ける風の音階、その程度のことで、これから降る雪の深さも冷たさも、獣のように正確に予測できる。「獣のように」も何も、今小路今麻呂どんはクマの化身であって、ヌクヌクだらしなく冬眠中のクマの代わりに、そういうことをチャンと見きわめながら生きている。
白塗り
 (おひなさま並に白塗りな感じの特急サンダーバード)

 金沢到着14時半。予想通り雪が激しくなって、まず新潟・富山方面からの北陸本線が遅れはじめ、反対方向が遅れた影響で金沢行きも芋づる式に遅れが出始めた。福井や金沢あたりはいくらか暖気が残っているのか、車窓から見る雪は緩んでいたが、北国出身の本能で「夜からは大雪になる」という強烈な予感があった。
小松1
 (石川県小松で講演会 2)

 小松での講演会、19時半開始。小松駅に降りたところで、「案の定」という副詞がまさにピッタリ当てはまる激しい雪が降り始めた。「こりゃ積もるな」「すごく積もるな」「記録的な大雪になるな」と、クマさんたちも穴蔵の戸口のところで溜め息をつきそうな降りかたである。
 当初の予定が100名だったから、「こんな大雪で『雪だから、まあいっか』と欠席する生徒が続出すれば、会場はきっとガラガラだな」という恐怖が迫り、もうクマ蔵はネグラに潜り込んでヌクヌク冬眠していたい。
小松2
 (石川県小松で講演会 3)

 しかし、若いスタッフ諸君の日頃の努力がチャンと実ったようで、最終的な出席者は約120名。この激しい吹雪にも関わらず、友人どうし2人も3人も連れだって今井の短足ぶりを見に熱心に集まってくれた。会場は超満員、座りきれない生徒も出た。こうなると、今井君の張り切りかたもハンパではない。開始10秒で一気にボルテージが上がり、「大爆笑20秒に1回」のレベルに急上昇した。
 つい1週間前の岐阜県大垣もそうだったが、このレベルになると、ほぼ「貫く棒のごときもの」な感じの笑いの太々とした笑い棒が90分間会場を貫くことになる。この最高の出来だと、生徒たちも大満足だったと思うが、今井自身が幸福の絶頂に達し、幸福の渦巻きに溺れそうになるほどである。
小松花束
 (最後に花束をもらう at 小松)

 終了後、祝勝会は講演会場近くの「一山楼」。すでに深く積もった雪の中、ツルツル滑る雪道を、ツルツル滑る高級革靴で、約5分歩いてたどり着いた。これ以上考えられないほどの大成功のあとの祝勝会、しかもこんな大雪の中「我々だけこんなにヌクヌクしている」という安心感は、わざわざサリンジャーに言われなくても、雪国の人なら誰でも知っている。
 一山楼の店内の様子は「食べログ」でも見られるから、どうぞご覧ください。食べログ2枚めの写真が、我々が祝勝会で盛り上がった部屋。石造りの蔵を改装した部屋で2時間、美味しい加賀料理をいただいた。こんなに雰囲気がいいと、「今度はプライベートでも是非来てみたい」という講師がいても不思議ではない。
拡大図
(小松講演会の今小路クマ麻呂。喋りまくって、少々顔が赤い)

 最初予定されていたスケジュールだと、今井君が金沢に帰るのはサンダーバード最終列車、小松発24時30分。ついこの間書いた通り、今井は打率.997の驚異的な打率を誇る。「どうせ大成功するんだから、大成功のあとの祝勝会は徹底して楽しもう」というコンセプトである。
 しかし「さすがにこの雪では電車は止まってしまう」と判断して、早めの金沢帰還を決めた。だって、大雪には慣れているはずの店のヒトたちまでが、「この調子だと、タクシーさえ走らなくなる」と慌てはじめるほどの猛吹雪になっていたのだ。
 こうして結局、小松から金沢まで一気にタクシーで帰ることになった。後で確認したところでは、23時ぐらいから電車のダイヤは完全に乱れてしまい、列車の運休が相次いだとのこと。ちょっと贅沢してタクシーに乗って正解だったし、そのタクシーだって積もった雪にタイヤをとられ、エラくフラフラしながら高速を何とか走りぬけたのだった。

1E(Cd) SPANISH MUSIC FROM THE 16th CENTURY
2E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN①
3E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN②
4E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO①
5E(Cd) Billy Joel Greatest Hits②
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