Sun 110911 また調布で講演会 恐怖の胃腸大一揆とポルトの昼食(リシュボア紀行25) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 110911 また調布で講演会 恐怖の胃腸大一揆とポルトの昼食(リシュボア紀行25)

 10月4日、またまた調布で講演会。2日のは保護者対象、4日のは生徒対象だから、ターゲットも、話の内容も、全く別である。
 生徒対象といっても、現高3生は1人も出席を許されない。昨日も書いた通り、9月以降の講演会は全て高2&高1対象。入試本番直前の高3生は、今井の公開授業なんかで爆笑しているヒマがあったら、1時間でも2時間でも過去問演習でアタマの汗を流すことになっている。ちょっと厳しすぎるように思えるが、マジメな話、まさに的を射た指導である。
再び調布1
(10月4日、調布での講演会 1)

 調布講演会、19時40分開始、21時10分終了。出席者100名弱。高1高2が対象なら、部活動の時間を考えて開始時間を遅くしなければならない。19時40分開始は、譲れるだけ譲った結果であるが、それでも遅刻せざるを得ない生徒もいる。うーん、部活、いくら何でも時間を取り過ぎなんじゃないか?
 大爆笑→大成功は普段通りなので、いちいち中身を詳述することは避ける。高1高2だと、まだ今井の授業に出た経験がなくて、「今井がどれほど面白い授業を展開するか」を知らないヒトもたくさん出席している。だから、講演の余りの楽しさに度肝を抜かれ、笑いすぎて、しまいには疲れ果ててしまう生徒もいる。
 笑いすぎて呆然とし、唖然として口が閉まらなくなり、
「今まで退屈な英語の授業にアクビばかりしていたのは、何だったんだ」
「自分はどれほど時間のムダをしてきたんだろう」
という疑問に苛まれるわけである。爆笑しすぎで口が乾き、アゴは外れそう、要するに彼ら彼女らは酸欠状態に陥っているのだ。
再び調布2
(10月4日、調布での講演会 2)

 読者諸君、諸君も笑い過ぎの酸欠を実際に経験してみないか。悪いが、中途半端な芸人さんじゃ、今井並みの激しい酸欠を経験させることはできない。右欄の講演スケジュールを確認の上、笑いによる酸欠を経験しに会場を訪れたまえ。
 10月6日には調布のお隣の府中で吉野先生の公開授業があるから、調布講演会の最後はその宣伝で締めくくった。大学の学園祭を組織する諸君は、吉野&今井をセットで呼んでみたまえ。前代未聞の人数が集まった上に、「酸欠で倒れそうなヒトが続出」という事態は確実。学園祭史上マレに見る盛り上がりが期待できる。
サンベント
(ポルト、地下鉄サン・ベント駅)

 さてポルトガル、5月19日のクマ蔵は、地下鉄をトリンダーデ駅で乗り換え、ポルトの中心サン・ベントに到着した。ポルトガル語発音だと「サオゥン・ベントゥ」である。
 いわゆる「治安」がちょっと心配になる坂道を20分、汗ビッショリで登っていくと、宿泊予約しておいたホテル・メルキュールを発見。発見した瞬間、おそらく誰もが「ホントに、これか?」と叫びだすような、ちょっと困った外観。しかし、まあたった1泊のことだ。やむを得ないものは、やむを得ない。
 ロビーは、どこか東欧からの団体ツアー客でごった返し、フロントデスクには彼ら彼女らのパスポートが山積みに放置されている。「そんなテキトーで、大丈夫?」と不安になるけれども、やっぱり「たった1泊のことじゃないか」と自分に言い聞かせるしかない。
 部屋に入って窓を開けると、貧しい街の風景が視界一杯に広がる。やっぱり、経済危機の国の地方都市。人口は22万もあるが、500年にわたる衰退を耐え忍んで、今や主要産業は、観光以外に考えられない。何だか、東洋の果てから暢気に物見遊山で訪れた自分が恥ずかしくなった。
ホテルの窓から1
(ポルト、ホテルの窓からの風景 1)

