Wed 110223 (第994回 カウントダウン6) 熊本へ 今井君がマイル長者になったワケ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 110223 (第994回 カウントダウン6) 熊本へ 今井君がマイル長者になったワケ

 2月26日、羽田発13時のANAで熊本に向かった。19時から熊本で講演があるので、これがギリギリの飛行機である。羽田のANAラウンジは、出張の今井クマ蔵にとっては絶対に外せないマスト中のマスト。去年の春に新装されてからは、飛行機での出張の第一の楽しみはここである。
 諸君、今井君は年3回のヨーロッパ旅行で着々と蓄積したマイルのおかげで、今やANAのプラチナ・メンバーだ。別に、威張るわけである。大いに、いくらでも、目一杯威張るわけである。はっは。「超勘違いオジサン」でござるよ。
 もちろん、プラチナよりワンランク上の「ダイアモンド・メンバー」などというのも存在するのだが、今の今井君の利用頻度では最高級=ダイアモンドメンバーは、さすがにちょっと手が届かない。今はプラチナ程度の勘違いが精一杯である。
 例えば、福岡か札幌に毎週出張があって、そのたびに会社からプレミアムシートを手配してもらっていれば、ダイアモンドなステイタスに上がれるかもしれない。しかし今井君は、会社からもらった航空券で、そんなダイアモンドな輝かしいステイタスを手に入れたいとは思わない。それは可愛い勘違いではなくて、すでに立派に「100%間違い」である。
くまもと
(熊本駅。まもなく九州新幹線が開通して、在来線の熊本駅はちょっと寂しくなる)

 第一、「福岡や札幌に毎週出張」だなんて、考えただけでもたいへんだ。もちろん、今井君がまだ若い駿台講師だったころ、「毎週1回福岡出張」という3年間があったけれども、それは若かったから可能だったこと。「マイルをためる」などという行為自体まだ流行していなかったし、そういう忙しい生活について、駿台の尊敬する故・奥井潔師には
「そんなバカな使われ方に満足していると、キミは痩せてしまうよ。もちろん、痩せるのは、肉体ではなくて、キミの精神なのである!!」
「それじゃ便利屋講師みたいではないか。もちろん、会社にとって便利に使われているのに過ぎないのである!!」
と、見事に喝破された。
 あれ以来、今井君は大いに反省して「精神が痩せるような便利な使われ方」はされないように心がけてきた。それでも代ゼミ時代は8年にわたって「名古屋に毎週1回出張」という同じようなアリサマになったが、名古屋にはいくら行ってもマイルはたまらない。自称「マイルの鬼」としては、「マイルはたまらないのに、精神は痩せ細る」という、マコトに悔しい8年を過ごした。
行ってらっしゃい
(出張に出かけるクマどんを見送る美ネコ=ニャゴロワ)

 以上のような艱難辛苦の11年間(駿台3年+代ゼミ8年)を経て、ついに今井君はプラチナ・ステイタスを獲得することになった。それも、会社のカネと力を借りたのではなくて、自ら年3回のヨーロッパ旅行を、自費で、しかもエコノミークラスで、着々と重ねた賜物。誰にも文句は言わせない。
 謙虚が服を着て歩いているようなMr.ケンキョ=今井クマ蔵は、海外旅行の時でも決してビジネスクラスなんか使わない。意地でもエコノミー。どうしてもエコノミー。あの狭苦しいエコノミー席に座らないと、「よおし、これから2週間ヨーロッパだ、日本語とは2週間お別れだ」というチャンとした覚悟が出来ないのである。
熊本城
(熊本のホテル日航12階からみた、早春の熊本城)

 昨年5月、リスボンを訪れた時、成田空港の搭乗口で突然「今井サマ」と呼び出され、「ビジネスクラスに空きがありますが、いかがですか?」というオファーがあった。もちろん「エコノミー料金のままで」である。
 おお、いきなり「エコノミー料金でビジネスクラス」という思いもかけない幸運を味わえるのだ。はっは。かっか。エコノミーなら片道15万円。ビジネスなら片道50万円。何だか事情はわからないが、いきなり「アナタに35万円差し上げます」と言われたようなものである。
 もちろん、それを断るイワレはない。周囲のヒトも「何だ?何だ?」といぶかるような、耳まで裂けた激しい笑顔で、今井君はロンドン行きビジネスクラスに乗り、超&超&超至れり尽くせりのビジネスクラスに搭乗して、一路ロンドンに向かったのである。
 もちろん、悪いことは出来ないもので(おそらくは天罰テキメンで)今井君はその直後ロンドンで足止めを食う。10時間近く待った乗り継ぎのリスボン便が、真夜中近くなって、何故かキャンセルになってしまった。ロンドン・ヒースロー空港近くの安ホテルに1泊せざるを得なくなったのだったが、まあ要するにそれが天罰である。
祝九州
(祝・九州新幹線開通のポスター。熊本駅にて)

 そのあたりのいきさつは、3月か4月にこのブログで詳説することにする。考えてみれば、このブログではもう長い間旅行記を書いていない。11月上旬に「さあ、ではマドリード旅行記を書くことにします」と宣言した翌日に、クマーニーは突如として網膜剥離を発症。あそこでマドリード旅行記がスタックして以来、旅行記の「りょ」の字もない。
 今は、更新1000回に向けてカウントダウンの最中である。28日の「SCHOOL OF LOCK」に向けて緊張感みなぎる日々である。「一時は1ヶ月も遅れていたブログ」もいよいよキャッチアップを控えて、固唾をのんで見守る日々でもある。ましてや、「京大入試ネット流出」をめぐって発言せざるを得ない日々になってしまった。
 おお、こんな状況では、旅行記は執筆はあと10日ほど見送らなければならない。しかし諸君。あと10日したら、誰が何と言おうと「マドリード旅行記」「ロンドン大冒険」「ライン河大紀行」「アイルランド・スコットランド旅行記」「リスボン旅行記」「バルセロナ驚異の15日」の連作を、今井君はどうしても書き始めたいと思うのである。

1E(Cd) Goldberg(v) & Lupu(p):SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 1/2
2E(Cd) Goldberg(v) & Lupu(p):SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 2/2
3E(Cd) BILLY JOEL GREATEST HITS 1/2
4E(Cd) Ono Risa:BOSSA CARIOCA
total m37 y105 d6070