Sat 110827 お詫び3件 落合よりラグビーを代えるべきですね リシュボア紀行14 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 110827 お詫び3件 落合よりラグビーを代えるべきですね リシュボア紀行14

 さて、今日はお詫び2件から始めなければならない。いや、正確にはお詫び3件である。
 1件目は、8月末から9月上旬にかけて、何の前触れもなく、急激に更新頻度が下がったこと。今になって反省してみると、何とまるまる1週間更新がなかった時期があって、さぞかし心配をかけたと思う。
 3月の大震災直後に1週間連続して更新を控えたところ、今井本人の安否を心配して「今井宏 消息」でググってくるヒトが急増したほどなのだ。どんなにギリシャで夢中になっていたとはいえ、せめて2日に一回は更新して、ヒトビトに心配をかけないようにすべきだった。この件はごく素直に反省した方がいい。
 2件目は、この2ヶ月ほど1回1回のブログ記事が長くなりすぎる傾向にあること。「1回につきA4版で2枚が限度」と、何度も何度も自分に言い聞かせ、ブログでもシッカリそのことを明記して、長くなりすぎる傾向の抑制に努めてはいる。
 しかし、今井の筆は止まらない。正確には筆ではなくて指、指ではなくてアタマであるが、気がつけば7月末から9月にかけては「連日A4版3枚」という日が続いている。「長くて読めません」は、なるほどその通り。他の先生がたのものと比較して、明らかに非常識である。
 「読みごたえがある」の評価は、2008年6月5日のブログ開始以来すっかり定着しているようだが、どんなことでも限度が大切。A4版3枚とは、400字詰め原稿用紙にして約8枚。ちょっとした掌編小説に該当する。
 読書慣れしていない世代、「了解」を「り」「りょ」、「もしもし」を「も」で済ませ、「See you later」を「CUL」、「Where are you?」を「WRU?」で済ませる世代にとって、毎日1つ掌編小説を読まされたのでは、「とても読めません」は当然かもしれない。
 何せ、「Hug and Kiss」が「XOXO」の世の中。XOといえば中華料理のXO醤しか思い出さない我々の世代は、ちょっと遠慮した方がいい。これが、「今日からちょっと遠慮して、記事を短めに収めます」宣言になる。
もうひとつのムーア人の泉
(もう1つのシントラ「ムーア人の泉」。地元のヒトが自慢げな顔でペットボトルに汲んでいた)

 お詫びの3つ目は、記事に若干の不正確が含まれていた点である。不正確とは、村田兆治「マサカリ投法」についての記載で、「マサカリ投法を草刈り投法と間違えていた御仁」は、正しくは「マサカリ投法をカマキリ投法と間違えていた御仁」だった点である。お詫びして訂正する。
 しかし、まあその程度のことは「たかがブログじゃないか」と笑って許したまえ。マサカリだろうと草刈りだろうと稲刈りだろうと、あるいはそれがカマキリ投法だろうと、要するにそれは、かつて日本が豊かな農業国であり、ミズホの国であった証左である。
 むしろ、諸君が注目すべきなのは、ほんの2日前の今井君のブログに、まるで予言のように落合博満の名前が出ていたことである。しかも諸君、本日のお昼ごろ、「名古屋に向かう落合監督を、グリーン車の中で目撃」の情報が、ある知人からのメールで今井君に寄せられていた。
 首位ヤクルトと一時あれほど大差のついたペナントレース。それを9月下旬には3.5ゲーム差まで追いつめて、「さあ決戦」という日の午後に「落合監督退任決定」というのは、いくら何でもタイミングがおかしくないか。
 誰でも書くだろうから遠慮しておくが、「新しい風を入れたいから」とフロントが言っておいて、後任の監督が70歳の高木守道では、噴飯ものというか、要するに落合とフロントがどれほど不和だったかを如実に示すドタバタに過ぎない。この解任劇に表情一つ動かさない落合を、同じ秋田県民として誇りに思うだけである。
ムーア人の城跡を望む
(シントラの街から「ムーア人の城跡」を見上げる)

 むしろ、今のタイミングで監督交代が求められなければならないのは、ラグビー日本代表である。ワールドカップでジャパンが戦っているその日、テレビも新聞もサッカー「日本vsマレーシア戦」一色。A代表戦ならまだ納得がいくが、まだオリンピック予選第1戦。ラグビー・ワールドカップはその裏番組にさえならず、ニュースショーのスポーツコーナーでも完全に黙殺。ホンキで報道する者は誰もいない。
 このアリサマで、8年後には日本でラグビー・ワールドカップを開催するのだ。クマ蔵は心配でならない。「日本代表」と言ったって、先発メンバー表はカタカナの外国人選手で半分が占領され、だから誰も興味をもたない。
 興味をもってもらえない日本代表は「必ず勝つ」と断言したトンガに18-31、ミスばかりが目立つ凡戦でまたまた敗退。誰も知らなくていいが「またも負けたか八連隊」状態だ(関心があったらググってください)。もう20年間、世界の舞台で勝利していない。
 今井君は早稲田ファンだから、どうしても「清宮克幸監督待望論」に傾いてしまう。体力に劣るFWは外国人起用もやむを得ないとして、FB五郎丸、SH矢富、SO山中、曽我部もいいね。N0.8豊田、佐々木隆道もいい。BKも首藤、坂井、今村、中浜。胸躍るドリームチームだ。
 「何だ、早稲田ばっかじゃん」というキミのために、WTB山田章仁。小倉高校→慶応大であるよ。大西鉄之助が世界を驚かせていた頃の展開ラグビーを復活させてほしくてならない。日本独特の緻密&正確なラグビーでこそ世界を驚かせて欲しいので、集中力に欠ける雑で力任せのプレーでは、いつまでも2流。惨敗の連鎖は止まらない。
ロシオ駅
(シントラから帰還したリシュボア・ロシオ駅)

