Fri 110527 告知が1つ 台風一過の虹を高層ビルから眺める 夏のことより、今のこと
まず、最初に告知がある。今週からサッカー・キリンカップがあるが、受験勉強の息抜きに、是非テレビ観戦したまえ。ホンキで観戦さえしていれば、思いもかけない素晴らしい感動を得られるかもしれない。
☆ 6/1(水)キリンカップ 日本 vs ペルー テレビ朝日系列
☆ 6/7(火)キリンカップ 日本 vs チェコ TBS系列
もちろん「思いがけない感動」は、何もプレーに限らないが、どんな感動であれ、感動を見逃す手はない。友人にも、家族にも、紹介したまえ。家族のそのまた友人にも、友人のそのまた家族にも、遠慮なくどんどん紹介のこと。何が見られるか、どんな感動かは、今のところ秘密である。
ただ、今井君が100%確実に約束できる感動は、ハーフタイムにトイレに立つと得られなくなる危険性大である。大切なのは、むしろ試合前とハーフタイムの画面にある。かっか。バレちゃいました? バレても、バレてなくても、テレビ観戦は必須である。
では、なぜテレビで上記のようなアヤしい感動が得られるか、しかもその感動がその後も頻発することになるかと言えば、それはいよいよ夏だからである。明日から6月である。6月が来る前に、梅雨入りの報があり、重い曇天に雨が降り続き、台風が日本を襲い、暴風に若葉がちぎれ飛んで、この激しい風雨はもう完全に夏のものである。
6月に入っただけで「夏がきた!!」と絶叫するのは、東北地方出身の今井君としては違和感がある。少なくとも今井君が生まれ育った秋田では、夏休みは7月末から。まだまだ東北地方に夏の実感は遠い。
しかし一昨日から昨日にかけての深夜、外の暴風雨の音を聞きながらヴィヴァルディさんにケータイで確認したところ、「ああ、その風雨の音は、『四季』の中でも間違いなく夏のものですね」と、遠い18世紀ヴェネツィアから返事があった。
「四季」のヴィヴァルディは、パパが理髪師、本人はカトリック司祭という変わり種の作曲家。司祭さんは、夏でもないのに夏だなどとウソをついたりしない。そりゃ、東京で暴風雨になって、遠雷が轟いて、新宿の高層ビルの谷間で緑の若葉がちぎれて風に舞うなら、「季節は夏」という以外にないのである。
暴風雨が去った東京には、虹も出た。5月30日午後5時半すぎのことである。今井君は新宿NSビル29階の窓から、台風一過の虹を見た。おでん屋のテーブルで、何故か七輪でヤングコーンを焼きながら、スカイツリーの上空にかかった美しい虹を見た。ホントはここで「ヤングコーン物語」を展開したいのであるが、長くなりすぎるから、それはヤメにしておこう。
(西新宿からスカイツリー方向。虹が出ていた)
せっかく詩的な調子で書いてきたのに申し訳ないが、夏が近づけばどこの予備校でも夏期講習の申し込みがある。新聞広告では盛んに「受付開始!!」「インターネットでも申し込み可!!!」とビックリマークが躍り、煽りに煽ること、まさに週刊誌の見出しの如し、である。
激しい予備校バブルを経験したパパやママは「早く申し込まないと、すぐ締めきりになっちゃうぞ」と心配するだろうが、10年前なら別のこと、少子化も進んだ今の時代、どこの予備校でも締め切りになることなんか滅多にないから、慌てることは何もない。
もちろん「締め切りが出ない」というのは、予備校に通う生徒がいなくなったということではない。どこの予備校でも、人気講師の授業は、ビデオ収録もので後からいくらでも見られるから、席の数に限りがなくなったということである。
どんなにマイクを使ったって、1教室1000人も詰め込むのは無理だから、20世紀の生徒はとにかく席を確保しようと行列を作った。しかしそんなのは非効率というか前近代的なので、優れた授業はビデオ収録して、何千人何万人でも受講出来るようにする。そんなのは必然的な時代の流れである。
(七輪でヤングコーンを焼く)
昔は、人気のない講座への申し込みを煽るのに「残席わずか」などというイヤな言い方をした。「席はわずかしか残っていません。もう少しで立ち見になります」と言われれば、固い財布のヒモもついつい緩んで衝動買いに走る。
ヒトの弱みにつけこんで、「おまんじゅうは残りたった10個」「豚の角煮、あと5個しかありません」と慌てさせる。まさに「商魂たくましい」をこの業界もやってきた。しかしそういうやりかたは、20世紀最後の15年ほどでほぼ終息。今どき「席がなくなっちゃいますよ」と慌てさせるような煽り商売は、時代の流れから取り残されつつあるといっていいだろう。
