Wed 110427 仙台で回転寿司に行く フィギュアとご成婚とたかじん はやぶさで帰京 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 110427 仙台で回転寿司に行く フィギュアとご成婚とたかじん はやぶさで帰京

 4月29日、仙台にいて(スミマセン、昨日の続きです)、仙台駅で購入した高級焼酎「秘酔」と格闘中である。面白いテレビ番組でもあれば酒も進むが、フィギュアスケートの超厚塗り女子と、イギリス王室のご成婚報道しかやっていない。
 化粧顔が苦手な今井君としては、粉がボロボロ崩れてきそうな超厚塗り女子オンパレードのフィギュアを、震災直前にババサマが買ったばかりのハイビジョンTVで見るのは、ほとんど拷問に近い。これって、スポーツじゃないの? 何でこんなに厚塗りなの? 顔が重たくて、スケートどころじゃないんじゃないの?
時刻表
(復旧した仙台駅、4月30日夕刻 1)

 ご成婚報道の方は、昨年9月のバルセロナ以降、海外に出かけていない今井君の悔しさを煽るばかり。今や今井君は「海外旅行禁断症状」で、危険な状況である。テレビ局のオカネで行ったクセに、中途半端なタレントが
「久しぶりにベネチアを訪ねました♨」
「今回の旅は、初めてのブダペストです♡」
「以前からどうしても旅してみたかった、プラハです」
とか、その類いの言葉を口にするたびに、テレビをテレビ台から蹴落としたいほど。というか、寂しくて寂しくて、酒を持ってコッソリ半地下の書斎に降りていくのである。
 だから、ウェストミンスター寺院を見ても、バッキンガム宮殿を見ても、テムズ川やビッグベンを見てさえ、「くそぉ」「くそぉ」「早く、また行きてえよぉ」と唸り声をあげる。おお、国内逼塞中のクマ蔵にとって、海外映像は身体に毒なのだ。
仙台駅
(復旧した仙台駅、4月30日夕刻 2)

 仙台では、今もまだテレビ画面は震災情報対応。テレビ朝日系のKHBでは大阪朝日放送から「たかじんno money」を中継しているが、たかじんの歯に衣着せぬ悪口雑言が流れる画面の上と左に、震災関連情報が常に流れている。何だかミスマッチな画面だ。今の東北に、たかじんはムリなんじゃないか?
 第一、東京のタレントがたかじんを呼ぶ時のヘンテコなアクセントは何とかならないか? 「やしきたかじん」の「や」と「た」にアクセントが来るのは、キショク悪くないか? 
 ちゃんと「じ」にアクセントを置くように、事前に教育すべきなんじゃないか。「○。。。さん」ではなくて、「。。○。さん」。そう教えてから収録すべきなんじゃないか。
 そういうことをテレビに向かってツベコベ言いながら、復旧した仙台の平和な午後を楽しんだ。確かに、まだ震度3ぐらいの余震は頻発している。真夜中、午前2時ちょっとに、緊急地震速報の警報音でタタキ起こされる。
 しかしとにかくこんなにまで復旧したのだ。いつまでもヒタイに皺を寄せ、眉をひそめて「まだ油断しちゃダメだ」とばかり言っていないで、ここまでの力強い復旧を、明るく祝おうではないか。
賑わい
(復旧した仙台駅、4月30日夕刻 3)

 というわけで、渋る快傑ババサマを促して、近くの回転寿司に夕食に出かけた。全品100円の「くら寿司」。おお、たいへんな混雑だ。17時に入店したからよかったが、18時、店を出る頃には店の前に行列ができるほど。回転寿司なのに「待ち時間30分」などという驚くべき混雑になっている。
 「回転寿司は初めてである」と自分史を述懐する快傑ババサマに、まず回転寿司利用の心得を教え込み、「好きな皿があったら、言ってくれれば取ってあげるから」と説き伏せて席に着いた。ところが、うーん、この発展系の回転寿司は、ババサマにはなかなか難しい。
「ヒラメのエンガワを食したい」
「シャコというものを、生まれて初めて食した」
「シャケのカワが、よく焼けていない。カリカリしなければシャケの皮とは言えない」
「玉子は旨いようにも思うが、少し甘過ぎるようで口に合わない」
「お茶を運んでこないのは何故か」
その他、回転寿司に似合わぬ発言をいろいろなさるババサマを、なだめすかしつつ1時間。おお、久しぶりの回転寿司は、あまりにも楽しかった。
チケット
(帰りの「はやぶさ」チケット)

