Mon 110124 石川県小松市で講演会 上空から冬の日本海に感動 広いぜ、和室の控え室 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 110124 石川県小松市で講演会 上空から冬の日本海に感動 広いぜ、和室の控え室

 2月9日、東京は昼からキレイに晴れ上がって、風は強いが日差しは暖かい。午後1時に代々木上原を出て、羽田空港着14時15分。広くて気持ちのいい新しいANAラウンジで30分ほどゆっくりして、15時すぎの飛行機に乗った。
 それにしても、空港のラウンジにいるヒトって、何でみんなあんなに偉そうにしているのだろう。無理やり偉そうに行動するから、ふんぞり返りすぎて後ろにひっくり返りそうになっているヒトばっかりだ。新聞は、意地でも日経新聞。「日経を読むのがステータスだ」と、いまだに信じているフシがある。そんなの、30年も前の話なんじゃないかねえ。
 意地でもビールを飲むオジサンたち。「へえ、昼からビールですか。ダラしないオジサンですね」という冷たい視線を意地でも向けながら、意地でも小指を立ててコーヒーを飲む同じようなオジサンたち。人数的には相半ばしている。意地でもPCをいじりまくるお兄さん&お姉さんも空港ラウンジの定番だ。
こまつ1
(大盛況だった石川県小松講演会 1)

 そういう難しいヒトたちの中に入り込んで、今井君はおなじみ「何にもしない」に熱中する。新聞はさっきトイレで読んじゃったし、読んでもどうせ大したことは書いてない。イマドキ「お相撲で八百長があったんだって」と言ってビックリしているか、ビックリしたフリをしているか、ビックリしているヒトの存在にビックリしているか、その他、似たようなヒトたちの大袈裟な嘆きばかりである。
 そこで今井君は、偉そうにしているヒトを観察したり、日経新聞をバッサバッサうるさく読んでいる難しいお兄(姉)さんを観察したり、いまさら八百長に眉をひそめているヒトを観察したり、そういうことをしながら、30分を完全に無駄に過ごした。おお、こういう怠惰な午後は最高に楽しいのである。
こまつ2
(大盛況だった石川県小松講演会 2)

 15時羽田発の飛行機に乗って、16時小松空港に着く。会社がチケットを買ってくれるから、たった1時間の搭乗でも、偉そうにビジネスクラスに乗っていく。「プレミアムシート」である。CAが駆け寄ってきて
「上着をお預かりしましょうか」
「新聞はお読みになりますか」
「お食事をお持ちしましたのでテーブルをご用意ください」
「お飲物は何にいたしますか」
「お飲物のオカワリはいかが致しますか」
その他、ホントに至れり&尽くせりである。もっとも、今井君としてはたった1時間なのにこんなに至れり&尽くせりにしてもらわなくてもいいように思う。
 特に「新聞」は面倒くさいじゃないか。せっかく高いお空の雲の上を飛び、富士山も南アルプスも北アルプスも白山も、昔のヒトは夢にも見られなかった光景が窓の外に広がっているのに、日経新聞だの朝日新聞だので「八百長のおさらい」とか、「管政権が風前のトモシビだ」とか、「どうなる小沢元代表?」とか、そんな殺伐とした当たり前の記事を読んでいく物好きは多くないと思うのだ。
 小松が近づいて飛行機が高度を下げ始めると、分厚い雪雲の中を通過して飛行機は大きく揺れた。いったん日本海の上空に出る。雲の中から眼下に荒れた日本海が広がり、冬の日本海は黒く暗く大きく揺れて、揺れる海の波の中に、巨大なカーテン状に激しく雪が落ちていく。小松に降りてみると少し強めの雨だった。
 日本海はいかにも真冬の北陸の風景であって、今井君は小学校(秋田市立土崎小学校)の校歌の一節を思い出していた。
「北荒海(きたあらうみ)の日本海、吹雪に鍛えし港魂(みなとだま)」
「逆巻く波に帆をあげて自由の海に漕ぎいでむ」
最後の「む」は意志を表す助動詞。「さあ、漕いで出ようではないか」である。
 「自由の海」はおそらく戦後の改変。戦前までは「自由の海」ではなかったはずだ。同じ校歌の歌詞2番に「文化秋田の血を受けて」の一節があるが、そこも戦前までは「勤皇秋田の血を受けて」だった。戦争に負けて、小学校の校歌だっていろいろ歌詞が変わったりしたのである。
大広間
(坊ちゃんもビックリの和室20畳控え室)

 講演会開始は19時であるから、2時間半ほどを広い控え室で過ごす。広い控え室ということになると、「広いって、具体的にどのぐらい広いのか」が問題になるわけだが、コトバで表現するのは困難なぐらい広い。
 夏目漱石の坊ちゃんは、初めて松山に着いた時、12畳の和室の真ん中に座って、余りの広さに自分の居所がないような気分になるが、今井クマ蔵今右衛門が2時間過ごさなければならない和室は、驚くなかれ、20畳和室。「どうだ漱石、参ったか」であり、「坊ちゃん、こっちは1.7倍だぜ」である。
 講演会は予定通り19時半に開始、21時終了。出席者約140名。小松は2年前の3月以来である。前回は3月下旬でもう暖かかったが、今年は厳冬期の公開授業になった。ほんの先週の石川県は、空港も鉄道も高速道路もみんな大雪でダウンしていたはずだが、幸いなことに今井クマ蔵の講演は雪にジャマされることなく無事に終了。爆笑の続く最高の出来であった。
こまつ3
(大盛況だった石川県小松講演会 3)

 高校生だけでなく、参加したご父母も最初から最後まで身体を折り曲げて大爆笑の連続。これから今井を呼ぶ校舎関係者の皆さん、ご父母にどんどん参加を呼びかけてくださいませんか。公開授業の盛り上がりは、それだけで3倍にも4倍にもなることを保証いたします。
 終了後、金沢に移動してお食事会。ノドグロも、甘エビも、さすが北陸の旨さだった。もっとも、網膜剥離以降はすっかり菜食主義者の今井君である。ずっと「やみつきキャベツ」1皿280円をガリガリかじっていた。お食事会は午前1時まで。たったいま金沢駅前のANAホテルに帰ってきた。