 ポルトで最初にしたことは、もちろんランチである。時刻はすでに14時を過ぎた。朝のオリエンテ駅でビールを飲んで以来、何も口にしていない。さすがに腹が減って、このままでは坂道だらけのポルトの街を散策できそうにない。
 普段のクマどんは「1日1食」であって、朝食も昼食も滅多に口にすることはない。特に旅行中は、朝食を食べると必ずポンポンの調子が悪くなる。というより、ポンポンどんがクマ蔵に反逆を企てるのだ。
「自分ばっかり暢気に観光を楽しんで、我々には厳しい労働を強制するのか?」
これが胃クンと小腸クンと大腸クンの叫びである。彼ら3者の反逆はオソロシイ。十二指腸クンみたいな小者たちもこの一揆に加わって、クマ殿様を苦しめる。
 クマ殿様は、彼ら胃腸の反逆によって、すでに2度も窮地に追い詰められた経験がある。1度目は、イタリアのフェラーラ。ルネッサンスの街を楽しく散策中に、腹がグルグル&ゴボゴボ、鳴門の渦潮も顔負けの激しい渦を巻き始め、生まれて初めての大ピンチに陥った。
 約15分の悪戦苦闘の末、やっと見つけたマクドナルドのトイレに駆け込み、カギの壊れたドアを手で押さえながら、地を揺るがすほどの大音響とともに「大噴火」。すんでのところで事なきを得た。フェラーラの思い出はあの大噴火に尽きる。
 2度目は、その翌日のパルマ。美食の都の大聖堂の前で「また来たな?」という胃腸大一揆の予感。昨日の噴火に勝るとも劣らぬ大噴火の予感だが、美食の都にマクドナルドは見つかりそうにない。
 結局、パルマ大噴火は大聖堂横の土産物店で。気の良さそうな店主のオジサマに頼み込んで、「トイレットペーパーなし」「便座なし」「水洗なし」の3拍子揃ったトイレで大噴火と噴火の後処理に励んだ。
ホテルの窓から2
(ポルト、ホテルの窓からの風景 2)

 あれ以来、旅行先での朝食は意地でもとらない方針に転換。それまでは、朝食ブッフェには必ず足を運び、前代未聞に意地汚く
「皿に盛れるだけ。他人がたじろぐほど山盛りに盛りつける」
「山盛りブッフェを、出来れば4度、最低でも3度は繰り返す」
「万が一朝食にシャンペンが出ていたら、遠慮なく5杯でも6杯でも飲み干す。理想は1本カラッポにすること」
を理想としていたクマどんは、シュンと大人しくなって「朝食なんか、ぜったい食べるもんか」と決意。朝食ブッフェを遠巻きに眺めながら「あのヒトたちは、きっと大噴火の危機にさらされることになるよ」と不気味な予言を繰り返す悪魔(あ、クマ)に変身したのである。
レストランから教会
(ポルト。バターリャ広場、サント・イルデフォンソ教会。アズレージョが美しい。ランチしたテーブルから撮影)

 ポルトでの昼食は、宿泊したメルキュールの隣に偶然見つけた「シュラスカリア・プラザ」のテラスで。正面はバターリャ広場、サント・イルデフォンソ教会のアズレージョが美しい。うにゃ、カッコよく言っているが、帰ってからガイドブックを復習して、初めて「何だ、そんな有名店だったんだ」と納得しただけである。
 日差しは危険な真夏の日差しであるが、大きな傘の影に隠れて爽快な風に吹かれれば、食欲も、ビールやワインを果てしなく求める意地汚い欲望も、胃腸大一揆の恐怖を忘れさせてくれるに十分だ。
 注文したのは、またまた「イカのスブラキ風」。着々と養ってきた口内炎の基礎がついに完成し、激しい口内炎発症が現実のものとなった。ま、いいじゃないか。ポルトガル旅行は、この段階で残り4日。口内炎なんか、日本に帰ってから気にすればいいのである。
イカスブラキ
(ポルトのランチ、イカのスブラキ風)


1E(Cd) Ricci:TCHAIKOVSKY/VIONLIN CONCERTO・PAGANINI/CAPRICES
2E(Cd) Maazel & Wiener:TCHAIKOVSKY/SUITE No.3  R.STRAUSS/TOD UND VERKLÄRUNG
3E(Cd) Dorati & Washington D.C.:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.4
4E(Cd) Barenboim & Chicago:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.5
5E(Cd) THE WORLD’S ROOTS MUSIC LIBRARY:トルコの軍楽
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