今でもまだ「画面や収録授業では勉強できない」「ナマ授業でないと成績は上がらない」「テレビの前では人間は寝るもんだ」と、顔を真っ赤にして批判に励むヒトも少なくないが、そういうのを産業革命最初期のイングランドではラッダイト運動と呼んだ(かもしれない)。
あえて、もし締め切りが出るとしたら、東進河口湖合宿ぐらいですかね♨ ふだん画面でしか見ていない講師と初めて直に接して、4泊5日、睡眠も2の次にして大爆走する♨
この企画については、さすがに席の数に限りがあるから、「早く申し込まないと締めきりになっちゃう」し、最初から「残席わずか」であって、今井クマ蔵のクラスは100名ずつ2回、合計で200名弱しか入れない。「すぐ満員締め切りになっちゃうから、急いで申し込まなきゃ」とは、まさにこういう企画のために生き残ったコトバである♨
「予備校の生き字引」としての長老・今井じいさんの発言じゃ。そういう状況じゃから、慌てないでいい。慌てなさんな。申し込みなんかより、今日の授業の復習、明日の授業の予習に全力を傾けることじゃ。夏のことより、今のこと。「いま頑張れないと、一生頑張れない」と古文の超・大先生もおっしゃっておられるよ。
もし「授業なんかより、夏期講習の申し込み」と口走るような職員がいたら、「あああ、ついホンネが漏れたぁ」とニヤニヤ考えることじゃ。わかったかね、諸君。ホーホーホー、ゴロスケホー(昔はフクロウの鳴き声をこう表現したもんじゃ、ついでに本日のクマ蔵はフクロウに変身しておるのじゃ、ホー)。
(虹の消えた2時間後、西新宿の夜景。ほぼ震災前に戻ってきた)
1E(Cd) The Scholars Baroque Ensemble:PARCELL/THE FAIRY QUEEN1/2
2E(Cd) The Scholars Baroque Ensemble:PARCELL/THE FAIRY QUEEN 2/2
3E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEINACHTSORATORIUM1/2
4E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEINACHTSORATORIUM 2/2
5E(Cd) Anita Baker:RHYTHM OF LOVE
total m123 y450 d6415
☆ 6/1(水)キリンカップ 日本 vs ペルー テレビ朝日系列
☆ 6/7(火)キリンカップ 日本 vs チェコ TBS系列
もちろん「思いがけない感動」は、何もプレーに限らないが、どんな感動であれ、感動を見逃す手はない。友人にも、家族にも、紹介したまえ。家族のそのまた友人にも、友人のそのまた家族にも、遠慮なくどんどん紹介のこと。何が見られるか、どんな感動かは、今のところ秘密である。
ただ、今井君が100%確実に約束できる感動は、ハーフタイムにトイレに立つと得られなくなる危険性大である。大切なのは、むしろ試合前とハーフタイムの画面にある。かっか。バレちゃいました? バレても、バレてなくても、テレビ観戦は必須である。
(夏が来ると、ネコたちの抜け毛が多くなる。ニャゴロワとナデシコ2匹をブラッシングして、出来た毛玉がこれ。黒っぽいのはナデの毛。右はハンガリー100フォリント硬貨)
では、なぜテレビで上記のようなアヤしい感動が得られるか、しかもその感動がその後も頻発することになるかと言えば、それはいよいよ夏だからである。明日から6月である。6月が来る前に、梅雨入りの報があり、重い曇天に雨が降り続き、台風が日本を襲い、暴風に若葉がちぎれ飛んで、この激しい風雨はもう完全に夏のものである。
6月に入っただけで「夏がきた!!」と絶叫するのは、東北地方出身の今井君としては違和感がある。少なくとも今井君が生まれ育った秋田では、夏休みは7月末から。まだまだ東北地方に夏の実感は遠い。
しかし一昨日から昨日にかけての深夜、外の暴風雨の音を聞きながらヴィヴァルディさんにケータイで確認したところ、「ああ、その風雨の音は、『四季』の中でも間違いなく夏のものですね」と、遠い18世紀ヴェネツィアから返事があった。
「四季」のヴィヴァルディは、パパが理髪師、本人はカトリック司祭という変わり種の作曲家。司祭さんは、夏でもないのに夏だなどとウソをついたりしない。そりゃ、東京で暴風雨になって、遠雷が轟いて、新宿の高層ビルの谷間で緑の若葉がちぎれて風に舞うなら、「季節は夏」という以外にないのである。
