Mon 110307 現在、ブログ活動を全面的に休止しております あと2〜3日お待ちください | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 110307 現在、ブログ活動を全面的に休止しております あと2〜3日お待ちください

 東日本大震災の被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 今井本人の実家も仙台市太白区にあり、また被災地域には、たくさんの現生徒諸君や「元生徒」諸君も生活しておられます。「家族や親戚が被災した」「現在も避難中である」というヒトは決して少なくないはずです。
 このような状況を考えて、現在ブログ活動を全面的に休止しております。地震と津波発生直後の悲惨な状況を思うにつけ、面白おかしい普段の今井ブログを更新し続けることは不謹慎と思われ、執筆意欲がなかなか戻って参りません。
 さらに、長引く避難所生活に耐え、原子力発電所事故の恐怖と戦いながら生活している人々の苦労を思えば、長々とPCに向かって電気を浪費することも、慎まなければなりません。
あいかわらず1
(今井君は、あいかわらずです 1)

 節電が呼びかけられる中、今も可能な限り、全国で「公開授業」「講演会」を実施中です。地震当日の11日は富山。12日は神奈川県平塚。14日は奈良・大和西大寺。明日17日は東京・綾瀬で、予定通り公開授業を行います。
 むろん、いつも通りの大爆笑の連続を、ステージ上から客観的に眺めてしまう冷めた気持ちはあります。この状況で、こんなに煌煌と照明をつけて、大学受験の話だけに夢中になっていていいのか。少なくとも「大爆笑」は我慢すべきなんじゃないか。少し首を傾げることもありますが、しかし「この状況だからこそ、いっそう講演に力が入る」というのも、また確かです。
 12日平塚の公開授業には、約100名の参加予定に対して、実際の出席は50名程度。欠席50名でした。いつもならムクれるところですが、話し始めると、クマ蔵も大いに盛り上がって、おそらくこの6年間で最高の講演を行うことが出来ました。
 オトナな冷たい判断をすれば「前夜の首都圏は帰宅困難者で大混乱だった」「余震が頻発している」「いつ停電になるかわからない」「帰宅の足が確保されない可能性もある」→「今井の講演会なんか、欠席するのが当たり前」という状況。それでも熱心に集まってくれた47名の諸君に感謝&感謝です。みんな素晴らしい表情で今井に付き合ってくれました。
あいかわらず2
(今井君は、あいかわらずです 2)

 3月11日の地震発生時、今井は金沢のホテルにチェックインして、コートを脱いだところでした。窓のブラインドがカタカタ鳴って、「あれれ、ブラインドが変だねぇ」と思ったところに電話が入りました。「いま東京はたいへんな地震、震度5強だ、震度6かもしれない」という電話で、次の瞬間に金沢も大きく揺れ、揺れはどんどん大きくなり、長くいつまでも揺れ続けました。ホテル最上階の部屋だったので、いっそう大きく揺れたのだと思います。
 すぐにテレビをつけて、地震の状況を見ました。まずお台場の火事の様子が映り、キャスターの顔には緊迫感が漲り、やがて仙台の津波の画像が飛び込んできました。最初に映ったのが名取川。津波のどす黒い水が堤防を乗り越えて、田んぼも畑も道路もクルマもみんな飲み込んでいくのを、唖然として眺めました。
 名取川から、今井の実家は間近。後に多くの遺体が発見された「荒浜」方面は今井の実家マンション(8階)のベランダからもボンヤリと眺められるところです。「これは、危ないかな?」と、呟いたものです。
 それでも、すぐに金沢駅に戻り、富山の講演会場に向かいました。仙台の実家との連絡は全くつきませんでしたが、富山での講演も、翌日の平塚講演会に勝るとも劣らぬ大成功。140名の聴衆から(おそらく今までで一番大きな)拍手をいただきました。その時の詳細は、いずれいつものように微に入り細を穿って書きたいと思います。
 富山から金沢に戻る特急列車が、11日夜はすべて運休。1時間半かけて各駅停車で帰りました。高岡を過ぎたところで電車の中はほとんどカラッポになりました。金沢までの残り40分、どうしてもどこにもかからない電話に、大きな脱力感を感じながら、それでもケータイをいじり続けていました。
あいかわらず3
(今井君は、あいかわらずです 3)

 以上のような状況で、しばらくブログ更新を休止しておりました。幸い仙台の実家は無事。津波からはスレスレで助かったようです。しかし、地震の被害は大きく、全ての家具はひっくり返り、今井君が子供の頃に愛読した本もみんな、倒れた本棚の下敷きになったままとのこと。なかなか元の生活には戻れそうにありません。
 事情が事情なので、あと2~3日はいつものようなブログ更新は控えます。もちろん、いったん再開したら、「いかにも今井クマ蔵」というイヤが上にも充実した長文ブログに戻る所存です。
 ホントにすみません。今週末までお待ちください。「早く読みたい」という熱烈な愛読者の皆さんもすくなくありません。スミマセン、しばらくはアーカイブでもクリックしながら、昔の記事でお楽しみください。
 今日、慌ててこの1文を書いたのは、検索ワードに「今井宏、消息」を発見したからです。日本のどこかに誰か一人、今井クマ蔵の安否を心配してくれたヒトがいるらしいのです。
 確かに、地震の日を境に突如としてブログの更新が途絶えたら、ホンキで心配するヒトだっているでしょう。「心配かけてスミマセン。今井は、無事です」ということで、ホントは自粛していたかったのですが、あんまり心配かけないように、思い切って更新しました。
あいかわらず4
(今井君は、あいかわらずです 4)

 なお、今井君の「1円玉貯金」をここまで張り切って続けてこられて、晴れて合格を果たされた皆さんは、1円玉満載のペットボトルをもって銀行へ向かってください。震災への募金窓口は、どこの銀行にもあるはずです。