 今井君自身、回転寿司は15年ぶりぐらいであって、この15年の回転寿司の進化に一驚を喫した。早稲田に通ったころは、高田馬場駅前にあった「玄海寿司」に連日入って100円皿を漁ったものだ。駿台講師時代はお茶の水駅前の「神田川寿司」に通い、「店員が全員パキスタン人」の感動エピソードは、今もなお今井人気の雑談コンテンツの1つである。
 しかし、あの頃のちょっと惨めな雰囲気は、今の回転寿司には無縁なんですな。タッチパネルで好きなものをどんどん注文できるだなんて、夢のようでござるよ。日本酒を冷蔵庫から自由にいくらでも持ってきて飲めるなんて、これもまた夢のようでござるよ。
はやぶさちゃん1
(仙台に到着した東京行き「はやぶさ」 1)

 中でも、何と言っても「豚汁」が旨かった(Mac君、どうしたんだ? 「うまかった」→「馬刈田」ってのは)でござるね。快傑ババサマも
「ブタジルが旨かった。シャコもエンガワも旨かった。イカはカタかった」
「シャコは、エビと同じような食感と味覚であるが、それならシャコよりエビがいい」
と満面の笑みを浮かべておっしゃるのであった。
 なかなか店を褒めることのない、恐ろしく気難しいババサマであるから、例えイカがカタかったとしても、これは最大限の賛辞である。初めてなのに、例の気色悪い紫色のシャコに挑戦してみた83歳のババサマに喝采すべきだ。
 諸君、「ブタジル」にも喝采を送ろう。東京では「トンジル」、関西では「ブタジル」。東京では「ニクマン」、関西では「ブタマン」。豚も「ブタ」と素直に呼ばれた方が、「トン」や「ニク」より嬉しいんじゃないか。
 まあ何にせよ、おめでたい。諸君、1ヶ月前のションボリした仙台を思い出してみるがいい。回転寿司に行列どころか、食材もなく、食材を運ぶトラックもなく、走らせようにもガソリンがなくて道路はガラガラ、「食材不足のため営業できません」の貼り紙を貼って、どの店もみんなシャッターを下ろしていた。ヒトビトは1時間に1度襲ってくる余震を恐れ、電気も水道もガスも細々と復旧した程度。あの頃からは、ホントに隔世の感である。
はやぶさちゃん2
(仙台に到着した東京行き「はやぶさ」 2)

 30日夕刻、仙台の復旧ぶりにすっかり安心したクマ蔵は、乗り鉄のアコガレの的「はやぶさ」に乗って帰京することになった。ホントにスミマセン。アコガレのグランクラスは言うまでもなく満席。グリーン車も満席。贅沢グマも、仕方なく普通車指定席で帰ることになった。
 新青森発、東京行きの「はやぶさ」は、乗り鉄さんの夢を乗せて、仙台から大宮まで停車せず、一気に疾走する。上野にも止まらない。通路を挟んで今井君の左の席の30歳代男子も、明らかにテツのヒト。ヒト世代前の白いMac(今井君も半年前まであれを使っていた)を開いたまま、幸せの絶頂にあるかのようにウキウキ車内を闊歩していらっしゃる。
 面倒だから、車内販売のオネーサンが呆れるのを承知で「日本酒!!」「赤ワイン!!」「ビール!!」と次から次へと注文。例の陸前高田の焼酎「秘酔」を1本キチンとカラッポにしてきた直後だから、さすがに東京駅から先の記憶が定かでない。気がつくと午前5時、代々木上原の書斎の椅子で眠りこけていた。

1E(Cd) Sheila E.:SHEILA E.
2E(Cd) Incognito:BENEATH THE SURFACE
3E(Cd) Incognito:100°AND RISING
4E(Cd) Incognito:LIFE, STRANGER THAN FICTION
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