Tue 110830 名古屋に前泊して岐阜講演会に備える  悪うさぎ 9月25日岐阜講演会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 110830 名古屋に前泊して岐阜講演会に備える  悪うさぎ 9月25日岐阜講演会

 9月24日午後、翌日午前中からの岐阜講演会に備えて名古屋入りした。名古屋マリオットホテルに1泊して、翌日8時半の電車で岐阜へ、岐阜で11時から講演。そういう出張行程である。
 さすがにお彼岸だけあって、長かった暑い夏もとうとう終わったという実感がある。今井君は9月末日までクールビズで通すけれども、台風15号がオホーツク海の向こうに去って3日、東京も名古屋も急に秋めいて、東京駅で見かけるヒトの中には、厚手のジャケットにマフラーという出で立ちのオカタもいらっしゃる。ポロシャツ1枚の今井君としては、何だか季節においていかれたような、寂しさを感じないこともない。
岐阜1
(9月25日、岐阜の講演会 1)

 「出張で前泊」という経験はあまりないから、いざホントに前泊をやってみると、とても晴れやかなセレブ気分である。こりゃラクチンだ、これからも、どんどん前泊がいいや。
 いつもの出張は、午後から新幹線か飛行機に乗って、夕方に現地到着。すぐにクルマで講演会場に向かい、終了21時。それから2時間3時間のお食事会に出て、ホテルへのチェックインは真夜中になることも多い。あとは泥酔&爆睡、翌朝10時過ぎにムクムク起きだして、寝ぼけ眼でシャワーを浴びると、もう帰りの飛行機の時間が迫っている。
 ところが、こりゃどうだ。今夜はこのまま45階のホテルの部屋で、ずっとノンビリできるのだ。「何かしなきゃいけない」「どこかで仕事をしなきゃいけない」、そういう制約は一切なしに、手も足もヒゲもみんな伸ばして、ホントに暢気に過ごしてかまわない。
 あえて「しなきゃいけない系」のことを探すと、「明朝8時半の東海道線で岐阜に向かわなきゃいけない」だけだし、さすがにその程度のことができない今井君じゃない。
 ここでもっとワガママを言いだせば、「7時に起きなきゃいけない」「7時半にはシャワーを浴びなきゃいけない」あたりもやっぱり面倒でないこともないが、そこまでワガママを言っていたら、仕事も出張も成り立たないのである。
岐阜2
(9月25日、岐阜の講演会 2)

 夕方すぎ、鈴鹿山脈の向こうに沈む夕陽を眺めていたら、旅慣れた今井君の血が騒ぎ始めた。「ここで飲みに行かなきゃ、男がすたる」である。
 飲みに出かけなかったぐらいで「すたる」んじゃ、この男も大したことないけれども、大したことなくても別にかまわない。すたるかすたらないかで逡巡している程度の男の方がもっとずっと下らないので、飲みに出かけたければ、大したことあろうがなかろうが、さっさと出かける方がいい。
 名古屋には代ゼミ時代の8年間毎週1回出張していたし、東進に移籍してからも公開授業で馴染み深い土地であるが、「馴染み深い」という割には、マリオットホテルから外にはほとんど出たことがない。
 だから「飲みに行こう」と決めても、チェーンの居酒屋ぐらいしか思いつかないのがホントのところ。オシャレなオジサマみたいに行きつけの小料理屋があって、「いつもの酒」とか「いつもの、あれを頼むよ」みたいな発言はありえない。
 もっとオシャレでアヤしいオジサマだと、アヤシイお店でアヤシイ和服女性が「最近お見限りね」と唸りながら待っているんだろうが、今井君にはそんなのは宇宙人かUFOみたいに縁のない世界でしかない。
 結局、不器用な今井君は「ぐるなび」や「食べログ」に頼って、クマが闖入しても追い出されそうにない無難なお店を選び出し、太閤口のジュンク堂書店裏あたりにある居酒屋を選択。ノコノコ入って、追い出されもせず、「いざクマ出現」で地元猟友会の猟銃を向けられることもなく、2時間以上も日本酒を楽しんだ。
 選んだ日本酒は、名古屋や岐阜や三重県のものである。カニ味噌と、名古屋コーチンの唐揚げと、その類いのものをつまみながら、特に岐阜の酒「悪うさぎ」を痛飲した。
 悪いうさぎということは、カチカチ山のタヌキさんの背中に火をつけたイタズラうさぎのことだろうが、微炭酸のサイダーみたいな爽やかな口当たりが、ウワバミどんとしてたいへん気に入った。
 もともと、クマとウサギは抜群の相性なのだ。ラベルの白ウサギがニャゴロワとソックリなのも気に入ったけれども、せっかく撮った写真をダラしないクマ蔵はどこかになくしてしまった。ケータイカメラから自分のPCメールに送って、後で処理しようなどと生意気なことを考えたのがいけなかった。
にゃご
(ウサギの代役ならいつでも可能な悪ニャゴロワ)

