Sun 110313 頭の鈍いクマ蔵は、一人で悩み抜きました 大震災から2週間 大阪の友人たち | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 110313 頭の鈍いクマ蔵は、一人で悩み抜きました 大震災から2週間 大阪の友人たち

 うにゃ。うにゃにゃにゃ、にゃ!! 頭の鈍いクマ蔵は、一人で悩み抜きました。今日のタイトル「アタマの鈍いクマ蔵は、一人で悩み抜きました」は、昨日の記事の「小さい白いにわとり」をモジったものである。
 書いている時点で3月22日17時。一昨日から、京都・福井と講演会で回って、昨夜は金沢に宿泊。12時の飛行機で13時半に羽田に着き、冷たい雨の中、環状7号線を回って代々木上原に戻ってきた。1時間半お風呂につかって、ポッポグマになりながら、いろいろなことを考えた。
 いい気持ちにポッポしながらお風呂を出て、腎臓病のニャゴロワにいつもの通り点滴100ml。あれれ、ニャゴは見るたびに丸く丸く太っていく。出張で3日見ないうちにまたまた太って、白いまんまる綿毛さんみたいに見えるが、これは気のせいだろうか。
 獣医さんは、厳しい表情で「腎臓の病気になると、ネコはどんどん痩せていきます」と教えてくれたものだったが、腎不全の診断から100日過ぎても、ニャゴはちっとも痩せてこない。痩せるどころか、1ヶ月に0.25kgの割合で体重が増えていく。ニャゴ。お前、ホントに腎臓病なのか?
金沢ポスト
(金沢駅で発見したポスト。ニャゴどん、こんな感じにならないようにね)

 金沢から帰って一息つく暇もなく、夕方から下北沢に出かけて講演会である。開始が19時半だから、18時には家を出なければならない。下北沢は「計画停電」の影響を受けないから、生徒の安全確保とか、帰宅の足とか、そういうことを講師が気にする必要は全くない。いつものように、生徒たちが酸欠になるほど激しく楽しい公開授業にできると思う。
 あえて講師・今井クマ蔵が気になるのは、計画停電の不公平感である。埼玉と神奈川と千葉の校舎は計画停電の影響をモロに受けるから、クマ蔵どんの講演会も南浦和校(18日)と千葉校(19日)はヤムなく中止。荒川区も一部が計画停電の対象だし、何しろ大規模停電警報発令の夜だったから、綾瀬(17日)も中止になった。
 それなのに、都心部や高級住宅地は計画停電の対象から見事に外れている。首都圏の住民の間に不公平感が膨らまないのは、「日本人が礼儀正しいから」「我慢強いから」という海外の評価よりも、「大人しすぎて不公平感を口に出来ないから」なんじゃないか。
 もちろん、被災地の人々の苦しい毎日を考えれば、不公平や不満を口にするのは憚られるにしても、あまりに露骨な地域のエコヒイキは、子供たちの教育にだって良くない影響があるんじゃないか。うにゃにゃ。うにゃにゃ。アタマの鈍いクマ蔵は、一人で悩み抜きました。
 思えば、この2週間で日本はすっかり変わってしまったのである。2週間前の平和な日本を思い出すと、涙もろいクマ蔵はホントに息が止まりそうな悲しみに圧倒される。3週間前、熊本のホテルロビーで「錦野旦と山本リンダのディナーショー」のチラシを発見。考えてみたまえ。今井君がまだ高校生にもならない頃の大スターたちが、一流ホテルのディナーショーで立派に活躍できる、余りにも平和な国だったのである。
熊本で
(平和だった日本の平和なチラシ。3月16日、このディナーショーは実現したのだろうか)

 同じ熊本の東進衛星予備校で見つけたマンガにも感動。今井君がチャンとマンガのキャラクターになって、高校生の「夢を大きく&志望を高く」実現させるべく、まさにゴルゴ13並みの大活躍を演じている。それにしても、今井君のイメージって、ゴルゴ13なんですねぇ。こんなにカッコいいイメージなら、もっともっとどんどんアニメキャラにしてほしい。
 もっとも、日本全国を講演で渡り歩いて感じるのは、「今井君は、こういうゴツゴツ系より、むしろコロコロ&フワフワ系なんじゃないか」ということである。つまり男子高校生が「カッケー!!」「カッコよぐね?」と握りこぶしを固める格闘技系ヒーローのイメージじゃなくて、何をやっても失敗するくせに威張り放題に威張っている、太ったオジサングマのタイプ。誤解を恐れずに言えば、癒しオジサン系。次のマンガでは、今井君をそういうキャラで描いてほしいような気がするのだ。
マンガ1
(マンガ1 スタートダッシュの大切さを説く先輩女子)
 
マンガ2
(マンガ2 スタートダッシュの大切さを悟る後輩男子)

マンガ3
(ゴルゴ13ふうに彼らを救うゴツゴツ系今井君)

 3月9日、東日本大震災の2日前、今井君は大阪に現れた。大阪・天王寺の講演会は10日夕方。会社からもらっていた新幹線のチケットも3月10日。しかしいいじゃないか、8日が愛媛県新居浜での講演会、10日が大阪天王寺の講演会なら、その中間の9日にクマが大阪に現れたからといって、いちいちメクジラ立てて「地元猟友会が散弾銃を手に集合」しなくたっていいのだ。
 今井君が大阪に現れたのは、大学時代の友人たちと旧交を温めるために過ぎない。迷惑がかかるとイケナイから、どういう友人かはこの場で説明できないが、学部時代に日本中を共に旅して回った懐かしい友人たちである。
 夕方から船場の日本酒バーに入って、2人で1升以上の酒をカラにし、21時過ぎからもう一人の友人と合流。合流した「もう1人」は、某巨大新聞社に勤務。友人とは言っても、顔を合わせるのは20年ぶりである。もっとも、記憶力のオニである今井君は、彼が初めて書いた新聞記事を今でも暗記していて、それを披露してみせると、彼は心底感動してくれた。
ほーはい
(青森の清酒「豊盃」。ホウハイと発音。津軽民謡「ホーハイ節」に由来する。諸君、「ホーハイ節」をグーグって、その日本離れしたヨーデル民謡に浸ってみたまえ)

 キタの新地を歩き回りながら、20年経ってもまるで昨日会ったばかりのように、無邪気にジャレあって語り合った。男子というのは、どうもそういう、とことん無邪気な生き物なのである
 あれが、2週間前である。その翌々日に東日本大震災になった。彼らの生活の基盤は大阪。大阪にはあのあと2回出かけたが、うらうらとした春の風が暖かくて、震災の緊張感はあまり感じられない。スーパーマーケットの品薄が多少気になるぐらいである。
品薄
(大阪・堂島のスーパーも、何故か品薄であった。3月15日)

 出来れば、彼らと今もう一度会ってしゃべりたい。また暢気に陽気にしゃべりながら
「じゃ、前代未聞に頑張りますか」
「前代未聞に頑張って、日本を復活させますか」
「やりますかね」
「やるべ、やるべ」
そう小さく叫んで、握手して、無邪気に笑いたいのである。

1E(Cd) Wand & Berliner:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & No.9 1/2
2E(Cd) Wand & Berliner:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & No.9 2/2
3E(Cd) Alban Berg:SCHUBERT/STRING QUARTETS 12 & 15
4E(Cd) Richter & Borodin Quartet:SCHUBERT/”TROUT” “WANDERER”
total m4 y122 d6087