Tue 110621 名古屋で講演 高1の熱狂と「また来年ここで会おう」 先生がたと意気投合 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 110621 名古屋で講演 高1の熱狂と「また来年ここで会おう」 先生がたと意気投合

 6月25日、名古屋で講演会。朝11時東京発の新幹線で名古屋に向かう。猛暑なのに、どうも日本は旅行シーズンらしい。東京駅は地方から到着したばかりのオジサマ&オバサマで大混雑。新幹線はこれから全国に散らばっていこうとする旅行客で大混雑。いつもならガラガラのはずのグリーン車・9号車もほぼ満席である。
 今日の講演会は、東進としては珍しい「高校での開催」。名城大学付属高校の高1特進科の諸君120名が対象である。猛暑の名古屋駅のホームに、教頭先生が自らお出迎えであって、クマ蔵君はすっかり恐縮、しかし当の教頭先生が気さくな体育会系の方で、タクシーの中でさっそく世間話に花が咲いた。
 「世間話」と言っても、実際には「文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクールに私立高校で初めて指定された経緯について」である。チャンスを逃がさずどんどん積極的に攻め込むのは、今井君も大好きである。校長室で1時間ほど、さらにその話が続いて、13時半、講演会が始まった。
名古屋1
(名古屋での講演会 1)

 驚くほど天井の高い大講堂に、120名全員が真夏の制服姿で集合すると、部屋の中はまさに真っ白である。せっかくの土曜日なのに午前中が授業。午後から「予備校講師の講演」と続いて、教室に並んだ生徒たちの顔は、明らかに不満気だ。「こんなに忙しいのに、何で塾の先生なんかの話を聞かなきゃいけないの?」。まさにその通りである。
 要するに、最初から盛り上がっているのは高校の先生がたの側だけなのだ。20歳代から30歳代までの先生がたは、その多くが「元・今井ファン」。「熱狂的な今井ファンだった」という先生がほとんどだったが、「予備校時代は西谷(西/富田/河合塾/駿台)ファンで、今井についてはアンチ」というヒトもいて、まさに各種ファンがズラリと並んでくださった。
 中には「今でも授業で今井先生のマネを続けています」というカタもいらっしゃる。「ぷるぷる」「にゃごにゃご」などの口癖はもちろんのこと、前置詞や関係詞の説明も、90分授業の真ん中10分を「興味をつなげる雑談に費やす」という授業構成も、いろいろ今井君に似せてくれているのだとおっしゃる。
 三重県某所で今井君を発見して、握手を求めた経験のある先生もいらっしゃる。つまり「げ、今井だ」「お、今井先生だ」という出会いから5~6年経過して、今井君を特別講師として招いてくれたわけだ。こんな嬉しいことはない。
 諸君、駅や通りでクマを目撃して「すげ、すげ、すげ!!」と叫びながらフェードアウトしてしまうのもいいが、5年10年経過して教師になったら、ぜひ今井君をこういう形で呼んでくれたまえ。すげなく断る今井ではない。それどころか、大学の学園祭に呼びなさいって。出演料なんかゼロ円ですぐに飛んでいく。
名古屋2
(名古屋での講演会 2)

 しかし、つい3ヶ月前まで中学生だった高1の生徒たちにしてみれば、なぜ忙しい土曜の午後に「塾の先生なんかの話を聞かなければならないのか」がサッパリわからない。「早くおウチに帰って勉強したい。ゲームでも、テレビでも、こんな講演会よりずっと有意義なはずだ」である。
 彼ら彼女らにしてみれば、「教員採用試験に合格できなかったから、仕方なくやっている」のが予備校講師のイメージ。たとえCMにバンバン出ていようが、例えスクール・オブ・ロックに1時間も生出演しようが、まず学校の先生が一番で、予備校講師は「それになれなかったダメなヒト」である。
 その類いの意識は、昨年12月にアンガールズと1時間ほどテレビ収録した(実際の放映では7分だったが)ときにも感じた。あんなに若くて優秀なはずのアンガールズでも「塾の先生って、教員に採用してもらえなくて、仕方なくやる職業じゃないんですか?」と、真顔で尋ねてきたのである。
 第一、「スクール・オブ・ロック」と言っても、「それって、何?」「知ってる?」「知らね」と生徒同士みんなで囁きあう始末。「高1になったばかり」とは、イコール「3ヶ月前までチュー坊」だったのであって、大学受験生ばかり扱っているいつもの感覚では、なかなか扱いが難しい。
名古屋3
(名古屋での講演会 3)