 お詫びしたワリには、今日のブログも長くなってしまう。ついでだから、2日間途切れてしまったリシュボア紀行にレールを戻しておきたい。5月14日、リシュボア→カシュカイシュ→ロカ岬→シントラと、いつもの今井君に似合わず目一杯行動した1日は、最後の最後までオッカナビックリの連続であった。
 シントラ「ムーア人の城跡」の濃霧からホーホーのテイで逃れてきたのはすでに夕暮れ。腹が猛然と減ったので、シントラで晩飯を食べていくことにして、王宮そばのヨサゲな店に入った。
シントラの夕飯
(シントラ、王宮近くの食堂街。なんだ、このサメさんは?)

 ここはなかなかいい店で、結局リシュボア旅行最終盤にもう1度訪れることになるのだが、この日の今井クマ蔵は「サルディーニャス・アサーダス」を注文。リシュボアの「O PRADO」で食べたイワシとはまたヒト味違った、骨っぽいイワシをまたアタマからワシワシ噛み砕いて、口内炎のゆるぎない基礎を作った。
 もちろん礼儀として白ワイン1本を開け、意気揚々とシントラ駅に向かう。坂道を15分ほどだが、ポルトガルの夕暮れは長い。さすが、500年にわたる長い下り坂をゆっくりゆっくり降りてきた国だけあって、「もうトップリ日が暮れるかな?」と思ってからが長いのである。
ここだここだ1
(夜景の美しいリシュボア・ロシオのレストラン)

 シントラからリシュボアに戻るには、宇都宮線とか高崎線のような感覚の近郊電車で40分である。しかし諸君、観光客にとって、近郊電車ほどコワいものはないのだ。またまた他の乗客の興味と敵意に満ちた視線にさらされ、「有料特急なら、こんなことはないんだけどな」「有料特急で遠くまでいく旅の方が気楽だな」と、またまた後悔に浸った。
 午後の埼玉から栃木&群馬を走る東武線は、高校生の天下である。しかし諸君、もしそこに欧米人が乗っていたら、ぜひ優しくしてくれたまえ。彼らはおそらく、足利学校とか、文福茶釜のお寺とか、春日部の藤の花に猛烈に興味があって、「こんなところに何で外人が?」という日本人の好奇の視線にジッと耐えているのだ。
 福岡の日田彦山線とか筑豊本線に外国人が乗っていても、そっとしておいてくれたまえ。彼ら彼女らは、おそらく世界記憶遺産・山本作兵衛の炭坑画に関心があって、ボタヤマの残骸とか、筑豊炭田の記憶とか、直方や飯塚や田川後藤寺の街を見に行く途中なのだ。
ここだここだ2
(夜景の美しいレストラン2 だんだん夜が更けていく)

 地元のヒトが「なんでこんなところに外人がいるの?」といぶかっても、その「外人」はその国のその場所に並々ならぬ関心をいだき、やがて深い愛情を感じて、その場所について仲間たちに一生語り尽くしてくれる。
 今井君はそのつもりでいろいろ「nowhere」な感じの街に入り込むのだが、「なんでこんなところに東洋人?」の視線に悩まされることが少なくない。せめて我々日本人は「なんでこんなところに外人が?」という敵意の視線をヤメようではないか。
ここだここだ3
(夜景の美しいレストラン3 ますます夜が更けていく)

 リシュボアに帰ったクマ蔵は、ロシオ駅の近くの坂道のレストランで呼び止められ、もう1本ワインを飲んでいくことにした。店主とおぼしき中年男が、「ココダ、ココダ!!」と叫びながら、「地球の歩き方」の1ページを懸命に指差してみせたのである。確かに、まさに「ココ」の写真が掲載されている。
 うーん、観光地のど真ん中に行きさえすれば、日本人をいちいち疑いのマナコで眺めるヒトはいなくなる。次第に美しくなっていく夜景を眺めながら、多少複雑な思いに駆られた。
 あらま、気がつけば、また3枚。どうしてこんなに書きたいことが山積みなんでしょうかね。ま、済んでしまったことは仕方ありません。「短めにします」宣言の実行は、明日からということで。

1E(Cd) Wand & Berlin:BRUCKNER/SYMPHONY No.9
2E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 10/11
3E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 11/11
4E(Cd) Harnoncourt:BEETHOVEN/OVERTURES
5E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 1/6
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