暴風雨が去った東京には、虹も出た。5月30日午後5時半すぎのことである。今井君は新宿NSビル29階の窓から、台風一過の虹を見た。おでん屋のテーブルで、何故か七輪でヤングコーンを焼きながら、スカイツリーの上空にかかった美しい虹を見た。ホントはここで「ヤングコーン物語」を展開したいのであるが、長くなりすぎるから、それはヤメにしておこう。
(西新宿からスカイツリー方向。虹が出ていた)
せっかく詩的な調子で書いてきたのに申し訳ないが、夏が近づけばどこの予備校でも夏期講習の申し込みがある。新聞広告では盛んに「受付開始!!」「インターネットでも申し込み可!!!」とビックリマークが躍り、煽りに煽ること、まさに週刊誌の見出しの如し、である。
激しい予備校バブルを経験したパパやママは「早く申し込まないと、すぐ締めきりになっちゃうぞ」と心配するだろうが、10年前なら別のこと、少子化も進んだ今の時代、どこの予備校でも締め切りになることなんか滅多にないから、慌てることは何もない。
もちろん「締め切りが出ない」というのは、予備校に通う生徒がいなくなったということではない。どこの予備校でも、人気講師の授業は、ビデオ収録もので後からいくらでも見られるから、席の数に限りがなくなったということである。
どんなにマイクを使ったって、1教室1000人も詰め込むのは無理だから、20世紀の生徒はとにかく席を確保しようと行列を作った。しかしそんなのは非効率というか前近代的なので、優れた授業はビデオ収録して、何千人何万人でも受講出来るようにする。そんなのは必然的な時代の流れである。
(七輪でヤングコーンを焼く)
昔は、人気のない講座への申し込みを煽るのに「残席わずか」などというイヤな言い方をした。「席はわずかしか残っていません。もう少しで立ち見になります」と言われれば、固い財布のヒモもついつい緩んで衝動買いに走る。
ヒトの弱みにつけこんで、「おまんじゅうは残りたった10個」「豚の角煮、あと5個しかありません」と慌てさせる。まさに「商魂たくましい」をこの業界もやってきた。しかしそういうやりかたは、20世紀最後の15年ほどでほぼ終息。今どき「席がなくなっちゃいますよ」と慌てさせるような煽り商売は、時代の流れから取り残されつつあるといっていいだろう。
今でもまだ「画面や収録授業では勉強できない」「ナマ授業でないと成績は上がらない」「テレビの前では人間は寝るもんだ」と、顔を真っ赤にして批判に励むヒトも少なくないが、そういうのを産業革命最初期のイングランドではラッダイト運動と呼んだ(かもしれない)。
(もう1回、東京の虹。西新宿NSビル「ごだいご」にて。遠景にスカイツリーも見える)
あえて、もし締め切りが出るとしたら、東進河口湖合宿ぐらいですかね♨ ふだん画面でしか見ていない講師と初めて直に接して、4泊5日、睡眠も2の次にして大爆走する♨
この企画については、さすがに席の数に限りがあるから、「早く申し込まないと締めきりになっちゃう」し、最初から「残席わずか」であって、今井クマ蔵のクラスは100名ずつ2回、合計で200名弱しか入れない。「すぐ満員締め切りになっちゃうから、急いで申し込まなきゃ」とは、まさにこういう企画のために生き残ったコトバである♨
「予備校の生き字引」としての長老・今井じいさんの発言じゃ。そういう状況じゃから、慌てないでいい。慌てなさんな。申し込みなんかより、今日の授業の復習、明日の授業の予習に全力を傾けることじゃ。夏のことより、今のこと。「いま頑張れないと、一生頑張れない」と古文の超・大先生もおっしゃっておられるよ。
もし「授業なんかより、夏期講習の申し込み」と口走るような職員がいたら、「あああ、ついホンネが漏れたぁ」とニヤニヤ考えることじゃ。わかったかね、諸君。ホーホーホー、ゴロスケホー(昔はフクロウの鳴き声をこう表現したもんじゃ、ついでに本日のクマ蔵はフクロウに変身しておるのじゃ、ホー)。
(虹の消えた2時間後、西新宿の夜景。ほぼ震災前に戻ってきた)
1E(Cd) The Scholars Baroque Ensemble:PARCELL/THE FAIRY QUEEN1/2
2E(Cd) The Scholars Baroque Ensemble:PARCELL/THE FAIRY QUEEN 2/2
3E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEINACHTSORATORIUM1/2
4E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEINACHTSORATORIUM 2/2
5E(Cd) Anita Baker:RHYTHM OF LOVE
total m123 y450 d6415