Tue 110705 CAのお姉さまも「今井先生ですか?」 沖縄・那覇での講演会大成功について | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 110705 CAのお姉さまも「今井先生ですか?」 沖縄・那覇での講演会大成功について

 凶悪なほどの晴天が続いて、朝10時に自宅のドアを開けた途端に口をついて出るコトバは、もう「ひぇえ」以外に考えられない。
 「口をついて出る」という表現は正確とは言えなくて、この深く絶望的な「ひぇえ」は、肉体と魂の最も深いところから、大きなアブクのように勢いよく湧き上がってくる。まさに魂の叫びである。
 昔はこういう炎暑のことを「油照り」と言った。真っ赤な舌を出して喘ぎながら坂道を登っていくイヌたちの気持ちが、余りにもよくわかる。イヌとクマは同類だから、クマ蔵にはイヌたちの愚痴がチャンと聞こえるのである。
「こんな炎暑の中を、私はなぜ散歩に連れ出されなければならなかったのか」
「いや、もともと散歩をねだったのが私だったとすれば、責められるのはむしろ自分自身なのだ」
いかにも賢げに頷きながら主人に付きしたがう柴犬の脳裏には、油照りを恨むよりも、むしろ前後をわきまえずに散歩をねだった行動への自責が渦巻いているのだ。
那覇1
(7月13日、沖縄県那覇市での講演会)

 さて、大きな絶望のアブクを吐き出しながら、クマ蔵は沖縄に向かう。あれれ、昨日姫路から帰ってきたばかりじゃありませんか? あれれ、一昨日長崎から帰ってきたばかりじゃありませんか? 確かにその通りだが、姫路と沖縄の真ん中に西新井、沖縄から帰った日に巣鴨、派手と地味を巧みに取り混ぜたこの激しいスケジュールこそ、まさに望むところ。男の中の男、クマの中のクマだ。不平なんか一切口にしない。
ホテルから
(沖縄ハーバービューホテルからの夏の眺め)

 羽田発12時40分のANA便に乗り込むと、早速「今井先生ですか?」に遭遇した。「失礼ではございますが、今井先生でいらっしゃいますか?」というスゴミのある敬語に驚いて顔を上げると、目の前にはキレイなCAのお姉さまが微笑んでいらっしゃる。
 いつもの大学生や高校生の「あれ、今井先生っすかぁ?」「すげぐね?」「ホンモノだ!!」とは、オトナ度が違う。今井君はこういう「今井先生でいらっしゃいますか?」に遭遇すると、恐縮してひたすら謝りまくるヘンなクセがある。
「受験時代に、今井先生の授業を受けておりました」
「はっ、スミマセンでした」
「代々木ゼミナールで、10年ほど前に1年お世話になりました」
「はっ、スミマセンでした」
「素晴らしい授業で、いつも感動しておりました」
「はっ、スミマセンでした。たいへんご迷惑おかけしました」
「確か、下北沢にお住まいでしたよね」
「はっ、今は代々木上原ですが。ホント、スミマセン」
「ワタクシも、先生のお話で下北沢に憧れ、代沢周辺に住むのが、今でも夢でございます」
「はっ、スミマセンでした」
こういうふうで、何だか知らないがクマ蔵はひたすら恐縮しまくり、ひたすらペコペコ頭を下げ続けた。プレミアムシートで3時間、デカイ肉体を可能なかぎり小さく折り畳んで、クマどんは一路沖縄に向かったのである。
テキスト
(講演用プリントにも「満員御礼」の文字が)

 沖縄に近づくにつれて飛行機は巨大な入道雲に周囲を取り囲まれ、那覇空港の滑走路は大きな沼地のように水が浮いて、どうもついさっきまで土砂降りの豪雨だったらしい。雨は焼けた大地に触れて蒸発し、大量の湯気が上空に立ちのぼって、分厚い層雲に姿を変えている。
 飛行機から降り際、CAお姉さまがもう1度声をかけてくれた。
「本日は10年ぶりで先生にお会いでき、感激いたしました」
「これからもお元気で授業をなさってください」
というのである。クマどんは再び恐縮し、地面にヒタイをすりつけるように「スミマセン」「スミマセン」を繰り返した。こうして今井君は昔ながらのケータイよろしく、パチンと2つ折りになって沖縄に到着したのである。
チラシ
(こういうチラシも作成していただいた)

