Fri 110325 京都・先斗町でお食事会 早春のさまざまな出会い 5倍も10倍も積極的に | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 110325 京都・先斗町でお食事会 早春のさまざまな出会い 5倍も10倍も積極的に

 3月20日、キャンパスプラザ京都での講演会が終了したのが21時。すぐにタクシーに分乗して、みんなでお食事会に向かった。
 お食事会の場所は、先斗町である。舞妓さんが集う「歌舞練場」の南側、100年以上前の木造建築の店で、窓からは鴨川の流れが見渡せる。まだ雨は降り続いていて、先斗町も夜の鴨川もしっとりと雨に濡れ、古都の風情タップリ。欧米人のオジサンなら、一生忘れられない思い出になりそうだ。
 しかし、東京から飛んできたクマどんの頭の中は、「放射能」「黒い雨」。「みんな、濡れないように気をつけなきゃ」「土壌汚染は大丈夫かね」その他、原発事故関連の話でいっぱい。まだ大震災発生から10日目、事態がさっぱりわからない苛立ちは、あの頃がピークであった。
 明日は、朝早い電車で福井に向かう。福井でダブルヘッダー(1日で講演会を2つこなすことをそう呼んでいる)。金沢に宿泊して、明後日は下北沢で講演会。2月3月で合計35回の講演会ラッシュは、下北沢で終了する。下北沢が終われば、その翌朝は食料と生活物資を引きずって、宮城県仙台市に向かうことになっている。
 お食事会に参加したのは、京都周辺の校舎責任者をしている先生がた7~8名。一人一人「個性が強烈」というか、いかにも生徒たちに人気のありそうな印象深い先生ばかりである。
 なるほどこれなら、ちょっと雨が降ったぐらいでは、生徒も今井の講演会をサボったりしそうにない。これほど多彩な人材が集まった塾は、今井君の700年にわたる予備校経験♡の中でも、なかなかお目にかからないのである。
 日付が変わる頃まで、約2時間半。酒が進んで、宴が乱れて、話題もやがて受験や英語学習のことを離れて、果てしなくどこまでも広がっていった。ここでは公開できないような、余りに興味深い経歴や人生論も展開され、連日連夜のお食事会の中でも、この夜はまさに出色の楽しさであった。
きは
(長崎駅にて。このキハを撮影中に、長崎県大村校の先生に声をかけられた)

 さて、2月&3月の講演会ラッシュもいよいよ最終盤である。「いよいよ最終盤」と思うと、雨に濡れた鴨川の流れがますます感慨深い。全国を飛び回り、いろいろなヒトに出会うことを楽しみにしてばかりで、当たり前だが、まさかこの2ヶ月のうちにこんな大惨事が起こるとは思わなかった。
 この2ヶ月、講演会以外でも、さまざまな場所でさまざまな「お、今井だ」「お、今井先生だ」「ゲロ、クマ蔵だ」があった。広島駅で出会った「今井先生ですか?」は、シューカツ中の男子。向こうから満面の笑みを浮かべてやってきて、それでも(おそらくシャイなせいで)声をかけられずに通り過ぎようとした。
 こちらから話しかけてみると「立命館の3回生なんですが、地元で就職しようと考えて、広島の銀行を受けてきました」とのこと。「おお、きっと大丈夫。こんなところでクマにバッタリ会うんだから、シューカツぐらい何とかなるよ」と、クマ蔵の口からは調子のいいセリフがポンポン飛び出してくる。実際にシューカツなんか、調子良くポンポンやれば、いくらでもポンポン行くものなのだ。ポポポポーン、である。
 長崎駅では、引退間近の気動車「キハなんとか」を発見。今井君は「専門的鉄」ではないから、どんなキハなのかは詳しく知らないが、自分の少年時代を飾るあまりに懐かしい気動車である。夢中で車体を写真に収めていたら、向こうの方からニコニコ笑いながら近づいてくるヒトがいて、「もしかして、今井先生ですか?」と尋ねられた。
 彼は、長崎県大村市にある東進校舎の先生であった。「今井先生の授業は、全部見ました」とのこと。そりゃたいへんだ。A組35回、B組35回、C組35回、D組20回。特設単科だけでも130回を超える。「総合編Ⅳ」とか「構文Ⅴ」とか、レギュラー授業も加えると、ゆうに250回×90分である。それを全部見て、中に挿入された雑談とかトークとか、その類いもみんな見たのだという。素晴らしい熱心さである。
けんすう
(東京・水道橋、予備校の名門「研数学館」。数年前に予備校業界から撤退した。明日か明後日の記事で思い出を書こうと思う)

