Tue 110308 愛媛県新居浜での講演会 切磋琢磨 合格直後の諸君も補助スタッフで | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 110308 愛媛県新居浜での講演会 切磋琢磨 合格直後の諸君も補助スタッフで

 以下は、3月11日大震災発生の直前に執筆した記事である。執筆場所は大阪から金沢に向かうJR特急「サンダーバード」のグリーン車内。急に冷え込んで、京都と敦賀の中間、堅田の駅を過ぎた頃から、車窓は激しい雪になった。
 新大阪で買った駅弁がマズくて辟易し、余りのマズさに呆れながら、敦賀を過ぎ、北陸トンネルに入ったところでPCを開いた。いま思えば、懐かしい暢気な日々の終わりのひとときであった。
 諸君。今は原発への放水がどうなるか、固唾を飲んで見守る状況とは思うが、心配で心配でたまらないというヒトは、以下のアドレスにアクセスしてひと安心して、それから1週間前にクマ蔵が書いたショウモナイ記事で、まずはホッコリしたまえ。

  http://www.youtube.com/watch?v=ZUzBvxdnCFM


大雪1

大雪2
(3月11日14時頃、北陸トンネル付近の春の大雪。東日本大震災が間近に迫っていた)

 3月8日、愛媛県新居浜で講演会。新居浜は住友財閥の生まれ故郷:別子銅山が間近で、今も住友化学の城下町である。住友関係エリートの皆様が数多く生活し、当然のことながら、教育熱心な家庭が多い。
 事前に校舎からもらったレポートで「井の中の蛙になっている生徒が多いので、首都圏の受験生の様子なども伝えてください」とあったが、何も首都圏の高校生と比較して「ほれほれ、負けてるぞ」とか、そういうイヤらしい尻のたたき方をしなくても、十分に熱心に勉強に励んでいることと思われる。
 新居浜は2008年の夏以来である。今井君の頭の中にある新居浜は、高校野球で有名な新居浜商であって。今から40年ほど前に甲子園で準優勝した新居浜商のセカンド・大麻(おおあさ)君の見事な守備は、今でも目の奥に焼きついている。
 右方向に飛んだどんなゴロでも、魔法のように大麻君のグラブに吸い込まれていく。相手チームのライト前ヒットが、大麻君の好守備によっていったい何本「平凡なセカンドゴロ」にされてしまったか。どれほど相手チームの応援団が地団駄を踏んだか。
 40年前は、「郷土の代表校」の1戦1戦を県民全体が手に汗を握って見つめていた時代である。県の代表校が3回戦→準々決勝→準決勝と勝ち進んだりすると、甲子園での試合の最中は「県庁所在地で1番の目抜き通りから人影が消える」というほどの盛り上がり。大麻君の新居浜商と対戦してしまった県民の歯ぎしりは、県境の山脈を越えて隣の県まで轟くほどであったろう。
 その「大麻君」だって、40年経過すればオジサンになる。前回2008年の新居浜講演会には、「大麻君」の息子さんだったか娘さんだったかが出席していたのである。今井君としては、光栄この上ない思いがした。父兄として「大麻君」が参加してくれたら、当たり前だがこちらからサインをねだりたいほどである。
新居浜1
(3月8日、愛媛県新居浜での講演会 1)

 しかし、2011年春の新居浜講演会は、「大麻君のお子さん」が在籍しておられた校舎とは別の校舎での講演である。この辺が「全国900校舎」を誇る東進のちょっと難しいところであって、900校舎ということは、1都道府県あたり約20校舎。ちょっと大きな街にくれば、「3校舎4校舎がお互いに隣り合っている」などということも珍しくない。
 今井君が東進に移籍してきた頃は「全国800校舎」と言っていたものだが、2010年から2011年にかけてテレビ出演やラジオ出演が連続したついでに、広報部副本部長に確認すると、「現在、全国約900校舎、生徒数11万人です」とのこと。たいへんなことになったものである。
 「たいへんなこと」には、いろいろデリケートな問題もあるので、あまり詳細にブログに書くと支障があるかもしれないが、要するに隣接する校舎どうしのライバル関係がどんどん激しくなるのである。
 今井君が思うに、ライバル関係が激しくなるのは素晴らしいことであって、同じテキストと同じコンテンツを使ってのライバル関係だから、生徒指導の濃密さや真剣さで勝負することになる。指導される側の生徒として、これ以上の良好な関係は考えられない。
新居浜2
(3月8日、愛媛県新居浜での講演会 2)

 多くの場合「雑居ビルのワンフロア」という環境にも関わらず、地元での東進の評判がほとんどの場合どんどん向上しているのは、校舎同士のライバル関係のおかげに違いない。これからも切磋琢磨を続けて、地域一番校を目指すことこそ望ましい関係。「よおし、もっともっとキチンとコマメな生徒指導を続けよう」という闘志は、冬眠あけでまだ寝ボケ気味の今井グマが見ていても、たいへん気持ちのいいものである。
 というわけで、2011年の今井・新居浜公開授業は「新居浜商の大麻君」とは関係のない方の校舎である。松山の全日空ホテルに宿泊して、松山発16時半の特急「しおかぜ」で新居浜へ。途中「新居浜駅付近で発生した人身事故の影響で」10分ほど遅延したが、まあ移動にはほとんど問題なく、17時半、新居浜に到着。右側の車窓に、雪をかぶった石鎚山が、夕陽を浴びて美しかった。
花束1
(新居浜でも花束をもらう)

 新居浜講演会、19時半開始、21時終了、出席者約140名。開始時間が遅いのは、部活が盛んなせいである。会場は「リーガロイヤルホテル新居浜」の結婚式場であって、定番の豪華シャンデリアは、春らしく桜の花のデザインである。
 父母の皆さんも15名ほど参加。何度も何度もしつこく繰り返すが、父母や高校の先生がたの出席は今井君として大歓迎なので、これから今井君が向かう講演会場には、これからでも遅くありません、どんどん参加していただきたい。吉本系のお笑いバラエティ番組を見て過ごす日曜の晩の約50倍は楽しい夜をお約束する。というより、むしろ「健康のため、笑い過ぎに注意しましょう」「笑いすぎて健康を害する恐れがあります」のレベルと言っていい。
花束2
(花束をもらう前にすでにコートを着ている。ふざけたクマどんである)

 ついこの2月まで新居浜の生徒だった諸君で、「おかげで大学に合格しました」という生徒諸君約10名が、補助スタッフとして手伝ってくれたのも嬉しかった。明治大・筑波大・岡山大・慶応大など、決まった進学先も様々である。
 男子はなかなか男らしい面構えの諸君ばかり。「佐々木希と似てるって言われませんか?」と聞くと「はい、よく言われます」という女子もいれば、「安藤美姫ふうですね」に対して明らかに不満そうで「常磐貴子とはよく言われますけど」とムクれ気味の女子もいた。
 諸君、いよいよこれからがホントの勝負である。今回この講演会を補助してくれた経験も、近い将来役立ててくれたまえ。新居浜ばかりではない。東進で勉強した全国の諸君、進学する大学の近くの東進校舎を是非一度訪ねてくれたまえ。
 「東進で勉強していた者ですが、アルバイトとして働きたいんです」と一言かけてくれれば、全国どこの東進でも、諸君を大歓迎してくれるはずである。バイト先だって、チャンと選べば未来につながる。受験生としてのいろいろな体験を、キチンと後輩たちに伝える役割は、大学生諸君の成長に直結するものと、クマ蔵は確信している。