Thu 110106 深夜のサッカー観戦記 CMの今井君で日本中がどよめいた 彼らも36歳 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 110106 深夜のサッカー観戦記 CMの今井君で日本中がどよめいた 彼らも36歳

 これを書いている時点で1月29日午後9時半である。もうすぐサッカーが始まる。アジア大会決勝、日本vsオーストラリア戦である。準決勝の韓国戦ほどに盛り上がるか。4年前のドイツ・ワールドカップの雪辱は果たせるか。それは全くわからない。
 うーん、見ようかな。コワいからヤメようかな。ドイツ・ワールドカップのオーストラリア戦は、「見なきゃよかった」と思いながらも見てしまい、途中交代で小野伸二が出てきたよ(間違いだったらスミマセン)。「えっ、何でここで小野伸二?」と思ったら、「うーん、小野伸二か?」と解説者も唸ったよ。
 あーあ、そこから一気に逆転されちゃったよん。あれから5~6か月胸くそ悪かったよん。コワいよ、コワいよ。負けたら、絶対イヤだよん。見ようかな、ヤメようかな。悩み続けて500年、今井君は悩みの老舗みたいになっちゃったよ(もちろんウソですが)。
風神1
(風神 1)

 しかし、おそらくハーフタイムに、東進のCMが流れるよ。それが楽しみで楽しみでならないよん。東進のCMが流れて、サッカーで盛り上がっている真っ最中に、日本中の受験生が「あ、今井だ」と口をアングリ開け、もちろん今井自身もテレビの前で立ち上がり、直立不動で立ち尽くす。
  もちろん、「あ、ボクチンだ!!」と快哉を叫ぶのだ。「いちぃ♨音読」の一言を、居間のテレビの真ん前で、「ホンモノの今井」が「テレビの今井」のマネをしてやってみる。そういうシュールな光景を想像してみたまえ。ついでに「英語なんてコトバなんだから!!」もマネをする。「基礎の基礎がいちばんコワいってこと」もなぞってみる。じゃあ、いつやるんだ? 今でしょう。
風神2
(風神 2)

 東進CMが始まって、「あ、ボクチンだ!!!」と叫ぶのは、確かにこの上なく嬉しいことだ。しかし今井君は、勝負にことのほかこだわるタイプ。「全力をつくしたんだから、負けても悔いはない」みたいな優等生発言は意地でもしたくない。したくても、できないのだ。負けてもクマどんがサバサバできたのは、2010年のオランダ戦だけである。おお、コワい。酒なしではとても見ていられない。「何だ、やっぱり見るんじゃん」である。
 CMは、少なくとも2回は入る。何しろ、「この番組は、東進ハイスクールの提供でお送りします」なのだ。その時、日本中に「今井だ」「今井だ」「今井だ」の叫びの輪が広がる様子は、想像しただけで胸のすく思いだ。
 その時、今井ファンもアンチ今井も関係なく、仲良くがっちり肩を組み、すっくとテレビの前に立ち上がり、おそらくコーラかお茶にむせながら、家族に向かって「今井だ♡」「今井だ♨」「今井だ♣」と絶叫するだろう。「何事だ?」「すわ、敵の襲撃か!?」と、パパはお酒に、ママはオシャレにワインにむせて、例の赤紫(というより黒紫の)液体が、ママの新しいセーターにしつこいシミを作るだろう。アンチ今井のヒトは、そのワインのシミさえ今井のせいにするだろう。
雷神
(雷神、あるいは黒い風神)

 こうして日本中の受験生の家庭は、サッカーのことなんかそっちのけ。「今井とはいったい誰なのか?」の話題で盛り上がる。
「なんなんだ、あのボーズ頭は?」
「何であんなにニヤけてるんだ?」
「ただの栗か芋かクマに過ぎんじゃないか!?」
とパパが怒鳴れば、騒ぎに驚いたおばあちゃんまで起きてきて「あらあら、いい男じゃないの。軍服を着せてみたかったわ♡」とウットリ。おじいちゃんの顔は嫉妬で赤黒く変わり、弟も妹も「そんな有名人なら」と将来の受講を決意するだろう。
「おねえちゃんは、音読しないの?」
「あたしは、今井ファンじゃないから、音読はキライなのよ」
「しかし満里菜。お前もいよいよ来年は受験なんだ。サッカーなんか見てるより、音読したほうがいいんじゃないのか?」
「そうよ、満里菜。『基礎の基礎が一番コワい』って、マドンナ先生が何度も繰り返してわよ」
「ハイハイわかりました。音読、やればいいんでしょ」
「じゃあ、いつやるんだ?」
「いま、でしょう」
雷神も眠る
(疲れて眠る雷神、or黒い風神。お顔はお手々で隠しますかね)

 こうやって色めき立った家族の前で、諸君、とくとくと「今井とは誰なのか」を語り尽くしたまえ。相手の知らないことを雄弁に語るのは、何と愉快&爽快なことか。「これから正義の話」をしてハーバードで白熱なんかしているより、「クマ蔵今右衛門とは何者か」「なぜ大事なサッカーの試合そっちのけでクマの話をしなきゃならないほどの人物なのか」、その方がずっと白熱するはずだ。
 白熱しなかったら、赤熱でもしたまえ。黄熱でもしたまえ。何しろあんまり流行しすぎて、日本中みんな白熱電球みたいに白熱しちゃって、なんだか暑苦しくなってきた。今井は、クールに燃えるタイプ♨ まさにエコ時代にふさわしいLEDオジサマであって、はっは、いまどき白熱なんて時代遅れなのだ。
風神も眠る
(勝利に酔って眠る白い風神)

 さて、諸君。この完全に酔っぱらった文章と、自由自在な筆の踊りようを読みながら、何か感じたことはないだろうか。はっは、これを書いているうちに、延長戦に入り、長友が駆け抜け、李忠成は信じがたいほどフリーになり、「ぐわわわあぁ、フリーになってる!!!」国民の40%が絶叫し(まだ視聴率は発表されていませんが)、ザッケローニが両腕を力強く振り上げていたのだ。
 そして、勝ったのだ。けっけっけ、けけけのけ。ぐお、勝っちゃった四。は? 勝っちゃった「よん」である。諸君。今井の姿が画面に2回出たのが、勝因ですかね。それとも、このブログの風神雷神図が勝因ですかね。などと、今井がバカバカしいことを言って失笑を買っていた、ですかね。
 ま、おめでたい&おめでたい。今井オジサンなんかは知らない若い選手ばっかりだ。何でこんなに強いのかねえ。井原もラモスも中山も加藤久もカズも柱谷も北沢も武田も、だーれもいないのに♨、何でドーハでこんなに勝っちゃうの? は? もう、その子供たちの世代ですって? ウソだろ♨
 そういえば、ドーハの悲劇の時、ボクはまだ駿台の講師。翌日、お茶の水の東大スーパークラスは、息絶えたような沈鬱なムードだったっけ。あの駿台生たちも、もうあと3~4年もすれば、不惑の40歳になる。確かに、子供の世代が活躍し始めてもおかしくはないのだ。

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