 東京の水道橋では、「たった今、歯学部を受験してきました」という男女2名と遭遇した。今井君が水道橋を歩いていたのは、すぐ近くの神田神保町で古本屋街を覗いた帰りだったからである。
 話はそれるが、神保町の老舗「巌松堂」が昨年11月に閉店。巌松堂の若旦那は、かつて代ゼミで今井君の単科ゼミの受講生。大の今井ファンでいてくれたヒトだから、突然の閉店が今井君はたいへん悲しかった。
 まあそれでも今井君は、神保町古書店街とはもう30年来のお付き合い。今井君の自宅からも電車で15分である。うらうら暖かくなった春の昼下がりに、暢気に古書をひっくり返しながらそのへんをブラブラ散歩するのは悪くない。
 昼食時だったので、いつかこのブログでも紹介したカレーの店「ガヴィアル」に入り、頭から湯気が出るほど辛口カレーを食べてポッポグマになった。ここのカレーの不思議さは、いったんポッポグマになって頭から湯気が出始めると、その湯気がいつまでたっても出続けることである。
しか大学
(東京歯科大学の試験会場前。ここで男女2名が「今井先生ですか?」と声をかけてくれた)

 所用があったので近くの水道橋駅まで歩き、それでもまだ湯気をムンムンしているところで、男子生徒が1名ビックリしながらも嬉しそうな表情で「今井先生ですか」「たった今、東京歯科大学を受けてきたところです」と声をかけてくれた。「C組、B組、全部受講しました」「昨日も授業受けてました」「握手してください」&「写真撮ってもいいですか」である。
 で、一緒に写真を撮っているところへ、もう1人、今度は女子生徒が「あれ、今井先生ですか」と呟きながら、これまたビックリしながら立ち止まった。「A組、受けてました」「今、歯学部受験が終わったばかりです」である。湯気のたっている頭のてっぺんを眺めながら、
「実際の今井先生は、ケッコ普通のヒトなんですね」
「もっと、スーパーマン的なヒトかと思ってました」
と言う。何だか、少しガッカリしたような、気抜けしたような様子である。
 なるほど。冬眠あけのツキノワグマよろしく、暢気に古本屋を冷やかして、カレーなんか食べて、間抜けな顔でポッポしながら春の水道橋なんか散歩しているようでは、確かにあまりスーパーマン的ではない。受験が終わったばかりで、まだ興奮している彼女の気持ちとしては、スーパーマン♡クマ蔵を奇跡的に目撃したのだから、何かもっと感動的な出会いを期待しても当然である。
ろごすきー
(渋谷のロシア料理店で。グルジアの白ワインと、ジャムの入ったロシアンティー)

 渋谷のロシア料理店では、アルバイト中の店員さんが、「あのう、もしかして今井先生ですか?」。今井のC組B組を受講して、今は早稲田大学・文化構想学部3年生だという。もうこの店ではベテランらしくて、接客も落ち着いて驚くほど上手にこなしている。
 「これからいよいよシューカツでたいへんです」というが、この接客ぶりなら、シューカツはちっともコワくない。この調子で、ポンポン行けば、必ずポポポポーンとうまく行き、ポポポポーンとシューカツ終了、ポポポポーンと日本も復興できそうである。
 諸君、もう元気を出す時である。自粛より、元気。街に出て、部活でも勉強でも、バイトでも消費でもシューカツでも、大震災前の5倍も10倍も積極的に動き回って、みんなで大活躍しようではないか。「5倍も10倍も」「大活躍&大活躍」こそ、復活へのキーワードである。
 そして、それぞれの大活躍中に、もしも今井を見つけたら、今までの5倍も10倍も積極的に今井に声をかけてくれたまえ。積極的にどんどん声をかけて、「今井先生が言ってた通り、5倍も10倍も活躍しています」とニッコリしてくれたまえ。クマ蔵は、そういう出会いが楽しみでたまらない。

1E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE BARBIROLLI ELGAR ALBUM 2/2
2E(Cd) Elgar & London:ELGAR/SYMPHONY No.2
3E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE DREAM OF GERONTIUS 1/2
4E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE DREAM OF GERONTIUS 2/2
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