Wed 111005 元生徒のCA 町田→御茶ノ水→稲毛海岸→新松戸→津田沼、公開授業が連続 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 111005 元生徒のCA 町田→御茶ノ水→稲毛海岸→新松戸→津田沼、公開授業が連続

 10月25日に金沢から帰って、10月26日が町田、27日は午前から御茶ノ水、28日は稲毛海岸。現在29日午後6時過ぎ、千葉県新松戸の控え室で講演開始時刻を待っている。明日は夕方から千葉県の津田沼で講演。首都圏の西端から東端へ、連日走り回っているうちに、あっという間に一週間が過ぎた。
 25日の金沢からの帰りは、小松空港を飛び立つ前のANA機内で早速「今井先生ですか?」と遭遇。今まさに勤務中の客室乗務員、今井君はたったいま偉そうな態度で、彼女に上着を預かってもらったばかりである。
 「10年前、横浜校に在籍して、オッカケみたいにしてました。たいへんお世話になりました」という。10年前の横浜なら、代ゼミ時代である。静岡の帰りに出会った気象予報士さんも10年前だから、案外みんなどこかでお互いに知り合いなのかもしれない。
 「先生」と呼ばれてしまった関係上、周囲の目も耳もあり、彼女の手前もある。もう余りダラしなくお酒を飲むことが出来ない。25日は小松から羽田に戻るだけで、久しぶりに仕事がない日だから、機内で出されるお弁当をサカナに「ワインをタップリ、いただこか!?」という勢いだったので、若干残念である。
 もっとも、たとえ「プレミアムシート」であっても、小松→羽田のたった1時間で立派なお弁当を出してもらうのは、何だか申し訳ない。何より、CAの皆さんが忙しすぎるだろう。
 離陸して、シートベルトサインが消えるまでに10分。慌ててお弁当を配って、飲み物を聞いて回る。「食べ終わったか」「飲み終わったか」をウの目タカの目で見回りながら、クマ蔵みたいなワガママ放題なオヤジが「ワインもう1本」と無理な要求をしても、満面の笑顔で応える。配ってから20分もしないうちに全て回収し終えないと「最終の着陸態勢」に間に合わない。
 小松便・伊丹便・関空便なんかでは、お弁当いらないんじゃないか。高松便や松山便でさえ、タイミングは微妙なぐらいだ。ま、元生徒のCAさんに「ご苦労様です」と丁寧に頭を下げて、一応ワインおかわりをもらっておいた。ホントに我が儘なオカワリグマであるよ。
町田1
(町田での講演会 1)

 26日、午後7時から町田で講演会。出席者80名。町田なら、代々木上原から直通電車1本で行けるから、一見したところ気楽であるが、行きも帰りも通勤電車だから、金沢や福岡に遠出するよりも実際には遥かにツライ。
 特に、行きは満員の通勤電車である。電車の中で万が一トラブルにでも巻き込まれたら講演会にも支障をきたすが、タクシーで行くには遠すぎる。昨年1度だけトライしたら、2万円近くかかって、返ってガックリきてしまった。
 帰りも、座席がちょうどまんべんなく埋まっていて、町田→代々木上原間の約40分を立ちん坊で戻らなければならない。電車を降りた時、何だか異様に疲労しているのを感じ、代々木上原駅前の赤提灯に入った。
 代々木上原駅の南側に2軒並んだ赤提灯がクマ蔵はなかなか気に入っていて、こんな店で枝豆をつまみながら熱燗4合か5合飲んでいれば、すっかり元気が復活する。贅沢なことを言わない、カンタンで単純な生き物なのである。
町田2
(町田での講演会 2)

