Wed 110727 熊谷で「9時半だョ!!全員集合」 whyとhow スイートルーム9900円 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 110727 熊谷で「9時半だョ!!全員集合」 whyとhow スイートルーム9900円

 8月5日、21時半から熊谷で祝勝会。別に勝ったり負けたりするようなことはやっていないが、大教室から机を全部運び出さなければならないほどたくさんの受講生が集まった「大盛況」だったのだから、少しぐらい祝賀会をしてもいいだろう。
 特別に用意してもらった日本酒は「まんさくの花」。秋田・日の丸酒造の醸造による銘品で、ナントカ金賞を毎年のように受賞している。ナントカ金賞の詳細は記憶にないが、何でもかんでも金賞をくれる「モンドセレクション」でないことだけは確かである。
 クマ蔵の記憶が確かならば、秋田・日の丸酒造は今井君の叔母の嫁ぎ先である。今井君がまだ小学生にもならないころ、すぐ近所にあった母の実家を訪ねてみると、立派なお琴がいつでも立てかけられていた。今井君の叔母サマは、お茶もお琴も生け花もチャンとやって、昔ながらの嫁入り修業をしたオソロしいオカタである。
 叔母サマは、今でも鎌倉だか町田だかでお茶の先生をしていらっしゃるダヨ。熊谷の先生がたは、その辺のことを一切ご存じないはずのに、「秋田の旨そうな日本酒を今井先生に」と事前に選んでくださったダヨ。ホントにありがたいことでござるダヨ。
まんさくの花
(熊谷で満喫。秋田の銘酒「まんさくの花」)

 というわけで、「9時半だョ!!熊谷スタッフ全員集合」ということになった。いかりや長介はすでにこの世にないが、加藤茶は45歳差のご結婚。すかさずスキをついて、堺正章も20数歳差のご結婚。世の中はさまざま、去っていく男子に、頑張りつづける男子。まさに一昨日書いた「男の子って、どうしてこうなの?」という激しい人生模様が続く。
 30年前の角川映画「人間の証明」の主題歌を歌ったジョー山中も世を去った。「ママー、do you remember?」の歌声にかぶせるように「母さん、ボクのあの帽子、どうしたでしょうね?」のセリフが印象的だった。
 若い諸君は、YouTubeで「人間の証明」予告編が見られるから、是非とも見てみるように。ついでに、松田優作・三船敏郎・ハナ肇・長門裕之など、この世を去ってしまった昭和の男の子たちの名演ぶりを味わってみるといい。
 オカネを湯水のようにつかって制作する完全娯楽映画の角川作品だって、30年前の日本はこれほどのモノを作っていたのだ。そのことについて、パパやママと是非語り合ってくれたまえ。大学生時代に映画好きで「ぴあ」愛読者だったパパやママなら、きっと「なになに、どうしたって?」ニコニコ膝を乗り出してくるはずだ。
熊谷5
(熊谷で、語るクマ蔵どん)

 さて、話のそれるのは悪いことらしいから、今井君も要点に戻って「9時半ダヨ、全員集合!!」の熊谷祝勝会の話題に戻ろう。
 もっとも、各地の講演会で熱弁をふるっている通り、今井君は雑談と脱線こそ人生を豊かにする最大の要素だと確信している。雑談と脱線が許されないところには、笑顔も余裕も存在しない。Kuso-Majimeなヒトビトがメッタヤタラに要点と簡潔ばかり求めるから、1人1人の人生も、その複合的集合体である世の中も、ひからびて&スカスカで&潤いのないものになる。
 今井君のブログは、要するに雑談を有機的に組み立てて構成している。構成要素1つ1つを操り人形にして踊らせ、暗闇で糸を引くマリオネット師がクマ蔵なのだ。観客が楽しむべきなのは、「静止した人形がどんな顔をしているか」ではない。マリオネット劇場の黒幕・今井君の演出ぶりを満喫すればいいので、
「ホントに春日部のカレーは美味しいのか?」
「今井先生はどんな先生たちと仲がいいのか?」
「オフの日は何をしているのか?」
みたいな事実そのものばかりに関心を持つようでは、ブログを楽しめないのは当たり前だ。
 「今井先生のブログは、いったい何についてのブログだかわからない」という感想をマレに耳にすると、まあ「スミマセンね」と答えるしかないが、要するに趣味の相違なのである。
スイートルーム1
(キングアンバサダーホテル、9900円。驚きのスイートルーム)

