Sat 110129 岐阜で講演会 予想ピッタリがベスト 岐阜の校舎に立ち寄って高3生を激励 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 110129 岐阜で講演会 予想ピッタリがベスト 岐阜の校舎に立ち寄って高3生を激励

 2月11日、岐阜での講演会。14時開始、16時終了、出席者200名。3週間前の出席予定者が200名で、実際の出席者も200名。予定と実際がピタリと一致するのは、今井君のまさに理想とするところである。
 「予想を大きく上回る」というのも、もちろんたいへん嬉しいことである。150名と言われていて250名とか、300名の予定で「先生、500名を超えました」「椅子が足りなくなりました」「立ち見も出ちゃいます」、それが嬉しくないはずはない。
 しかし、例えば小泉純一郎「郵政選挙」の自民党や、鳩山由紀夫「政権交代選挙」の民主党を考えてみたまえ。「予想を遥かに上回る」は、大きな危険と隣り合わせ。下の方に予想が外れるのはもちろん論外であるが、上の方に予想がズレるのも、「状況判断が間違っていた」「状況を正しく把握できていない」という意味で、マイナス評価の対象にしておくべきなのである。
 講演会や公開授業に「誰が出席して、誰が出席しないか」、それを正確に把握していてこそ「予想ピッタリ」が実現できるのであって、それはそのまま、校舎の現状を生徒一人一人に至るまで、しっかりつかんでいるということだ。そういう校舎には盤石の安定感があり、おそらくこの後も安定感をもって着実に前進をつづけるのである。
講演会1
(岐阜での講演会 1)

 200名の中には、ご父母の姿も目立つ。何度も繰り返すが、今井君は生徒以上にご父母対象の講演が好きである。世代もいっしょ。笑いのツボもいっしょ。文化放送ラジオ講座の思い出でも、昔の単語集がどれほどひどかったかの話でも、パパもママもみんな顔を真っ赤にさせて爆笑してくれる。
 うんにゃ、「顔を真っ赤にして」どころではない。机をバンバン殴り、机に突っ伏し、頭をかきむしり、「もう勘弁してくれ、息ができない。もうこれ以上笑わせるのはヤメてくれ」そういうご父母が続出したのである。
 パパやママがそういう状況になれば、生徒たちはなおいっそう安心して今井君の話に聞き入ってくれる。どこまででも盛り上がる。もう、30秒に1回の大爆笑、15秒に1回の中爆笑、そういう頻度であって、「今井の言うことになら、何でも従おうじゃないか」という少々危険な雰囲気になっていく。
 「延長しない」がポリシーのクマ蔵も、ついついこの雰囲気にのめり込んで、結局100分。10分延長のヤムなきに至った。反省がないこともない。「予想を遥かに上回る」が必ずしも100%手放しで喜べないのと同じように、爆笑の頻度だって、ある一定限度を超えれば反省の対象である。うにゃにゃ。「ご清聴ありがとうございました」と頭を下げながら、「少しやりすぎたかな」というヒヤリと冷たい感覚が走った。
講演会2
(岐阜での講演会 2)

 ま、そこまでKUSO-MAJIMEにならなくてもいいだろう。終演後、会場控え室で大サイン会を実施。昨年まで自粛していたサイン会を、一定の条件をもうけて、今年から再開している。
 「一定の条件」とは、校舎や会場が混乱しないこと。夜遅くなって帰宅に心配がある会場や、狭くて生徒の列の混乱が生じそうな会場では、今も今井君はサイン会をしない。高2や高3の娘の帰宅が遅くなれば、パパもママも口から心臓が飛び出そうになる。
 クルマで迎えにきたのに、「サイン会に並んでいて」という理由で、子供が会場から出てくるのが30分も1時間も遅れれば、パパだって激しくムカついて、厳しいクレームの電話ぐらいかけたくなるのは当然だ。
 「おたくは、生徒の勉強時間をサイン会で無駄にする予備校なのか?」である。4年か5年前、その種のクレーム対応で若い職員が泣き出してしまったのを目撃してから、今井クマ蔵は「サイン会はしません」と言い続けてきた。
 しかし「そんなに気難しくならなくても、いいんじゃないかね?」という会場で、生徒たちがサインが欲しくて&欲しくて、もう泣きそうな顔をしている会場では、気楽にサインに応じることにしている。
 サイン、握手、写真、すべてOKである。この程度のことであんなに喜んでくれるなら、クマだってウワバミだって、もちろん嬉しい。結局、岐阜でサイン会に並んだのは、約150名。来場者の3/4である。
サイン会
(サイン会の風景)

 講演の帰りに、名鉄岐阜駅前の校舎に立ち寄って、今日の講演会に出られなかった高3生たちに声をかけていくことにした。最近の今井君は際限なく優しいので、講演会があるのがわかっているのに今井に素通りされる高3生がかわいそうでならない。
 せっかく世にも珍しい短足グマが来るのに、高3生たちは「受験の真っ最中にクマなんか見物していてどうするんだ!?」というマコトにもっともな叱責を受け、涙をのんで出席をあきらめ、校舎に居残って勉強に励んでいるのである。ちょっと声ぐらいかけに立ち寄っても、バチはあたらない。
 その「ちょっと10分ぐらい声かけを」「みんな受験で出払っていて、校舎に残っているのは10人に満たないだろうから」「すぐに終わりますよ」というのが、実際には甘かった。甘すぎたのである。「ナニ、今井が校舎に来てるって?」と聞きつけて集まった高3生は、50名に近い。
ポスター
(岐阜のスタッフが作ってくれたポスター)

 集まった一人一人とゆっくり話しながらサインに応じていたら、いつの間にか1時間近く経過していた。優秀な高3生が多いのにも驚いた。ま、この時期に私立大学の受験に出かけず、ふてくされもせずに、予備校に出てきて勤勉に勉学に励んでいるのだ。優秀なのも当然である。
 早稲田大、大阪大、名古屋大、京都大、東京大、国立大医学部。そういう超難関大学(mac君の変換は「長男間大学」であったが)の赤本を抱えて「サインしてください」と列を作った。何だかわからないが感激して涙ぐんだり、「ホンモノだ!!」「超カワイイ」と叫びながらそこいら中を跳ね回ったり、3人4人のグループで今井君と写真を撮ったり、なかなかたいへんな騒ぎになった。
 よしよし。こういう校舎は必ずうまくいくものであり、こういう生徒たちは必ず合格できるものである。