 27日、午前9時から御茶ノ水で90分、浪人生対象の授業。朝7時に起床した時点では、昨夜の赤提灯の余韻が若干残っていたが、秋の快晴の御茶ノ水を歩くうちに、すっかり爽快な気分に戻った。
 そもそも、今井君は朝の御茶ノ水が好きなのである。数百年前、受験生だった今井君は、毎朝8時20分に開始の駿台の授業にチャンと通ったものだ。数学は3N1Y(野沢・中田・根岸・山本茂年)に、長岡亮介と秋山仁も楽しみだった。
 英語は、言わずと知れた鈴木長十に奥井潔。伊藤和夫はキライでも、世界史の大岡、日本史の安藤、古典の桑原岩雄、受験生として崇拝の対象にして構わない先生がたの授業が、いくらでも待っていた。文系の物理なんか例の「大槻教授」、大槻義彦だった。
 そんなふうだから、少なくとも4月と5月は、駿台生のほとんどが朝8時の御茶ノ水に集まり、駅前の交差点から駿台まで、身動きが取れないほどの混雑。駿台生が一列になって御茶ノ水駅前をパレードするような雰囲気だった。
 しかしあんなに大盛況だった春の交差点も、秋になると閑散としてしまう。9月以降は駿台にマジメに通うヒトがメッキリ減少するのである。今井君も「メッキリ減った」のうちの一人。池袋や銀座の安い映画館に入り浸って、とても駿台どころではなくなってしまったのだ。
 だから、数百年後の今でも、朝の御茶ノ水には「オレもあの頃、ほんの一瞬マジメだった」「あの頃は前途有望な真剣な学生だった」「あのままマジメに勉強をしていたら、今頃はきっと…」という淡い夢のカケラが散乱している。カケラたちは秋の冷たく爽快な光に輝いて、20歳も若返ったような楽しい錯覚を与えてくれる。
御茶ノ水
(御茶ノ水で浪人生対象の授業)

 東進・御茶ノ水の授業、9時半開始、出席者90名弱、遅刻者は皆無。町田や千葉の校舎からも駆けつけてくれた生徒で、教室はほぼ満員である。こうなると、さすがサービス精神旺盛な今井君。「赤提灯の余韻」なんかモノともせず、思い切りエンジンがかかってしまった。
 エンジンのかかり方は、「誰か、止めてくれ」「このままじゃ、暴走しちゃうよ」という激しい世界。11時で終わる予定の授業であったが、終了は11時50分になった。「50分延長」など、普通はありえない大暴走である。
 本来のクマ蔵はこういう延長は厳に戒めているのだが、何しろ相手は他に頼るものもない浪人生たち。首都圏各地から集まって、「何でもいい、今井が何かいいコト言ってくれないか」と、一言半句も聞き逃さない姿勢の熱心さに負けた。
 しかも、ちょうど模擬試験が終わったばかり。結果がわかってもわからなくても、受験生というものは、模擬試験の直後には異様に落ち込むのが普通である。だから、この日の今井君の役割は「彼ら彼女らの元気を復活させること」。「そりゃ大の得意だ。まかしとけ」である。
稲毛1
(稲毛海岸で出してもらったピーナツ最中&ピーナツ饅頭)

 終了後、丸の内に出て、丸ビルで昼飯を食べて帰る。丸ビルから地下鉄千代田線・二重橋前駅への通路で、またまた「今井先生ですか?」に遭遇。一昨年東進で授業を受けて、今は大学2年であるという女子であった。
 27日、19時から千葉県稲毛海岸で講演会。つい先週の海浜幕張から、京葉線でもう2駅だか3駅だか東に走った東京湾岸の駅である。雑居ビルの1階がミスド。東進の1フロア下が「セントラル・フィットネスクラブ」。1フロア上が「代ゼミサテライン予備校」。何だか激しいシチュエーションだが、生徒たちはきわめて真剣に講演を聞いてくれた。出席者約80名、終了21時。
稲毛2
(稲毛海岸での講演会)

 ただし、クマ蔵はあまりにも連日の公開授業に、そろそろ疲労も極に達している。もう「飲んで帰る」という気力も失せた。帰りの京葉線、舞浜からディズニー帰りのお客が大挙して乗り込んでくると、彼女らのワイルドで無遠慮な行動が腹立たしくなるほどだ。
 ここから1週間は、新松戸、津田沼、金沢、長野、大牟田、藤沢、福岡。余りにも激しく講演が連続する。ちょっと酒も控えめにして、くれぐれも身体に気をつけていかなければならない。協力、よろしくお願いする。
 協力とは、街で今井を見かけたら遠慮なく「先生ですか?」をやってくれること。間違っても、ニヤニヤ笑いでやり過ごし、1時間後のツイッターに「ヨレヨレに疲れきっていた」みたいな目撃情報を書き込むことではない。

1E(Rc) Solti & London:HAYDN/SYMPHONY No.101 & 96
2E(Rc) Collegium Aureum:VIVALDI/チェロ協奏曲集
3E(Rc) Corboz & Lausanne:VIVALDI/GLOLIA・ KYRIE・CREDO
4E(Rc) Elly Ameling & Collegium Aureum:BACH/HOCHZEITS KANTATE & KAFFEE KANTATE
5E(Cd) Madredeus:ANTILOGIA
total m25 y1356 d7317