Sat 120118 あをによし奈良の都と鶴橋を満喫 大阪都講演の合間の、万全のピー子対策 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 120118 あをによし奈良の都と鶴橋を満喫 大阪都講演の合間の、万全のピー子対策

 15日が岸和田講演会→16日が茨木講演会と連続すれば、もちろんクマ蔵は大阪都に2連泊する。すると、2連泊の中日=2月16日午前から午後にかけて、大阪都のど真ん中でクマはヒマを持て余すことになる。
 ただでさえ旅行好き、ヒマさえあればヨーロッパ中をのし歩いて飽きることのないクマ蔵を丸1日放置すれば、まさかいきなりヨーロッパに姿を消しちゃうことはないとしても、大阪やその周辺の思わぬ場所に出没して、地元の人々を慌てさせる。
秋篠寺1
(2月16日、今井君は奈良・秋篠寺を訪れた)

 16日のクマ蔵が最初に思いついたのは、「大坂城にでも行ってみるか」。しかし、中国の人の団体さんや韓国からの卒業旅行じゃあるまいし、こっちはレッキとしたオトナのクマであって、大坂城なんかノシノシうろつき回れば、アッという間に地元猟友会の猟銃の餌食になりかねない。
 そこで次に考えたのが「鶴橋の市場をうろついて、焼き肉屋のおばちゃんに叱られながら焼き肉でも食べるかねぇ?」である。「ここはソウル? それとも釜山?」というほど激しくキムチの匂う薄暗いマーケットを歩き回れば、それもまた大阪ど真ん中に1日放置されたクマとして、なかなか楽しい過ごし方になるだろう。
秋篠寺2
(秋篠寺)

 しかしどうせ鶴橋まで行くなら、そこから近鉄電車でほんのちょっと東に向かえば、そこはもう青丹よし奈良の都である。
「せんせー、何ですか、アオタンよし奈良の都って?」
などという質問は、さすがによしてくれたまえ。青丹で「あをに」であって、「あをによし 奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」だったら、四谷大塚の5年生ならきっと誰でも知っている。まだ春の花は咲かないが、クマ蔵の食べる鍋焼きうどんぐらいは何とかなるだろう。
秋篠寺3
(秋篠寺。緑の苔が見事である)

 さて、あをによし奈良の都はシカ君たちの支配領域。同じ四つ足としてクマどんを笑顔で迎えてくれるはずだ。大仏さまも1300年座ったままでクマをお待ちでいらっしゃる。春が近づいた東大寺二月堂は「お水取り」の準備が始まっているはずだ。
 というわけで、昭和の香りタップリの鶴橋から快速急行に乗り、やがて生駒の山を越え、快速急クマはあっという間に大和西大寺の駅に着いた。最初の目的地は秋篠寺。駅から外に出ても、快速急クマには「タクシー」という魔法の絨毯みたいな強い味方がいる。飛ぶがごとくに秋篠寺を襲い、目の前に現れた重要文化財「技芸天」の仄かな笑顔を拝むことができた。
仁王像
(寒さに負けない強いオカタ。東大寺南大門で)

 修学旅行の季節の奈良であれば、秋篠寺みたいな人気の観光地で、これほど静かに技芸天を拝み、「ご無沙汰しました」とご挨拶申し上げることなど不可能である。しかしこの日は、まさに驚嘆すべき静寂の秋篠寺を堪能。他に人影は、物静かな熟年男女2人1組のみであった。
しかくん1
(シカ君&シカちゃんたち)

 ここからまたマホーのジュータンを駆使して東大寺へ。シカ君たちとの再会も果たした。まさか「六本木の奥にクマの肉を食べさせる店があってね。そこでクマやイノシシと一緒にシカ君の肉も食しました。キミたちシカも結構旨いね」などと彼ら彼女らに告白したりはしないが、シカ君もシカちゃんも長いまつげのつぶらな瞳を伏せて、どうやらクマ蔵の食欲を警戒している様子である。
しかくん2
(シカ君)

 南大門の運慶ちゃん&快慶クンも、相変わらず元気。「あ」とか「うん」とか言ったまま、もう1000年近く頑張って突っ立っているわけだから、まさに尊崇に値する。
 大仏どんだってそうだ。なんだかんだメンドクサイ批判を受けながら、あんな寒くて蒸し暑いところに無表情で1300年座り続けるなんてことは、滅多なことでできるものではない。さすがホトケ様の忍耐力は、クマ蔵なんか足許にも及ばない。
大仏様
(大仏さま)

 あんまり寒かったので、二月堂前のお蕎麦屋さんで、中国人&韓国人観光客に囲まれつつ天ぷら蕎麦をすすることにした。だってこの店には、鍋焼きうどんがなかったのだ。ま、いいか。おそらく寒さのせいもあって、天ぷら蕎麦もなかなか旨かった。
大仏殿
(余りの寒さに閑散とした大仏殿)

 せっかく奈良まで足を伸ばして、秋篠寺と東大寺と天ぷら蕎麦で終わりというのでは、何だか芸がなさ過ぎるけれども、諸君、午後6時からは大阪都茨木で例の450名の大講演会が待ち受けている。「鶴橋あたりで焼き肉を満喫」→当然の帰結として「焼き肉臭い今井君がステージに登場」という事態は避けなけれならない。
今小路
(バスで「今小路」から帰ることにした今小路クマ蔵であった)

 しかしホテルへの帰り道、やっぱりちょっとだけ鶴橋に寄っていくことにした。もちろん、お腹の中ではさっきのお蕎麦がタプタプ揺れ、天ぷらのコロモがふやけ放題ふやけているわけだから、これ以上「やっぱ、鶴橋にきたら焼き肉だんべ」という勇気も食欲も出ない。
鶴橋
(昭和の香り、鶴橋マーケット)

 そもそも今井君は「焼き肉は大好きだが、焼き肉を食べるとピー子ちゃんになりがち」という困った体質の持ち主。特にユッケジャンクッパが大好きで、しかも特にユッケジャンクッパがピー子ちゃんを誘発しやすい。
 19時からの講演会で450名の見守る中、「ユッケジャンクッパ由来のピー子ちゃん発生→トイレに疾走」の顛末になるのは、さすがに大問題。まあ、焼き肉はまたの機会にゆずって、鶴橋は歩くだけ&昭和の香りを満喫するだけにとどめた。これでピー子ちゃん対策も万全。450名参加の茨木・超大講演会では、泰然自若の大仏さまor薬師如来or帝釈天のような今井君が、大ホールのステージ狭しと駆け回り、踊りまくり♡歌いまくることとなった。
二月堂
(お水取りの準備の進む東大寺二月堂での自分撮り。「お水取り」をMac君は「オミズ撮り」と判断した)

 おお、めでたし&めでたし。まさに仏教の理想、涅槃の世界。煩悩の火は消え、知慧の完成した悟りの境地だ。あらゆる悩みと束縛から脱し、ホトケの悟りを得た円満と安楽の境地に至る。まあ、こういうオジサンは無視してホットケばそれでいい。「軽くスルー」ということでござるね。

1E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS②
2E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS③
3E(Cd) Nevel & Huelgas Ensemble:Canções, Vilancicos e Motetes Portugueses
4E(Cd) Sequentia:AQUITANIA
5E(Cd) Billy Joel Greatest Hits①
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