Sun 110724 神戸で講演会 盆帰りのママたち ANAクラウンプラザホテル神戸 祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 110724 神戸で講演会 盆帰りのママたち ANAクラウンプラザホテル神戸 祝勝会

 8月3日、講演会があって午前中から神戸に向かった。7月20日の台風以来、関東地方は最高気温が30℃に満たない涼しい日がもう2週間も続いていたが、この日は湿度が上がって朝から蒸し暑い。出かける前にニャゴロワの点滴をする。ネコをつかまえて洗濯用のネットに入れ、注射針を背中に刺して3分。それだけのことで汗まみれになった。
神戸ポスター
(神戸・元町講演会。こんなポスターを作ってくれた)

 神戸の講演会は18時半からだから、昼まえから出かける必要はなさそうなものだが、クマ蔵が心配したのは地震で新幹線が遅れること。神戸で150人もの受講予定者が待っているのに、新幹線のせいで遅刻するわけにはいかないのである。
 2日前に静岡で震度5の大きな地震があって、「これは余震というより予震ではないか」「もっとずっと大きな本震がくるんじゃないか」という予測ないしデマがマコトシヤカに流れている。東海道新幹線に乗るのは、講演前には避けたほうが無難と考え、会社からもらっていた「のぞみ」チケットは払い戻し、空を飛んで神戸空港から入ることにした。
神戸講演会1
(神戸・元町での講演会 1)

 神戸行きの飛行機は驚くほど小型である。ANAの神戸便は1日3便しかないが、クマ蔵が乗ったのは通路を挟んで左右3席ずつ、プレミアムクラスもないエアーニッポンの小型機。ヨーロッパの乗り継ぎ便でよく見かけるタイプである。
 いかにも夏休みらしく、子供を2人も3人も連れたママたちがたくさんいて、まあ「盆帰り」なのだろう。山と川のある町の夏休み、セミの声の中でおじいちゃんとおばあちゃんが首を長くして待っている。おばあちゃんがせっせと出してくれる麦茶とスイカとブドウと桃とを持て余し、おじいちゃんと一緒に里山に入って、驚くほど大きいセミやカブトムシに歓声を上げる。
 諸君、30年前のヒット曲に中村雅俊「盆帰り」があった。「ひとときのー、ぼんー、がえりー」「キミが着たー、はなー、がすりー」である。おじいちゃんの笑顔と、蚊取り線香のニオイと、帰りの駅まで送りにきたおばあちゃんの泣き顔の思い出である。
 うにゃにゃ。今井君は出迎えの華やかさは大好きだが、見送りの悲しさを考えると滅多なことで「盆帰り」などということは出来ない。というより、ホームを離れたローカル線のキハがだんだんスピードをあげて、おじいちゃんと自転車で何度も渡った踏切の警報機の音が聞こえ、キハは物悲しい汽笛を鳴らす。疲れきったパパやママも悲しそうで、そういう瞬間のことを考えると、今この記事を書きながら、すでに泣きそうだ。
六甲山
(六甲山の夏景色)

 飛行機の中の盆帰りママはみんな顔を紅潮させ、子供を大人しくさせるのに必死である。クマ蔵のすぐ後ろの席のママは、小学校低学年の女の子を2人連れている。甲高い声のCAがやってきて子供たちに飲み物をすすめると、ママは「塩サイダー」を注文した。おお、これは賢いママだ。塩サイダーは300円だが、おかげで神戸までの1時間は塩サイダー300円を家族3人で分け合い、その感動を語り合うことで平和に過ぎ去った。
 「おいしかったね」「おいしかったね」と囁きあえば、2011年の夏休みは「ママと飛行機の中で塩サイダーを飲んだ夏」として、子供たちの記憶に懐かしく刻まれる。20歳を過ぎても30歳を過ぎても、おそらく忘れることはない。「ママと飛行機に乗った夏」「ママと塩サイダーを飲んだ夏」が子供にとってどれほどインパクトが大きいか、親が忘れがちなのだ。
神戸港方面
(ANAクラウンプラザホテルから、神戸港方面を望む)