 9月25日、予定通りチャンと朝7時に起床。チャンと予定通りシャワーも浴びて、8時15分チェックアウト。3連休も最終日になればホテルも電車も空いていて、チェックアウトもスムーズに済んだ。さすがマリオット、こういうところでヒトを待たせたり行列を作らせたり、そういうみっともないことはしないのである。
 岐阜到着8時40分。会社が作成した行程表より20分も早く着いた。かっかっか、今井君のこの勤勉さを見よ。「予定より早く」だなんて、講演会に向かう講師のお手本のような行動であるね。
 岐阜駅前で、さっそく「今井先生ですか?」の諸君に遭遇。若々しい少年男子2名が、恥ずかしそうに尋ねてきたのであるが、まあ彼らとしてもビックリしただろうねえ。何しろ、「日曜日、名古屋に遊びにいこうぜ」みたいな感じで待ち合わせたら、電車からクマが降りてくる。それも昨日授業を受けたばかりのクマである。
 「げ」「あわわ」「今井じゃね?」「信じられなぐね?」「ヤバくネ?」の類いの絶叫を連発しそうになるのを、そこは男子だ、「たかまる君」な感情の波をぐっと押さえつけて「今井、先生、ですか?」と落ち着いて尋ねてみせた。おお、なかなか将来有望な男子じゃないか。
岐阜3
(9月25日、岐阜の講演会 3)

 今日の岐阜講演会は、中3生とその保護者を対象としたイベントである。9月下旬、部活も文化祭も終わった中3生が、高校入試に向けて保護者ともどもいよいよホンキで受験勉強に向かう。今井君の役割は、
「しかし、高校入試が最終目標であってはイケナイ」
「大学入試でさえ、決して最終目標ではない」
「特に英語について、高校入試をキッカケに一生ものの土台を築かなければならない」
と気づいてもらうことである。
 今井君は秋田県出身であるから、「県立一番手の高校にさえ合格すれば、もう勝ち組確定も同然」というムードはたいへんよく理解している。だから「それじゃダメなんだ」と中3生相手に納得させることの難しさもよくわかる。分かっているから、説得もまた見事である。
 受験生というものは、「入試の向こうにあるもの」に、滅多なことで目を向けようとはしない。しかしさすが大ベテラン・クマ蔵の話の後では、そのことについてパパやママと真剣に話し合ってみようという表情になっている。
 出席者、約200名。岐阜都ホテルのイベント会場はほぼ満席である。今井君の登場前に中学部エースの先生がたがマジメで難しい話を60分。今井君は、講演内容に齟齬があってはイケナイから、こういうイベントでは中学部のお話もチャンと聞いてから登壇するようにしているが、しっかり準備された講演内容で、クマとして見習うべき点も少なくなかった。
岐阜4
(最後に、花束をもらう)

 今井君に与えられた時間は60分。中学部の講演が非常に熱の入ったものだったので、予定の持ち時間70分が10分減って60分になってしまった。普通ならドギマギするようなこういう状況でも、クマ蔵は決して慌てない。70分には70分、60分には60分の話し方があって、その切り替えが瞬時にできないのはシロートである。
 最初のうち、中学部講演のマジメな雰囲気が会場にビシッと残っていて、中学生も保護者も固い。しかし約10分の努力の末、ペースは完全に今井君のものになった。講演は61分で終了して、本日もまた大成功。予定より1分伸びてしまったのが悔しいけれども、そこまで自分に期待するのも、また不遜というものである。

1E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 2/9
2E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 3/9
3E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 4/9
4E(Cd) THE WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY トルコの軍楽
5E(Cd) THE WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY トルコの軍楽
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