Wed 110323 京都に移動する 東京から京都を飛行機で? ああ♨G京都(その1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 110323 京都に移動する 東京から京都を飛行機で? ああ♨G京都(その1)

 3月20日、京都で講演会があって、朝11時の飛行機で伊丹空港から京都に入ることにした。大震災から10日、もう東海道新幹線は平常運転に戻っていたが、茨城沖や福島沖で余震が相次ぎ、関係があるのかどうかわからないが、長野や静岡でも大きめの地震が発生していた。
 先週14日の奈良同様、大震災の影響をほとんど受けていない西日本での講演会に向かうのに、万万が一にも「新幹線の遅れのせいで遅刻」ということは許されない。例え大きな地震がきても大丈夫なヒコーキ利用は、この時期の関西訪問にはベストであると思われた。見よ、今井クマ蔵は責任感のカタマリなのである。
 とは言っても、東京-京都間の移動にヒコーキとは、やはり相当ケッタイな感じである。普通に東京駅から新幹線に乗れば、2時間半で京都駅前に立てる。なのにクマどんは、代々木上原から(東京駅経由で)電車を乗り継いで羽田空港へ、1時間ちょっと。羽田からANAに乗って伊丹まで1時間ちょっと。伊丹からリムジンバスで京都駅南口まで1時間ちょっと。京都駅に着いたのは、もう午後3時に近かった。
 乗り換え回数は5回にのぼり、かかった時間も、待ち合わせや乗り換えを入れると5時間近い。新幹線利用より2時間以上多くかかって、ほうほうのていで京都に到着した。京都は雨。小雨という程度だが、あの頃の東京人の頭の中は「雨=放射能の黒い雨」というウワサで洗脳されていて、「京都の雨だって、決して安心できない」という恐怖が先に立った。
 宿泊は、クマ蔵の嫌いなG京都(仮名)。このブログで何度も書いているが、京都に限らず、今井君はGホテルグループと相性が悪い。これはあくまで個人の好き嫌いであって、「誰もがみんなキライ」ということではないから、「ホントにいいホテルか、ダメなホテルか」は読者諸賢が各自、自費で試してみる以外にない。しかしとにかく今井君はG京都(仮名)が嫌いである。
 まず、チェックインが混雑しすぎ。この日は3連休の中日で、京都駅前のG京都(仮名)は立地がいいから、午後3時、チェックイン開始直後のフロントには長い列が出来ている。宿泊客は1泊3万円以上も払うのに、長い列に並んで大人しく待たなければならない。「大人しく」でないとモンスター扱いされる。冬眠明けのクマと言えども、ガオガオ唸ったら→一発でモンスターと判断される。
あのー
(あのぉ、お部屋は空いてますか?)

 諸君。「チェックイン開始3時」というのが、そもそも間違いだ。日本中、安いビジネスホテルでさえ、午後2時にはチェックインできるところが増えている。ましてやこのホテルは「一流のつもり」のはず。全日空系のホテルなら、地方都市でも13時には確実にチェックインできる。うまくいけば「12時でもOK」ということも少なくない。なのに「一流のつもり」クンが3時では、ほとんど時代錯誤である。
 ここで「今は、国民みんなで我慢する時ですよ」というのは、大日本報国婦人会みたいな発想である。特にここは、今回の震災被害とはほとんど無縁な西日本のど真ん中。フロントを埋め尽くしたのは観光客ばかりだ。
 ならばサービスも一流を目指さなければいけない。それこそが正しい「がんばれ、日本」である。第一、フロントクラークの数が少なすぎる。この長い列を横目で見ながら、チェックインを担当するクラークが5人しかいないのでは、とても一流とは言えない。
 列の中には、欧米からの観光客も目立つ。観光立国を目指す国の、その観光の最前線都市が京都。その京都の駅のほとんどを占拠して経営しているのがG京都(仮名)。こんな有様では、欧米からの大勢の観光客に呆れられてしまう。自覚が足りないのだ。
ええっ
(ええっ、まだお部屋の準備が出来てないんですか?)

 で、やっと今井君の番がきて、フロントの女性が「ああああー、残念ながら、まだお部屋の準備ができていません」「しばらくフロントでお待ちいただけませんか?」ときた。
 うにゃ、すでに午後3時を15分も過ぎている。もともと遅すぎるチェックイン時間まで待って、それでもまだ部屋の準備が出来ていないとは、何事であるか。そもそも、ホテルの規模ばかり大きくしすぎて、清掃にあたる従業員数を確保できない、または確保しようと努力していない。それだけのことじゃないか。
 特に、言葉にうるさい今井君は、フロントクラークの「残念ながら」に当惑。ここは「誠に申し訳ございませんが」と頭を下げるべきところ。ニヤニヤしながら「残念ながら」などというのは、普段の従業員教育のダラしなさを露呈するようなものだ。
「残念ながら、時間切れです」
「残念ながら、キミの勘違いだ」
「残念ながら、的ハズレだな」
「残念ながら」には、そういう皮肉な響きが含まれているはず。この場面でつかうべき言葉ではない。
 しかも、今井君の予定では、東進スタッフとの待ち合わせ時間まで、部屋で2時間ほど仕事を片付けようというつもりで、早めに京都入りしたのである。こんな混雑したロビーで、ソファも満員、カフェも満員。カフェなんか、入り口横に席待ちの長い行列が出来ている。部屋の準備ができるまで、ロビーにしゃがんで待たなきゃならないというのでは、早めに来た意味がゼロになる。
がお
(思い切って一声、軽く吠えてみる)

 「それでは困ります」と一言唸ったところ、あたりはあっと言う間に「Alert!! Here Comes a MONSTER!!!」という張りつめた雰囲気になって、奥から中年のフロントチーフが登場。さすがに彼はチーフだけあって、まず「申し訳ございません」と謝罪。「では、ワタクシがお部屋にご案内いたします」と来た。あれれ、おかしいな。大人しい客には部屋がなくとも、モンスター相手には部屋の準備が出来ているのだ。まあ、そういうホテルなのかね。
 「清掃にあたる従業員をキチンと確保し、フロントクラークの数も増やし、言葉遣いについての教育も、もっと徹底させるべきじゃないんですか?」が今井君の意見。
「貴重なご意見ご提案をいただき、社員一同、真剣に改善に努めて参ります」がチーフどんの応答。
おお。いつもおなじみ「貴重なご意見」でこの場を逃れようとしてますね。クマ蔵がニヤッと笑ってガオと吠える気配を見せると、チーフどんは深々と頭を下げて、たちまちその場を急ぎ立ち去るのであった。
お部屋にはいる
(やっとお部屋に入って、やれやれ、ひと安心)


1E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 2/2
2E(Cd) Lima:CHOPIN FAVORITE PIANO PIECES
3E(Cd) Muti & Berlin:VERDI/FOUR SACRED PIECES
4E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 1/2
total m44 y162 d6127