「何についてのブログか」ではなく、「事実と事実をどう動かし、どう関連させて記事を作るか?」が筆者である今井君の関心の焦点。「今日、何をしたか」「どこに行って、何を食べたか」は、正直なところ「どうでもいい」のだ。
 小説や戯曲をあまり読んだことのないヒトは、すぐに飽きてきて「要するに、いつ誰がどこで何をしたの?」だけを知りたがる。報道においてはwhoとwhatとwhenとwhereばかりが要求され、whyとhowは置き去りにされてしまう。
 しかし、そのwhyとhowこそ、人生や世の中を深く豊かにする醍醐味と言える要素。旨い酒と同じ、コドモにはわかりにくい複雑な風味だから、コドモのまま大きくなってしまった単純なヒトには、おそらく一生縁がない。
いす
(スイートルーム。こんな椅子もある)

 あれま、話が難しすぎますか? ま、とにかく熊谷の「9時半だョ!!全員集合」が始まり、今井君にも個人的なユカリがあるらしい吟醸酒「まんさくの花」の1升瓶が開けられ、気がつくと1升瓶はカラッポになって、宴は大いに乱れた。
 熊谷スタッフの「全員集合!!」には顕著な特徴がある。初めはたいへん大人しく始まって、「あれれ、このヒトたち、全然楽しくないのかな?」と心配になる時間帯がしばらく続く。ところが、30分ほど経過してお酒が染み込みはじめると、「そろそろ始まるぞ」という予感が漂い、誰か3~4人が席を移動した拍子に、いきなり宴が破裂するのである。
 昔のゴハンの炊き方の極意に「初めチョロチョロ、中パッパ…」というのがあった。まさに「初めチョロチョロ」であって、酒も進まず、会話も弾まず、つまらないこと甚だしい。それが「中パッパ→&ドカドカ&ドカーン」と破裂する。
 昨年も、一昨年も、そして今年の夏も、宴が果てるころには(Mac君は「円が果てる」と縁起でもない変換をしてくれた)15人ほどの出席者がみんな上機嫌で、思い思いに何だか叫びあっているアリサマ。確かに「あついぞ、熊谷」であって、これなら、これからも今の熊谷の勢いは止まりそうにない。おお、誠に素晴らしい。
スイートルーム2
(スイートルーム、超豪華な三面鏡)

 宿泊したのが「キングアンバサダーホテル熊谷」。王様と外交官をくっつけてどうしようというのかわからないが、諸君、スイートルーム1泊9900円という驚きの価格設定だ。9900円で超豪華調度つき、河口湖合宿なら「20人泊まっても、ダイジョーブー!!」。イナバの物置みたいな広さである。
 ただし、そんなバカバカしい部屋に1人で宿泊しても、まさか新体操並みに暴れ回るわけにもいかない。しかも、「チェックアウト10時でございます」。9900円も驚きだが、朝10時に熱い熊谷の街に放り出されてしまうのもオドロキ。
「宿泊料金は、前金でいただきます」
「チェックアウト11時をご希望なら、延長追加料金1000円いただきます」
「精算は前金ですが、領収書は明日の朝に差し上げます」
おお、スイートルームとはとても信じがたい発言が、フロントクラークの口から矢継ぎ早に飛び出して、真夏の今井クマ蔵を圧倒するのであった。

1E(Cd) Hilary Hahn:BACH/PARTITAS Nos.2&3 SONATA No.3
2E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 1/2
3E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 2/2
4E(Cd) Lucy van Dael:BACH/SONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 1/2
5E(Cd) Lucy van Dael:BACH/SONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 2/2
total m134 y753 d6714