 しかし、そこはそれ、さすがに今井君である。講演開始3分もかからずに、ほぼ全員を完全な今井ファンに変えてしまった。プラス5分で、90%が「熱狂的」今井ファンである。
 これを「今井マジック」とか、中途半端に驚いてもらっては困る。マジックとは、必然性の推定できない因果関係を形容する、理解放棄のダラしないコトバに過ぎない。今井君の場合、生徒の熱狂に必然性が推定できないヒトは(少なくとも一緒に講演に参加していれば)誰も存在しないはずだ。
 生徒たちの熱狂ぶりに、今井君もつい夢中になって15分も延長してしまった。
「今日から英語の学習時間を75分増やそうじゃないか」
「来年の今日、またこの教室で会おうじゃないか」
「今日の話に触発されて、英語に熱狂するヒトが30人でも40人でも出たら、それだけで今井君は嬉しくてたまらない」
「ぜひ、1年経過して、単語も文法もパンパンの英語マッチョになって、この大講堂に全員で集まろうじゃないか」
「トマト君はヤメにして、ゴボウやタマネギになって、基礎貫徹で行こうじゃないか」
今井君は、講演をそう結んだ。後で先生がたに尋ねてみると、高1特進科120人のうち、反発する者はほぼ皆無。ほぼ全員が
「今日から、単語と文法でパンパンになる!!」
「走って帰って、今日からやる。今日の午後、こういう企画があって本当によかった」
「絶対、リベンジを果たす」
「ヤベ、ヤベ、ヤベ!!」
「マジ、ヤベんじゃね?」
と叫びながら、女子も男子も感動して帰ってくれたそうである。
マリオット
(宿泊した名古屋マリオット40階からの夕景。夜景は明日掲載)

 終了後、名古屋駅前で7名の先生がたとお食事会&懇親会。快感は深く、今井はビールを痛飲。何しろ講演で大汗をかいたし、猛暑の名古屋での渇きは激しかった。延々と英語教育について語る先生がたの熱意も頼もしい。
「国際科の生徒にも、どうしても聞かせたい話だった」
「いや、全校生徒にどうしても聞かせたかった」
「さっきの講演のシメのとおり、ぜひ来年も来てください」
「ぜひ♨また♡来年も」
こうして、懇親会は尽きるところを知らない。特に、今井君と人生経験を共にする年長の先生がた3人とは、「出来ればこのまま2次会へ、3次会へ」とコマを進めたくなるほど意気投合できた。
 しかし諸君、先生がたにも都合があり、今井君にも予習がある。翌々日には熊本大学、そのまた直後には早稲田大学法学部、次から次へと過去問解説授業が予定されていて、2次会はヤムなく断念。おお、今井君は、2次会のためだけでも、近いうちこの高校に再びおジャマしたいのである。

1E(Cd) Mehta&London:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
2E(Cd) SCHUBERT:ERLKONIG SUNG BY 18 FAMOUS SINGERS
3E(Cd) TOSHIYUKI KAMIOKA&WUPPERTAL:SCHUMANN/SINFONIE Nr.4
4E(Cd) Walton, Marriner:RICHARD Ⅲ
5E(Cd) Tomomi Nishimoto:TCHAIKOVSKY/THE NUTCRACKER E(Cd)
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