Thu 110331 こんなことしててスミマセン 愚直に継続する とにかく「Buy Japan」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 110331 こんなことしててスミマセン 愚直に継続する とにかく「Buy Japan」

 毎日毎日、こんな暢気な話ばかり書いている場合ではないのかもしれないが、このブログはあくまで今井の日記であって、読者諸君に何か大事なメッセージを伝えるメディアとして書いているのではない。後ろめたい気持ちを抑えながら、個人的な日記として、記録すべきことを着実に記録する地道な努力を続けることにする。メッセージを求めているヒトには、誠に申し訳ない。
 現生徒や元生徒から、日々たくさんの手紙が今井に届けられる。その中にも、
「普段の仕事に空しさを感じる」
「被災地のために、何か役立たなければイケナイのに」
「のんきに受験勉強なんかしていていいのか」
「こんな非常事態なのに、被災者のために何も出来ない自分がもどかしい」
という意味の言葉が多く混じる。焦り、自責の念、無力感、苦悶、悲嘆などの単語も増えた。文面から滲み出る感情は、悔しさと空しさの入り混じったものが多い。
てがみ
(まだ返事を書いていないたくさんのお手紙。頑張って早く返事を出します)

 かく言う今井君も、毎日長いブログを書いて日常報告を続けることに空しさを感じずにいられない。もっとはるかに重大な事件が起こっている、1000年に一度の世界史的大災害が目前で進行中である。それなのに、福井や下北沢での2週間も前の講演会の様子なんか延々と書いているのは、暢気というか、能天気というか。「うーん」なのである。
 そんなヒマがあったら、もっと直接的に役立つことをすべきなんじゃないか。寂しくなって、ブログ更新の頻度も下がり気味。首を長くして更新を待ってくれているヒトも少なくないし、たった1日更新をサボっただけで「クマ蔵さんは、大丈夫なの?」と心配してくれる読者も多いのに、「こんな大切な時期に、オレは何やってんだ」と思うと、PCに向かいながら、軽い吐き気さえ感じるほどである。
 PCを開けば、どうしてもヤフーニュースだって目に入る。「義援金○億円をポンと」出したというヒトのニュースも、「チャリティ・イベントで集まったオカネを大急ぎで被災地に」というミュージシャンやタレントさんの活動も伝えられる。アフリカやアジアの貧しい人々までが進んで義援金を出している映像も目に入る。浮き足立つのは当たり前だ。
さくら1
(自粛ムードの中、お花見は始まった。東京・千鳥ヶ淵にて)

 しかし、大震災のさなかではあるが、大震災のさなかだからこそ、意気沮喪してはならない。浮き足立たずに、普段と同じ仕事を、普段以上の熱心さで濃密にこなしていかなければならない。それが「愚直」ということである。愚直の本質は継続であって、継続可能な愚直でなければ、周囲が踊らされて迷惑しかねない。
 愚直に、あくまで愚直に、ひたすら日々の仕事を継続する。たくさん働いて、たくさんオカネを稼いで、税金をたくさん払う。東日本の復興には長い時間がかかるのだから、持続可能な復興を目指すために必要なのは、浮き足立たずに日々の労働に邁進することである。
 意気沮喪して、クマのくせにカッとなって暴れ回って、あっという間に疲れたり飽きてしまったりでは、「持続可能な復活」は遠のくばかりだ。「こんな時期に、こんな暢気なことを」と後ろめたい気持ちがあっても、「たくさん働いて、たくさんオカネを稼いで、たくさん税金を払う」。そういうヒトがいればいるほど、復活ははやい。
さくら2
(4月7日、千鳥ヶ淵。例年より少ないが、ボートもチラホラ出始めた)

 「そんなこと言ったって、税金がチャンと使われる保証はないじゃないか」であるが、そんなセリフは「義援金がチャンと被災者の手に渡る保証はないじゃないか」とウソブイて、マジメな募金活動を遠巻きにして茶化すのと同じことである。
 チャンと使われる保証はないけれども、たくさん税金を払って、残ったオカネでチャンと「Buy Japan」を合言葉に日本製品を買い、「Buy Tohoku」を更なる合言葉に東北の製品をつかう。健全に消費して、健全に消費税を払う。今井君も及ばずながらBuy JapanとBuy Tohokuを熱心に継続中。食べるものも飲むものも、今やひたすらJapanとTohokuに集中している。
 税金をキチンと使うことについては、偉い人たちの誠実に期待するしかない。もちろん、監視できる部分をキチンと監視するのもまた国民の義務であって、それを怠っておいてコッソリ茶化したり、文句ばかり言っているのは、ただの駄々っ子にすぎない。花見もやろう。お祭りもやろう。夏になったら、仙台七夕、青森ねぶた、大いに結構である。
さくら3
(4月7日、千鳥ヶ淵。桜はすでに満開に近かった)

 元生徒からの手紙の中には、「この1年の1円玉貯金を、一気に募金してきました」というものも多い。
 春日部校で浪人していた男子からは、「今井先生の言った通り、書いて書いて書きまくって勉強して、既にボールペンのカラが150本も集まりました」という手紙が届いた。「これからも同じ愚直な努力を続けて、さらに高いところを目指します」とある。おお、素晴らしい。もうすでに、今井クマ蔵になんかマネの出来ない素晴らしい愚直に達している。
 「ユニセフ募金をしてきました」という報告もある。「ええっ、今はユニセフじゃなくて、東日本大震災なんじゃないの?」と考えるヒトも多いだろうが、日本で大震災があったからと言って、そのことしか考えられなくなるのもおかしいはずだ。世界中の貧困も飢餓も大震災とともに吹き飛んだわけではないのだから、ユニセフだって忘れていいはずはない。それが世界をチャンと一周して、チャンと日本に帰ってくると信じるべきだ。

1E(Cd) Ashkenazy & Philharmonia:SIBELIUS/SYMPHONIES 1/4
2E(Cd) Walt Dickerson:SERENDIPITY
3E(Cd) Münchinger:BACH/MUSICAL OFFERING
4E(Cd) Münchinger:BACH/MUSICAL OFFERING
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