 通路の向こうの席では、2歳ぐらいの半アカチャンが「お耳が痛いよ」と言って泣き叫んでいる。同じような泣き声で機内は騒然としているが、今井君はこの種の騒ぎには大いに寛大である。
 キャンディを口に入れてアクビをするお顔をしてみれば、お耳の痛みはすぐに治るのだが、「アクビのお顔」を半アカチャンに理解させるのは至難のワザ。そういうとき、親が苛立って「何で、アクビのお顔がわかんないの?」と問いつめたりするのはサイアクである。
 だって、「アクビが出ないのに、アクビのお顔だけしてみる」などいう妙竹林なことを、どうして半アカチャンが理解できるというのだ。ここは「アクビごっこ」に持ち込んで、「ママとどっちがおっきなアクビ顔が出来るか、競争だょ」ということにしちゃえば「ケケケ、ケケケ」の大笑いになって、その大笑いでお耳の痛みは一気に解消するはずだ。
夜景
(ホテルからの神戸の夜景)

 女の子ならまだ楽だが、ハシャぎ放題の男の子を複数連れたママの苦労は想像するに余りある。「男の子って、どうしてこうなの?」という本がロングセラーになっているぐらいで、男子はママにはほとんど理解不能のしつこく激しいハシャぎ方をする。1人でもママは持て余すのに、2人も3人も男子を引き連れたママは、もう絶叫寸前になっていたりする。
神戸講演会2
(神戸・元町での講演会 2)

 そういう盆帰りの風景を楽しみながら、神戸着13時半。タクシーに乗って、運転手さんとタイガース談義を楽しみながら、神戸の街を南から北へ一気に縦断。14時半、新神戸駅前のANAクラウンプラザホテルにチェックインした。冷夏ぎみの東京とは比較にならない暑さで、この日の神戸の最高気温は34℃である。
 神戸のANAクラウンプラザホテルは、つい4~5年前まで「新神戸オリエンタルホテル」だった。新幹線を降りれば、思わず「おお」と声が出るほど豪華な建物である。おそらく「居抜き」でANAクラウンプラザが買い取ったのだが、うーん、部屋が余りにも狭い。
 1泊2万円もするのに(クマ蔵は商品券やポイントを縦横に使いこなすのでいくらでも安くなっちゃうのだが)、ドアからベッドまでの距離が近すぎて、外の物音が丸々聞こえてくる。
 しかも運の悪いことに、今井君のお部屋の真向かいが清掃係のオバチャンたちの控え室。話し好きな関西のオバチャンたちが世間話に興じる声が、ガンガン部屋に響いてくる。こりゃ、早めに改装するなり何なりしないと、ホテルグループ全体の評判にも良くないだろう。
シャンデリア
(講演会場のド派手シャンデリア)

 神戸講演会、18時半開始、20時終了、出席者170名弱。主催は神戸・鈴蘭台の校舎だが、鈴蘭台周辺の各校舎からもたくさんの参加者を集めて、神戸・元町の「ラッセホール」で開催。結婚式場を中心とした多目的ホールで、講演会場には巨大なシャンデリアが煌煌と輝き、公開授業とは思えないほどの華やかな雰囲気になった。
 高1と高2を中心にした構成に父母も加わり、「大爆笑の連続」については「何をいまさら」であって、相変わらず60秒に1回の爆笑頻度をキープ。そのまま90分続けば、もうママたちは笑いすぎて、涙を拭くハンカチを1枚ダメにしちゃうぐらいである。
元町えびす
(祝勝会場の「元町えびす」。いい雰囲気の店だった)

 終了後、若手スタッフの皆さん3人と、近くの「元町エビス」で祝杯をあげる。神戸もまた競争の激しい地域であるが、予定を上回る出席者、予想を3倍も5倍も上回る大爆笑と盛り上がり、これなら今後爆発的に生徒数が増加する起爆剤になることは確実だ。
 生徒の学力向上にも、この種の起爆剤がないと中田ルミちゃんがすぐにやってくる。中田ルミちゃんって? もちろん中だるみちゃんのことである。諸君、信じないかもしれないが、700年にも及ぶ長い人生で、今井君が遭遇した実際の人物には、「岡シイナ(おかしいな)」ちゃん「大場加奈子(おおバカなこ)」ちゃん、そしてホントに「中田るみ」ちゃんもいたのである。

1E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO 2/2
2E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 1/6
3E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 2/6
4E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 3/6
5E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 4/6
total m119 y738 d6699