Sat 110521 先ほどミュンヘンから帰国しました 「面の割れ方」をもっと激しくしたい | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 110521 先ほどミュンヘンから帰国しました 「面の割れ方」をもっと激しくしたい

 5月26日木曜日。午後4時成田着の便で、無事ミュンヘンから帰国した。誰にも知らん顔をしてミュンヘンに出かけたのが5月17日。ミュンヘン滞在中も何食わぬ顔で毎日ブログを更新、しかも2年前=2009年5月のフランクフルト滞在記を淡々と書き、「ボクはいまドイツに来ています」みたいなことには出来るだけ触れずに、10日間の旅行を終えた。
 一応「無事」とは言っておくが、帰りの空港行き近郊電車が事故で不通になったり、アイスランド火山の大規模噴火で飛行機の航路が思いっきり南よりに変更になり、成田到着が大幅に遅れたり、まあ、それなりにいろいろあった。
 アイスランドの火山の噴火って、去年の今頃のことかと思ったら、まだ今年も続いているのだった。昨年はリスボンへの乗り継ぎ便が欠航になって、今井君はロンドン・ヒースロー空港で足止めを食ったのだったが、またまたの天変地異。「5月下旬、地球は破滅する」という予言は的中しなかったけれども、イヤな感じに変わりはない。
 ミュンヘン滞在中に、何故2年前のフランクフルト旅行記を書いていたかと言えば、「ガイドブックが1冊で済む」からである。ミュンヘンに滞在してロンドン紀行を書けば、不必要なイギリスの分厚いガイドブックも持参しなければならない。ドイツを旅行して、過去のドイツ紀行を書くなら、持参するガイドブックは「ドイツ」1冊で済む。
 クマ蔵のやり方が余りに巧みなので、
「ああ、いま今井先生はフランクフルトを満喫しているらしい」
「いままさに舟下りをしているらしい」
と勘違いしたヒトも少なくなかったようだ。紛らわしいことをしてマコトに申し訳なかったが、書いていたブログは2年前のフランクフルト滞在記。実際の今井君は、フランクフルトから新幹線ICEでも3時間かかる、はるばる遠いミュンヘンで、デュンケルビアにヴァイセビアにピルスナービア、ビア三昧&ソーセージ三昧の生活を送っていた。
 今回のミュンヘン滞在はたった8日間。いつものヨーロッパ旅行は15日間をスタンダードにしているから、今回は半分ポッキリ、たいへん短い滞在であった。4月下旬までなかなか授業スケジュールが決まらず、5月にポッカリ暇ができるのが予測出来なかったからである。
久しぶり1
(久しぶりのニャゴロワ 1)

 しかし諸君、今井君は自分で思っている以上に「面が割れている」ようだ。どこでもかしこでも「あ、今井だ!!」「ゲロ、今井だ!!」の叫びが連続する。出発の日から帰国の日まで、今井クマ蔵を至近距離からガンミしている若者の総数は、ほとんど想像を絶するものがあった。
 まず、出発の朝の小田急線で数人。ボクチンは成田までチャンと電車で行くんでござるよ。成田空港の出発ロビーで、大学生女子1名が「これ以上のガンミは考えられない」というレベルの超ガンミを10分も続けてから「もしかして、東進の今井先生ですか?」と声をかけてくれた。
「今井先生の授業を受けて、今は早稲田大学国際教養学部に通っています」
とのこと。おお、優秀である。C組みたいにキチンと文法問題1000題を完璧にこなす授業を受けるからこそ、現役での国際教養学部合格も可能になるのだ。
久しぶりナデ
(久しぶりのナデシコ)

 そのすぐそばの売店でミネラルウォーターを買っていると、「超、アセった」「超、感動した」「超、ビビった」と絶叫している大学生女子が数人。彼女たちは声をかけてくれなかったが、それでも「ぎゃ!!」とか「ゲロ!!」ではなくて、「チョー」の連発であるのは、まあ嬉しくないこともない。
 ミュンヘン市内でも、昨日書いた「ナンチャッテ和食」の店を覗いていたら、通りかかった大学生(大学院生or社会人かもしれない)男子が、粘っこくガンミ。ガンミだけではなくて、しばらく後ろから歩いてついてきたが、なかなか声をかけてくれないので、今井君のほうで面倒くさくなって、混雑するマーケットの真ん中で巻いてしまった。
久しぶり2
(久しぶりのニャゴロワ 2)

 帰国直後、税関を出て荷物整理をしているところで、後ろからきた制服の女子高校生たちが、やっぱり何だか叫んでいる。「ウソ!!」「マジで!?」「ウギャァ!!」の類いの意味不明の叫びである。
 確かに、ミュンヘンで連日ビアガーデンに座り、今井君は焦げパンみたいに真っ黒である。そうかと思えばドイツ最高峰3000メートル級の山に登頂したりして、焦げジャガイモみたいに赤黒い。さらにそうかと思えば、オーストリア・インスブルックの2500m級の山にも登頂。焦げパン&焦げイモ&焦げグマになって帰国した今井君を成田空港で発見しては、「ウギャ!!」ぐらいしか声が出ないのも無理はない。
 うーん、実は今井君は、もっともっと面が割れるようにしたいのである。どうせなら、「遠巻きにして、遠慮がちに声をかけるか、かけないか」ではなくて、どんどん積極的に声をかけてほしいのである。ま、それにはクマ蔵自身の努力がもっともっと必要なのかもしれませんな。
久しぶり3
(久しぶりのニャゴロワ 3)

 忙しい旅行だった。たった8日の間に、ドイツとオーストリアの国境を4回もまたいだ。チェコ国境付近の街・パッサウで、ドナウ河の黒い水とイン河の白い水の劇的合流も目撃してきた。飲み干したビアの数しれず、カラッポにしたワインボトルの数しれず。しかもその間を縫って、チャンとブログも更新し続けたのである。偉いっスか?
 帰ってみれば、ニャゴロワとナデシコが階段の上に座って迎えてくれる。おお、久しぶりに見るナデシコの走りが、マコトに軽やかである。ニャゴロワは、初夏の暑さが腎臓の病気によくないのか、少なからずお疲れの様子。出迎えが済むと、ソファの上で丸くなって眠ってしまった。
 純白の毛皮も、冬の間にフカフカになりすぎて暑苦しそうだったから、クマ蔵は帰国直後の疲労をものともせずにブラッシングに精を出した。おお、面白いように毛が抜けるでござるね。10分ほどブラッシングをして、抜けた毛を丸めて毛玉にしてみると、毛玉を固く握っても、ゴルフボール以上の大きさである。
 こりゃ、疲れるのも当たり前。暑苦しそうなのも当たり前。ブラッシング後のニャゴロワは、何だか一回り小さくなった。
 ブラッシングされて、大いに気持ちよくて、ではそれで完全に満足かと言えば「ちょっと痛かった。早くヤメてほしかった」と「あれれ、もう終わりなの?」という、逆の方向性をもつ2つの不満が、ニャゴの白い全身を駆け巡っている。その不満を「うにゃ、ぐるる」という不思議な鳴き声に凝縮して、どうやら今夜はもう静かに寝んねすることに決めたようである。

1E(Cd) Münchinger:BACH/MUSICAL OFFERING
2E(Cd) Münchinger:BACH/MUSICAL OFFERING
3E(Cd) Collard:FAURÉ/13 NOCTURNES①
4E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/Ein Deutsches Requiem①
5E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/Ein Deutsches Requiem②
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