 沖縄・那覇での講演会、18時半開始、20時終了、出席者200名。当初の予定では120名程度の出席ということだったから、予定を大きく上回った。しかも、「今日初めて東進の講演会に来てみた」という新規生だけでも140名が集まっている。保護者の顔も目立つ。おお、今井君の最も得意とするシチュエーションである。
 何種類かの新聞チラシや、地元新聞での5段広告、テレビCMまで入れて、今回の公開授業を徹底的に広告していただいたらしい。今朝の「やじうまテレビ」では、東進の例の7人CMの直後に、今日の今井講演会の告知が入ったとのことである。
 広報活動はみごとに功を奏して、那覇市ばかりでなく、名護市や沖縄市からバスやクルマで駆けつけてくれた生徒も少なくない。高校での前評判も高く、中には「高校の先生に勧められて訪れた」というグループもいる。
那覇2
(大盛況の那覇講演会 1)

 こうなると、今井君の張り切り方も尋常ではなくなる。もちろんいつもの講演会だって、最初から最後まで大爆笑が絶えることがないし、最初の大爆笑まで20秒かからないが、この夜の那覇の今井グマは、まさに前代未聞の盛り上がりであった。
 最初の爆笑まで10秒、最初の大拍手まで1分。「拍手でお迎えしましょう」の無理やり拍手ではなく、今井の話に感激して自然発生した拍手だから、そこまで1分で到達したボルテージの上昇率は、もはやタダゴトではない。
 あれだけの大迫力の公開授業に、「90分も、200名全員よく耐えたねぇ」というのがクマ蔵の実感。普通なら、迫力に吹き飛ばされてしまうか、笑いすぎて腰が抜けたりアゴが外れたり、「腹痛え」と両脇腹をかかえ「もう助けてくれ」と会場から逃げ出すか、そういう生徒も出かねないのである。
那覇3
(大盛況の那覇講演会 2)

 90分、語り尽くし、笑い尽くし、拍手に会場が割れんばかりになって、20時ちょうどに終了。今井君は、どんなに盛り上がっても延長は絶対にしない。沈着冷静を脳の中に常に同時起動させているのである。特に、ここは沖縄だ。延長のせいで帰宅困難になる生徒が1人でも出たら、それだけのことで全て台無しだ。
 「今日初めて」の新規生も、ほぼ全員が「今井の特別招待講習」に申し込んでくれている。前置詞/仮定法/関係詞/整序英作文の解き方など、盛りだくさんな内容の授業を90分×5コマも無料で受けられて、しかも今夜同様パンパンの爆笑の連続を体験できるなら、受講しない方がおかしいじゃないか。
かりゆし
(お土産にもらったカリユシ)

 お土産に素晴らしいカリユシをいただいて、職員の皆さんとお食事会に出かける。豚シャブを食べながら伺った代表と副代表のお話が秀逸。熱い語り口で語られる教育への情熱は、「頼もしい」の一言である。
「とにかく単語と文法。英語の苦手な子供たちが、単語と文法と音読で一気に出来るようになっていく姿は、まさに胸のすく想いだ」
という今井のガンコな考え方と、余りにもピッタリ合致する学校の姿勢が、講演会の大成功と同じぐらい嬉しい一夜であった。

1E(Cd) Nevel & Huelgas Ensemble:Canções, Vilancicos e Motetes Portugueses
2E(Cd) Sequentia:AQUITANIA
3E(Cd) SPANISH MUSIC FROM THE 16th CENTURY
4E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 1/2
5E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 2/2
total m24 y639 d6604